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工事は進む

13日。大陸沈没まで、残り二日。

大量の作業用トークロイド、パワードアーマー、

大型作業用ロボット、輸送ロボットなど総勢20万機が港に到着した。

そのほかに陸海空すべて合わせた自衛隊員3万人、

地質学者4名が上陸。


「いやー、圧巻の景色だな」


輸送艦として使用されている「しなの」の艦橋。

上陸した自衛隊やロボットたちを見ながら、木村はそうつぶやいた。


「日本中からかき集めたロボットの大群ですからね。あそことか見てください。

超大型採掘ロボットの『リサイクラー』がありますよ」


木村の言葉に、太田がそう答える。


「採掘ロボットなんていったい何に使うんだ……」


「リサイクラー」は巨大なワーム型の採掘ロボットだ。

先頭部分に搭載された六つのドリルで地面を掘り進み、

発生した土砂を体内で有用な資源と分離し、資源は体内のコンテナに貯蔵、

残った土砂は排出する。

その機能と見た目からついたあだ名は『巨大ミミズ』。

この仕組みを利用し、体内で土砂にフエーラ剤を注入、

強化した土砂を排出することで、

効率的に地盤強化工事を進めようという算段である。


***


空中輸送ロボット「ペープワース」が、

2トンはあるであろうコンテナを次々と貨物船から持ち出していく。

「ペープワース」は、その強靭なワイヤーにより、

約3トンまでの荷物を軽々と持ち上げることができるのだ。


「鉄の塊が空を飛んでる……」


コンテナを運ぶ「ペープワース」を見ながら、ユトラ王国民はそうつぶやく。

コンテナのほかに、大型パワードアーマーや作業ロボットも「ペープワース」に運ばれてきていた。


***

~ユトラ大陸・地盤強化工事現場~


「作業開始! 急いで終わらせるぞ!」


現場主任がそう叫ぶと、作業員やロボットが一斉に動き始めた。

使用されるロボットはすべて一括制御システムにつながれており、

使用者が命令マイクを使うことで、一斉に動かすことができるのだ。


***


工事は高い速度で進行していき、夕方には八割ほどが完了。

この調子なら、14日の早朝には全行程が完了するらしい。

また、先の半島沈没で魔力流が観測されたため、

大陸沈没の際にもそれが発生する可能性を考慮し、

新日本空間研究所が魔力流に対抗するための機械を開発している。

その開発もほぼ完了しており、14日には試作品がユトラ大陸に到着するはずだ。

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