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新たな仲間

展開に矛盾が発生したため、Advanceを『トークロイド』という名前に変更しました。

ご了承ください。


10月10日。地盤強化工事計画の第一次段階がほぼ終了した。

第二次段階の開始のため、国立地質学研究所から、

香川、龍田、田中、三日月の四人が海上自衛隊に移動。

また、国立生物学研究所で『有用性あり』と判断されたため、

エルラトも海上自衛隊の装備として組み込まれることになった。


***

~宮葉県・国立生物学研究所・一号研究棟・第三研究室~


「実験番号2182番。今日は移動の日ですよ」

『え? もうか?』


実験番号2182番、もといエルラトは、

カプセルの中から自分に話しかけてきた研究員を見てそう言った。


「もうです。はい、行きますよ」

『はーい』


ここ数日研究所で過ごしていたからか、エルラトの性格はすっかり丸くなっていた。

といっても、人知を超えた存在であることには変わりないので、時たま人間には理解できない行動もするが。


***

~神奈川県・横須賀市・護衛艦「しなの」~


「と、言うことで、こちらが国立地質学研究所から来た先生方だ。自己紹介お願いします」

「あ、はい。えーっと、国立地質学研究所、博士の香川です」

「研究助手の龍田です」

「同じく、研究助手の田中です」

「右に同じく、三日月で~す」

「はい。ありがとうございました。

えっとー、彼らは自衛隊所属ってことにはなっているんだが、すこし特殊な扱いになる。

まぁ、自衛隊に所属してるからって『副業禁止』になったら、

研究ができなくなって本末転倒だしな。そういう感じだと思ってくれればいい」

「本職は自衛官じゃないと」

「そう言う事。で、このカプセルに入ってるのが『神』だ」

『エルラトという。闇と破壊をつかさどってるぞ』

「……神ってもっとこう……荘厳な感じじゃないの?」


太田のつぶやきに、エルラトは答える。


『私はどちらかというとカジュアルな方だな。もちろん、荘厳な奴もいるが……』


会話が終ると、木村は手を叩いてからこういった。


「さて。紹介も終わったし、各自職務に戻ること!」


***

同日、ユトラ大陸東部。

地盤強化工事現場。


「なんだこりゃあ……」


フェンスの外側から、野次馬が工事現場を覗き込んでいる。

巨大な三脚のような機械がたくさん立てられており、地面を掘削しているようだ。

通常の掘削機とは違い、

上部に取り付けられたタンクからフエーラ剤が流し込まれており、

この機械で地盤を強化しているのだろうということが分かった。

機械の足部分には、小さく『加原重化学工業』と書かれている。


「この調子なら、明日には第一期工事が終わるだろう。

西部では大陸民の大避難が始まったらしいし、いよいよだな……」


現場主任が、そうつぶやいた。

第二期工事のため、日本から大量の作業ロボットと、

調査のために地質学者、避難誘導のための自衛隊が13日に到着する予定だ。

大陸沈没予想日は15日。もう時間がない。

最近は大きな地震が頻繁に発生しているし、

海では魚が消え、漁業が大打撃を受けたそうだ。

南部では半島沈没の影響か地盤沈下や津波が多発。

ほとんどの住民が中央部に避難してきている。


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