首都攻略作戦2
「ステルス迷彩解除! 投光器点灯!」
街のど真ん中で36式が姿を現したかと思うと、数万ルクスもの光があたりを照らした。
当然、街は大騒ぎに。サイレンが鳴り、放送が響く。
『敵襲ー! 敵襲ー!! 敵襲ー!!!』
街の各所から兵士が集まってくると、36式に向かって銃を撃つ。
しかし、銃弾は36式の装甲に跳ね返された。
「き、効かない!」
兵士達は後退しながら銃を撃ちつづける。
しかし、36式は少しも怯まない。
***
「降下よ~い!!」
一方そのころ。一機のヘリから、数人の隊員がラぺリング降下をしようとしていた。
「立~て! カラビナかけ、手袋はめ! 装具点検、報告!」
「安全環良ーし!」
「ハーネス良ーし!」
「準備良~し!!」
「降下よ~い……降下!」
隊員たちが、ラぺリング降下で一気に指導者の館に入っていく。
***
「クリア!」
「クリア!」
部屋を一つ一つ制圧しながら、どんどん奥へ進んでゆく。
戦闘員は武器を捨てさせるか撃ち殺すかし、
非戦闘員でも武器を持って向かってきたら撃ち殺す。
「この部屋の中に居そうですね」
「よし、行くぞ!」
扉を開き、兵士を撃ち殺す。
椅子の上では、指導者が目を真ん丸にしてこちらを見ていた。
「け、警備はどうした!」
「全滅しました」
「う、うるさい! 黙れ!」
指導者の男は机から拳銃を取り出すと、隊員に向かってそれを撃つ。
「おっと」
銃弾は簡単に避けられ、弾は壁に突き刺さった。
「銃弾を避けるってなんだよ……!」
隊員が着用している28式強化外骨格は、
高速で動く物体を視覚的にとらえることができる。
それゆえ、拳銃弾の弾速程度なら避けるのはたやすい。
「おとなしく投降してください」
「誰がするか! 俺はな、負けるわけにはいかねぇんだ!」
指導者の男は、懐から手榴弾を取り出した。
隊員の一人が、素早く切り替えレバーをレからタに変更。
手榴弾を持つ手を撃った。
「ぐぁあ!」
手榴弾を取り落としたので、さらに撃って弾き飛ばす。
指導者は、諦めて降伏した。
***
ダレスト人民共和国は降伏。
戦争は終わり、ダレスト人民共和国政府は崩壊。
旧ルスア王族の元、ルスア王国が成立した。
ルスア中央帝国時代に併合された多くの国が独立し、
日本やルスア王国と共に民主化への道を歩み始めた。
奇しくも、多くの国が独立した後の領土は、
かつてルスア帝国が生まれた時代と一致していたという……。
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