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極度に発達した軍事技術は爆発魔法と見分けがつかない

「現在、海岸線に敵の反応はなし!」

「上陸用舟艇、展開開始!」


「しなの」後部から、LCACが発進。

そして、砂浜に乗り上げた。


『α、β、C、上陸! 各員警戒を怠るな!』


陸上自衛隊が、海岸へと上陸した。

***

~ラトッサー防衛隊司令部・地下作戦壕~


「た、大変です!」

「こんな時にどうしました!?」

「沿岸部に敵戦車部隊が上陸し、防衛陣地を次々に破壊しております!」

「まぁ、防衛陣地は空爆で破壊されていましたが……

このままでは、この街を放棄しなくてはいけませんね」

「どうしましょう?」

「仕方ありません。ラトッサーは放棄し、ダレストへの――」


直後、爆発音と共に地面が大きく揺れ、天井からは砂埃が落ちてきた。


「おっと。ここも長くは持ちませんね。”アレ”を出しますか……」

「アレ、とは……?」

「それは――」


言い終わる前に、再度地面が大きく揺れる。

棚が倒れ、書類が宙に舞った。


「これは、さっさと避難しなければいけませんね……この鍵を」


彼女は、懐から鍵を取り出し、部下に投げつけた。


「これは……?」

「説明している時間はありません。

それに書かれている部屋に”アレ”があるので、使ってください」

「は、はい」


彼女――レトナ・タートリッジ人民少将は、

部下にそう指示すると、地下壕から出て行った。


***

~ラトッサー上空~


『オメガ01よりCP(前方指揮所)! 何か現れた! で、でかい!』


OH-1のパイロットが、そう叫ぶ。

山がの後ろから、砂埃と共に巨大な物体が現れたのだ。


***

~「しなの」CIC~

「なんてでかいんだ、バケモノめ! 

よし、発艦可能な機はすべて上げろ! 全機発艦!」

『了解。各隊、発艦せよ』


戦闘機が、次々と艦から空中へと舞い上がる。

そして、敵巨大兵器へと向かった。


***


『FOX2!』

『FOX2!』


F-35はミサイルを発射するが、

そのミサイルは空中の何かにぶつかり、爆発。

周囲の空間に波紋が広がった。


『バリアかなんか張ってやがんのか……?』


***

~超巨大魔導兵器『ラトエソタ』艦橋~

超巨大魔導兵器『ラトエソタ』。

蟹のような姿かたちをした移動要塞であり、

彼女の言っていた”アレ”とはこれのことである。

かつてこの世界に存在し、

大戦争により消滅したとされる超古代文明が開発したらしい。


「障壁魔法、容量2パーセント! まだまだ余裕です」

「フフフフ、小国ごときにこれが負けるか!」


艦長席に座る男が、立ち上がってそう叫んだ。

彼の名前はスラエット・タネス。人民陸軍大佐である。


「敵機が接近してきました」

「光学タレットで撃ち落としてやれ」

「ハッ!」


***


『オメガ01よりCP。謎の壁により、これ以上は近づけません』

「では、その距離で偵察を続けろ」

『了解――な、なんだあれは!?』

「どうした」


超巨大兵器の装甲から光線が飛び出し、

OH-1のテールローターを切り裂く。

OH-1は反トルクで大きく回りながら、街に墜落した。


***

~超巨大魔導兵器『ラトエソタ』艦橋~


「敵機、撃墜しました」

「よくやった。このまま敵を殲滅するぞ!」


***

~港町ラトッサー市街地・陸上自衛隊第一戦車連隊~


『敵は障壁魔法を使用していることが判明した。

障壁魔法は強い衝撃で崩壊するため、これより全隊による攻撃を開始する。

繰り返す、これより全隊による攻撃を開始する』


戦車隊の砲塔が、敵に指向する。


『こちらタイガー01。射撃開始、射撃開始!』

「撃てっ!」


戦車連隊が、射撃を開始。

それはやはり障壁に阻まれるが、着々とダメージを与えていた。


『命中。続けて撃て!』


戦車連隊は砲撃を続け、敵の前には絶えず爆煙が立ち上っていた。


『ザ……まもなく、特科が射撃を開始する。特科が射撃を開始する』


***

~ラトッサー沿岸部・陸上自衛隊第一特科連隊~

沿岸部には、多数の99式自走155mmりゅう弾砲が展開していた。


『試射、撃て!』


轟音と共に、155mmりゅう弾砲から榴弾が発射。

それらは障壁魔法を展開している巨大兵器へと飛んでいった。


『だんちゃーく……今!』


轟音と共に砲弾が着弾し、爆炎が上がった。


『仰角そのまま、効力射!』


***


砲撃が続き、ついにバリアは崩壊。

本体が露呈した。

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