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改造トークロイド

~ルスア中央帝国・東海岸~


『よし、荷物を下ろせ』

『わかった』


中央帝国に到着した彼らは、潜水艦から荷物を下ろしていく。


『そろそろ、相手が来るはずだ』


彼らは英語で話している。

この世界では、日本語以外通じない。

そのため、旧世界の『外国語』というだけで暗号になっているのだ。


『きたぞ』


森の中から、帝国反政府組織の人間が出てきて、こちらに向かってくる。

こうして、緑の会とルスア中央帝国反乱軍は合流したのだった。


***

~一方そのころ「しなの」艦橋~


「司令!艦長!」


そう叫びながら、内村が駆け込んできた。


「どしたー?」

「ツバキの改造が完了しました!」

「……え、改造?」

「はい!」

「いや、そんなこと聞いてませんけど」

「今言いました!」

「いやいや……」

「とにかく、見てください!」


そう言って、内村はどこかへと走っていく。

そして、トークロイド『ツバキ』を連れてきたのだが……


「おいおいおい……もう正規部品が見当たらないじゃん……」


ツバキは内村により改造され、ステッカーやらがべたべた張られ、

女性型なのに男ものの軍服を着せられている。

胸元には日の丸が縫い付けられているが、服自体はソ連の物である。


「めちゃくちゃっすね……」

「どこの国の軍だよこれ……」


目の色は、黒だったのが青色に。髪も、黒だったのが銀色になっている。


「目の色は加原製の視覚モジュールを買って、付け替えました!自費で!」

「もう趣味じゃねぇか……」

「服は、友人に譲ってもらいました!自費で!」

「お前のじゃねぇんだけどなぁ……」

「ちなみに、改造にかかった金額はすべて合わせて約1000万円です!」

「おぉう……」

「そして、すべて自費です!」

「そっすか……」

「ちなみに、旧世界の軍歌ほぼすべてをダウンロード済みです!」

「えぇ……?」


木村は引き気味になりながらもコーヒーを一口飲んだ。

内村が、さらに話し始める。


「ツバキの口調も変えましたよ! 聞いてください!」

『こんにちは! 私はツバキだにゃん!』

「ゲホッ、ガハッ、ゲホッ!」

木村はコーヒーを吹き出し、せき込んだ。

「リセットしなさい! リセット!」

「えー」

「言語設定だけでもいいから!」


内村はぶつぶつ言いながら、ツバキの初期化を続けている。


「はぁ……私が群司令じゃなかったら懲戒解雇だったね」


木村がそういうと、太田が返す。


「別に司令が司令だろうがそうじゃなかろうが懲戒解雇にするべきだと思います」

「まぁ確かに……処罰は与えるべきだね。解雇まではいかなくとも。コイツすごい有能だから」

「コイツって呼ばないでください」


初期化を終えた内村が、話に割り込んできてそういった。


言語設定はリセットしたが、所有者(この場合は内村)の呼び方は言語設定をリセットしても、リセット前のものが引き継がれる。

この呼び名を一度消すには、工場出荷時の状態にまで初期化しなければならないのだ。

閑話休題。


木村はしばらく考え、こういった。


「う~ん……じゃ、『しなの』の甲板一人で掃除して」

「え、『しなの』の甲板って確か10000平方メートルくらいなかったでしたっけ?」

「23000平方メートルだな」

「うわぁ桁違い」


***

~「しなの」甲板~

『マスター』

「マスターって呼ぶな」

『あなたがそう改造したんでしょう?』

「いや、怒られちゃったからさ……」

内村はブラシで「しなの」の甲板を磨きながら、ツバキと話している。

『一人で「しなの」飛行甲板を掃除した場合、この調子だと、その所要時間は8時間を超えます。効率的に掃除するべきです。掃除計画を立案しますか?』

「別にいい」

『え、でも』

「それじゃあ、一人でやったってことにならないだろ?」

『たしかに……?』


***

数十分後。艦橋。


「群司令!」

「ん、副長か。どうした?」

「あれを見てください!」

「しなの」副長が指さしたのは、「しなの」飛行甲板だ。

木村が見ると、甲板では――。


***


「どうせ二人でやるなら、ツバキに乗った状態でやったほうが効率的だろう!?」

『それもそうですね!』


内村がツバキに肩車され、高速で移動しながらホースで甲板に水をばらまいていた。


「あいつ絶対ぶん殴ってやる」


木村はそういうと、呆れたような顔で頬杖をついた。

***

~「しなの」機関室~


「歌宮機関長ー……ツバキにもっと機能を付けたいんですが、どうしましょう」

「知らんよ……あ、スパナ取って」

「はいはい」

「はいは一回!」

「は~い……」


それからさらに数十分後。

「しなの」機関室では、掃除を終えた内村と機関長の歌宮春香が話していた。

ちなみに、ツバキは部屋の片隅で充電中である。

いろいろ追加したせいか、こまめに充電しなければならなくなったのだ。


「次は太陽光パネルでもつけるかな……」

「いいから仕事しなさい」

「う~っす……」

「面白かった!」


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