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災害一日目 夕 彩目駅

~神水市・彩目通り~


(結構揺れる……けど、さすがマウンテンバイク)


道路のヒビで自転車が揺れる。

しかし、マウンテンバイクのサスペンションは優秀で、

揺れをだいぶ軽減してくれていた。


(この道を真っすぐ行けば、避難所に指定されてる『彩目駅』があるはず……)


成美は、まっすぐ彩目駅を目指す。

しばらく進むと、横転したトラックが道をふさいでいた。

自転車を止め、家から持ってきた地図を開く。


「ここがふさがれてる、と……」


ボールペンで地図にバツ印を書き、再び自転車をこぎだした。


***

~神水市・菜の花通り~


「ああ、暑い」


時は8月のど真ん中。

ろくな対暑対策もせずに自転車で街中を走るなんて、正気の沙汰ではない。

最も、彼女は風の通りやすい服を着て、帽子をかぶっているのでまだましだ。

周りを歩いている人々は――被災からそれほど時間がたっていないので仕方ないかもしれないが――スーツや制服など、暑くなりそうな服を身に着けている。


「もうちょい、頑張ろう」


成美はそうつぶやき、自転車をこいだ。


***

~神水市・彩目駅前広場~

彩目駅前広場にはブルーシートが引かれ、多くの被災者が座っている。

避難所に指定されているとはいえ、まだ物資は届いていないようだ。


『駅構内には入らないでください! 危険です!』


拡声器を使い、駅員がそう呼びかけていた。

駅舎のシャッターは締め切られ、内部の柱にはひびが入っている。

余震で崩壊する可能性もありそうだ。


「ここまで来れば、もう安心かな」


盗まれないように自転車をベンチに固定し、成美もそのベンチに座った。


「ふぅ……」


太陽の光はじりじりと地面を照らし、熱風が汗を噴き出させる。


「暑っ……」


彼女はリュックから水筒を取り出し、水分補給を行う。

スマホを取り出し、インターネットラジオを聞くことにした。


『現在、すべての番組を災害緊急放送に切り替えてお送りしています。

現在、網谷区にて大規模な火災が発生しており、これによる火災旋風の発生が予想されています』

「火災旋風……?」


聞きなじみのない言葉に、首をかしげる。

ラジオアプリを閉じ、それについて調べ始めた。


***

火災旋風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


火災旋風(かさいせんぷう、英語: fire tornado)とは、

地震などの自然災害や空襲などの人災による都市部での広範囲の火災や、

山火事などによって、炎を伴う旋風(つむじ風)が発生し、

大きな被害をもたらす現象である。


概要

火災旋風は、竜巻に似た外観になることもあるものの、

竜巻は上空の大気状態により発生する全く別のものである。

火災旋風の発生メカニズムは完全には判っていないものの、

個々に発生した火災が空気中の酸素を消費し、

火災の発生していない周囲から空気を取り込むことで、

局地的な上昇気流が生じ、

これによって、燃焼している中心部分から熱された空気が上層へ吐き出され、

それが炎を伴った旋風になると考えられている。

さらに、これが酸素濃度の高い方向へと動いてゆき、

被害が拡大していくと見られている。

ただし、都市中心部では、ビル風によって火災旋風が発生する可能性も指摘されている。


火災旋風の内部は秒速100m以上に達する炎の旋風であり、これに巻き込まれた者には、

高温のガスや炎を吸い込み呼吸器を損傷したことによる窒息死が多く見られる。


一方、旋風の温度は1000°Cを超えるとされ、輻射熱による被害も生じる。


***


(なるほど……つまり、炎の竜巻ってことね)


成美は煙草に火をつけながら、そう思った。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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