西八王子工場にて
~加原重工業・西八王子工場~
ここは、加原重工業の西八王子工場。
配線や機器が取り付けられた、一機のパワードスーツが立っていた。
胸には大きく『試作』と書かれていて、なにやらごちゃごちゃと取り付けられている。
このロボットの名前は、X-35。
いわゆる、レーザーガンを搭載したパワードスーツである。
「さて、起動してみるか……」
主任がそう言うと、テスターがコックピットに乗り込む。
そして、エンジンを起動した。
『ようこそ、操縦者サマ。バイタルチェックを行いマス……バイタル正常値。
安全に気を付けて操縦してくだサイ』
X-35の人工音声が流れる。
テスターはレバーやらを操作し、歩き始めた。
「いいぞ、その調子で歩行を続けてくれ」
テスターは、一歩ずつゆっくりと歩を進める。
「よしよし。元は作業用パワードスーツだからな。
安定はしているみたいだ。よし、走ってみてくれ」
『了解』
テスターは速度を上げ、走り始める。
『おお!速い!』
かなりのスピードが出ているようだ。
「そいつは、壁も走ることができるはずだ。やってみろ」
『了解』
すると、X-35は壁に足をつき、そのまま駆け上がった。
『おぉー!』
「うまくいってるみたいだな。立ち止まってみろ」
『はい』
X-35は、壁に足を付けた状態で立ち止まった。
「次はジャンプしてみてくれ」
『はい』
すると、X-35は”横向きに”飛び上がった。
「よし、おっけーだ。戻ってきてくれ」
『はい』
X-35は、主任のもとへ戻ってきた。
「どうだった?初めての感想は?」
「とても楽しかったです!」
「そうかそうか、それは良かったよ。基本的なデータは取れたし、あとは武装のデータだけだな」
開発は続く……
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