支援
数日後、日本政府は教国の物資を賄っている属国、
アヌリア聖王国をつぶすこととした。
潰すといっても、戦争をするわけではない。
国民は独立への気概を持っている。
それを支援すれば、いずれ反乱を起こすだろうという目論見だ。
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……。
聖王国の国境。そこに位置する森の中を、Advanceは進む。
その名も、26式戦闘Advance。
四菱重工製の、戦闘用Advanceである。
ステルス迷彩や消音機能を搭載するモデルで、海上でも使用できる。
無人偵察機の『スズメHK-12』を搭載しており、遠くの様子を観察することも可能だ。
—前方に人工物。スキャンを開始します。
—スキャン完了。目標地点と判明。
26式はアクチュエータを鳴らしながら、草を踏んで進む。
そして、小屋の扉を三三七拍子で叩いた。
すると、中から「入れ」という声が聞こえる。
26式が扉を開き、中に入る。
すると、中には男が数人、立っていた。
「うわっ……ニホン人って、機械だったのか……?」
「ああ……」
彼らは驚くが、すぐに平静を取り戻す。
「それで、あんたたちが協力者なのか?」
『はい。私は26式戦闘用Advance、型式番号AD-23。機体名「アトラス」です』
「にーろくしき……?えーでぃーにーさん……?
とりあえず、俺たちに協力してくれるんだな?」
『はい。あなた方には、武器をお貸しします。また、その使い方を教えましょう』
「それはありがたい!」
こうして、男達によるレジスタンス活動への支援が始まった。
この任務にAdvanceが使用された理由は、まず一つに、高い隠密性があること。
もう一つは、武装が充実していること。そして最後に、輸送力の高さにある。
『こちらがあなた方の武器です』
26式は背中のバックパックから小銃を取り出す。
「これは……?」
「これは、20式小銃です」
20式小銃。
現代では最新型たが、この世界では30式小銃が最新型となっている。
そのため、20式は旧式となっている。
しかし、旧式であっても性能は折り紙付きであり、信頼性も高い。
「これが俺らの武器か!ありがとう!」
『いえ。これからの戦いに必要なことですから』
26式は小銃の使い方を教えると、もう一つ何かを取り出した。
「これは?」
『スタングレネードです』
「スタングレネード?」
『はい』
「いったい、どんな武器なんだ?」
『簡単に言うと、目くらまし弾です』
「目くらまし弾……?」
『はい。閃光と轟音で、相手の動きを止めるのです』
「な、なるほど……?」
『あとは……』
そこまで言うと、26式は内部ネットワークを使い、後ろにいた他の個体に連絡。
その個体は、背負っていた荷物を下ろした。
『これは、C4です』
「しーふぉー?」
『はい。簡単に言うと、爆弾ですね』
「爆弾か」
26式はC4の使い方を教えると、こういった。
『物資は一週間に一回、ここで渡します。わかりましたか?』
「ああ、わかった」
『あと、これを渡しておきましょう』
そう言いながら、26式は無線機を取り出した。
『これで、いつでも私たちと交信できます。
電池は補給時にしか持ってきませんので、使い過ぎにはご注意を。では』
そう言うと、26式はステルス迷彩を起動した。
「きえた!?」
男達がそう言っているのを後目に、26式は森の中へ消えて行った。
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