教国沖海戦
海上自衛隊が作り出したとっておきの護衛艦、「やまと」
この艦は、46cm三連装速射砲三基、ファランクスCIWS四基、VLS四基を搭載した重武装艦である。
さらに、イージスレーダーも搭載している。
まさに現代の戦艦と呼ぶにふさわしい性能を持っているのだ。
この艦は、第九護衛隊群の旗艦として就役。その初陣が、対教国戦争である。
ちなみに第九護衛隊群は急ごしらえの艦隊であるため、「やまと」以外は退役艦を改修したものである。
「まもなく、接敵します」
今回の作戦では、「やまと」率いる第九護衛隊群および第七護衛隊群が第一次攻撃を行い、
それを第八護衛隊群が支援。
その後、残った船を第六護衛隊群が殲滅し、兵士を救助する。シンプルな作戦だ。
「敵艦隊、射程に入りました!」
***
~教国海軍・ニホン侵攻艦隊旗艦~
「そろそろニホンか……」
この艦隊は、教国が保有する最強の戦力だ。
主力となる戦列艦が700隻に、最新鋭艦の装甲艦が300隻。
合計1000隻の大艦隊だ。この艦隊の総司令官を務める男は、教国海軍少将のリゲル・トゥリアンという男だ。
彼は、教国でもトップクラスの実力を持つ魔法使いであり、その力は国王直属の近衛騎士団長にも匹敵するほどだという。
「……どうやって滅ぼしてやろうか」
彼がそんなこと考えていると、爆音とともになにかが近づいてきた。
「な、なんだ!?」
空気をたたくような音と主に表れた“ソレ”から、男の声が響く。
『こちらは海上自衛隊!ここは日本国の領海内である。即刻退避せよ!』
弓兵が、“ソレ”……SH-60Jに矢を射る。
だが、それは届かない。
SH-60Jはしばらく警告を続け、止まる気なんてないのがわかると、帰っていった。
***
~「やまと」CIC~
「止まらないか……主砲、打ち方はじめ!」
「ってー!」
三連装砲が火を噴き、砲弾が飛んでいく。
そして、敵艦を木っ端みじんに吹き飛ばした。
***
~教国海軍・ニホン侵攻艦隊旗艦~
「右舷に被弾!浸水拡大中!」
「装甲艦「ミワアト」轟沈!」
「現在の艦傾斜角、10°!もって、1分です!」
侵攻艦隊は「やまと」の砲撃により、大打撃を受けていた。
多くの船が沈没し、残った船も大きな損害を受けている。
「進めぇ!一太刀でも浴びせるのだ!」
ボロボロになりながらも、艦隊は進む。
***
~「しなの」CIC~
「敵艦隊進路変わらず!」
「作戦を第二フェーズに移行!」
「了解!トークロイド隊およびスペード隊発艦!」
***
~「しなの」戦闘艇格納庫~
『注水開始!』
格納庫に海水が流れ込み、
28式指揮通信トークロイドを中心とした第六トークロイド隊が発艦準備を整える。
28式指揮通信トークロイドは、普通のものと違って遠隔操作で動いているタイプだ。
ちなみに、この機体は陸自、海自共に使用している。
『発艦準備よし』
『ハッチ開放!』
格納庫の扉が開き、目の前に大海原が現れた。
『全機前進!』
トークロイド隊は「しなの」から飛び出し、海中を進む。
潜水艦と違って結構な音は出るが、相手の文明レベルなら、
気づかれないだろうと踏んだのである。
***
トークロイドは海を進み、敵の軍艦に飛び移った。
「なんだ貴様らは!」
『海上自衛隊だ。即座に投降せよ』
「ふざけるな!おいお前ら、あいつらを殺せ!」
甲板にいた兵士たちが剣を抜き、こちらに向かってくる。
だが、すぐに撃ち殺された。
『繰り返す。投降せよ』
侵攻艦隊は投降した。
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