人身事故
「あいつ、めっちゃ逃げるな」
「そりゃあ、盗難に道路交通法違反、器物破損や殺人未遂などなど、てんこ盛りですし」
「それもそうだな……うわっ!」
トラックは急ブレーキをかけ、パトカーにぶつけようとする。
が、何とか避けられた。
「くっそ、あいつ……本部!PITマニューバの許可を!」
『いいよ』
「軽くない?」
そう言いながらパトカーをトラックにぶつけ、スピンさせる。
トラックはそのまま壁にぶつかりそうになるが、ぎりぎりでハンドルを回した。
そして、体制をもちなおすと再度逃げ始める。
「PITマニューバでも止まらないか……」
「先輩が下手なだけじゃないです?」
「うるせぇ!」
そう言いながらパトカーの速度を上げる。
「PITマニューバが駄目なら、体当たりだ!」
警官はハンドルを回し、トラックにぶつける。
そのまま防音壁に押し付け、摩擦で速度を落とそうとする。
だが、なかなか速度は落ちない。逆に早くなっている。
「くそっ!馬力負けしてる!」
トレーラーが逆にハンドルを切り、パトカーは跳ね飛ばされる。
「うわっ!」
防音壁にぶつかる直前でハンドルを切り、何とか衝突は避ける。
が、ドアミラーはふっとんだ。
「あちゃー……」
「もう傷だらけですし気にせずに行きましょう!」
「……それもそうだな!」
パトカーはトラックに横から後ろから前からぶつかる。
トラックもパトカーもボロボロになったが、まだ止まらない。
「……まずい!この先は工事中だ!」
トラックは工事中の看板を跳ね飛ばし、途切れている方に進んでいく。
パトカーもそれについていくが、このままでは高架から落下することが目に見えていた。
警官はブレーキを踏み、スピンしながら停車した。
「どうしたんですか?」
「この先は道がない。戻ってくるだろう」
「あ、なるほど」
***
~首都高速道路・工事現場前~
「この先は道がありませんが?」
「魔法で飛ばせ。下道に降りるぞ」
「わかりました」
助手席の女が杖を振ると、風と共にトラックが飛び上がる。
そして、そのまま下道にふんわりと着地した。
***
「……戻ってきませんね」
「もしかして、魔法か何かで飛んだ?」
「「……」」
「応援を呼べ!」
「はい!」
***
~東京・三軒茶屋~
「……ん?」
三軒茶屋の路地裏にトラックが突入してくる。
「うわっ!」
「な、何だ!?」
トラックは建物を破壊しながら走り、三軒茶屋駅に突っ込んで停車した。
少しすると、パトカーがそこを取りかこむように停車する。
「おらぁ!降りろぉ!」
警官達は一斉にトラックに乗り込む。
運転手は抵抗したが、すぐに取り押さえられた。
「助手席の女はどこに行った?」
「突っ込んだ後、人はおりていなかった。こちら側にはな」
「ということは、駅構内に逃げ込んだんじゃ?」
「かもしれない。警官隊を送るぞ」
警官隊が三軒茶屋駅に突入した。
***
~三軒茶屋駅・ホーム~
「ここで捕まったらヤバい……」
女はそう呟きながら、ホームを走る。
人が多く、警官隊も捜索に手間取っていた。
「……あっ!」
途中で人の足に引っ掛かり、転倒。
そのまま線路に落下し、ちょうどやって来た電車に引かれてしまった。
「人がひかれたぞ!」
「救急車!」
この事件により、電車が大幅に遅延。
人々の生活に大きな打撃を与えた。
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