ボス戦2
怪物が咆哮を響かせると、ドスンドスンと足音を立てながら襲い掛かってくる。
5人は逃げるが、歩幅が大きいため、追いつかれそうになるだろう。
しかし、アイがそのたびに魔法を食らわせて怯ませ、距離が詰まりすぎないようにしていた。
「とりあえずの対処療法しかできません! どうしましょう!?」
「対処療法って言い方があってるのかはわからんが、本当にどうするべきだこれ!?」
怪物が棍棒を振り下ろし、地面が激しく揺れる。
一瞬、体が宙に浮かぶほどの揺れだ。
「くっそ、ロケランでもあればなぁ!」
「……あっ! 手りゅう弾ありましたよね、確か!」
「あ、そういえばそうだっ!」
さくらは、直樹の声を聞いて、手りゅう弾をポケットから取り出す。
そしてピンを抜くと、化け物に向かって放り投げた。
化け物は、再度棍棒を振りかぶると、さながら高校球児のように手りゅう弾を叩き返そうとする。
しかし、棍棒が手りゅう弾に当たった直後、激しい閃光があたりを包んだ。
その光量は約10万ルクス以上で、反射的に目を閉じる。
その刹那、轟音が響き、爆炎が巻き起こった。
「うわっ!?」
さくらは、腕で顔をかばう。
手りゅう弾の破片があたりに飛び散り、怪物の棍棒はバラバラに粉砕された。
爆発の衝撃で、怪物は大きくのけぞる。
「今だっ!」
そう言って、アイが杖を振ると、その先から炎が飛んでいき、怪物の顔に当たった。
「ぐがぁああああ!!」
そう雄たけびを上げ、怪物は顔を覆って、後ろに倒れこみ、尻もちをつく。
『トドメを刺します!』
言って、ツバキは飛び上がると、持っていた手りゅう弾のピンを抜き、転んだ怪物の口にねじ込んだ。
その手りゅう弾を蹴って食道内に押し込むと、そのまま飛び上がり、相手の体から離れ、地面に着地する。
それとほぼ同時に、手りゅう弾が起爆し、化け物は中から吹き飛ばされ、血肉が散らばった。
それらの血肉とともに、何かが降ってきて、さくらの頭にあたる。
「いてっ。……なんだこれ?」
それは、結晶のように見えた。
「ボスを倒したら、何らかの報酬が与えられるんです。ただ、その報酬が何なのかは完全ランダムなので――」
アイは、その結晶を持ち上げると、続ける。
「何なのかはわかりませんね。とりあえず、転移魔法で北風さんに渡しておきます」
「ああ」
「まぁ、それはいいとして――一旦、休憩しますか」
直樹がそういうと、さくらが答える。
「ああ、そうだな。走り回って疲れたし……」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
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