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戦いのあと

雲の中。

暴風に翻弄されながら、F-35のパイロットは射出座席を起動させようとする。

しかし、先程の攻撃で何処かが壊れたのか、射出座席は全く反応しなかった。


『DANGER! DANGER! DANGER!』


音声ガイダンスがそう叫ぶ中、高度計は急速にその数値を下げていく。

エンジンは完全に停止し、もはや機体の操作は不可能。

機体は激しく燃え上がっているが、コックピットは、キャノピーにちょっとした穴が空いた以外に変わりはない。


「もう終わりか……」


そうつぶやくと、爆発音が響く。

見ると、機体の後方が完全に吹き飛び、これはもはや飛行機ではなく、ただの鉄塊とかしていた。

当然、計器も殆ど動いていないが、姿勢指示器と高度計だけは、自分の状況をはっきりと示している。

姿勢指示器はくるくる周り、高度計は急速にその数を減らしている。


『DANGER! DANGER! DANGER!』

「最後に、一服しようか」


そう言って、彼はタバコを取り出す。


***


「あれは……!」


車が、雪を巻き上げながら走る中、さくらがそうつぶやく。

それを聞き、直樹が聞いた。


「どうしました?」

「上からなにか落ちてきてる! 双眼鏡とか無い?」

「そんなものあるわけ……」

「あるよ」

「あるんだ」


受け取った双眼鏡を覗き、空から落ちてきている「それ」を見る。


「……飛行機?」


「それ」はそのまま、煙を上げながら落ちていき、遠くに見える横浜ランドマークタワーに衝突して大爆発を起こした。

ドォオオン、という音があたりに響く。


「……墜落したな」

「……ええ」


車は、霞が関へ向かう。


***


「とりあえず霞が関の近くまでは来たが――どうするよ?」


都内のコンビニ駐車場。

もはや駐車場とは思えない雪の中に車を止め、結城がそういった。


「どうするって言われてもなぁ……霞が関に行く理由もなくなったし」

「ともかく、大目標は『反乱を収める』ってことで良いんだよね?」


北風がそう言うと、他の人もうなづく。


「なら、やっぱり――米軍基地への潜入が良いだろう。相手が司令部としている――横須賀基地に」

「横須賀基地ぃ? うーん……行けるかなぁ。『しなの』を取り戻したら行けると思うけど」

「『しなの』といえば、副長たちはどうなったんでしょう」


直樹がそう言うと、翔が答える。


「確認しようにも、ジャミングのせいで電話はできないッスよ?」

「そうだよなぁ……とりあえず、近くには行ってみる?」

「それでいいんじゃないか?」

「OK、横須賀ね。コレだったら、わざわざ霞が関までくる必要なかったな……」


そう言いながら、結城はシフトレバーを動かした。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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