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突撃!横浜魔法研究所

国立国会研究所から外に出る。

駐車場に降り積もった新雪を踏みしめ、窮屈なコンクリートの箱から解放された。

雪は先ほどよりも激しくなっており、先ほど止めたばかりの車にも白いベールがかかっている。

霧のような粉雪の中、車に乗り込んだ。


「あー、寒い」

「雪がどんどん激しくなってるな。まずいかも――」


言いながら、結城はエンジンをかける。

エアコンから、コー、という音が鳴り、温風があふれ出してきた。


「でもまぁ、新雪だし、スタッドレスタイヤだからスリップはないだろうが」


そう続け、サイドブレーキを解除する。

これで、アクセルを踏み込めば、すぐにでも発進できる状態だ。


「さー、行くぞ」


そう言って、アクセルを踏む。

車は、問題なく発進した。


***

横浜魔法研究所は山の上にあるため、車は山道を登っていく。

山だからか、街よりも多くの雪が積もっているが、新雪のため、それを巻き上げながら走ることができた。

道は曲がりくねっており、何度もハンドルを切りながら進んでいくと、山の中に立つ巨大な建物が見えてくる。


「研究所が見えたぞ」

「いや、でもあれって――」


研究所は、燃えていた。

東京工場と同じように、何者か――おそらく反乱軍――からの攻撃を受けたのだろう。


「さて、ここでこのまま道路を進んでいくのは馬鹿のやることだからな。……オラッ!」


そう言って、結城はハンドルを右にきる。

車はそれに従い、道路脇の雑木林に突っ込んだ。


「ばっかじゃないの!? なんで雑木林に!」

「このまま大回りして研究所に向かうっ!」


枝葉をなぎ倒しながら、幹を避けて雑木林を進む。


「見えたッ!」


木々の向こうに横浜魔法研究所が見えた。


「ま、まって! 前、崖ーっ!」


直後。車は雑木林を抜け、そのまま崖に飛び出す。

車は崖を滑り落ち、研究所の敷地内に突っ込むと、そのまま研究所の壁に向かっていく。


「ひゃっはー!! このまま突っ込むぜぇーっ!」

「バカバカバカーっ!」


***

北風博士は、研究室で両手を上げていた。

研究室の出入り口近くにたった数人の迷彩服の兵士が、彼女にアサルトライフルを向けているのだ。

さて、どうしようか……などと考えていると、右側からエンジン音が響いてくる。


「what?」


兵士がそうつぶやいた直後。壁が吹き飛ばされ、車が突っ込んできた。

突っ込んできた車は、北風に銃を向けていた歩兵たちを思いっきり跳ね飛ばし、停車する。


「あ、北風博士! お久しぶりです!」

「久しぶりってほどじゃないがー……すんごい派手な登場だね」


車の窓から手を振るさくらに対し、北風博士はそう返した。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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