整備センター
「はいはい整備担当の田中でぅす。なんの御用かな?」
「口調……」
そう言って6人の前に現れたのは、「加原重工」と書かれ、油まみれになった作業服を着ている女性だった。
「すいませんね癖でして。あと――今いそがしいので、作業しながらになります。話聞くの」
「忙しい?」
「はぁい。米軍反乱のせいで、修理依頼がバカみたいに増加してて――『修理機体入りまーす!』――ああまただ! ちょっとまってて!」
そう言いながら、ベルトコンベアーの方に走っていく。
「だいぶ忙しそうだね。返してもらえるかなぁ」
「返してもらうだけなら行ける気はしますが……」
「いざとなったらチェーン――」
「お前チェーンソー好きすぎだろ」
田中はベルトコンベアーからトークロイドの頭を運びながら、6人にいう。
「で、なんの御用です? 場合によっては追い出しますがね」
頭を「部品リサイクラー」と書かれた機械に突っ込み、ボタンを押した。
「ああ、修理に出したトークロイドを返してもらおうと思って……」
「修理に出したトークロイド? 型番と機体名は」
「えーっと――」
『リサイクルが完了しました。フィラメントを取り出してください』
「あ、ちょっと待って」
田中は、先程の機械からロールを取り出し、ベルトコンベアに取り付けられた機械へとそれを運ぶ。
「修理機体が多すぎて、部品製造プリンターのフィラメントが足りないよー。まったく」
「十二番プリンターフィラメント切れましたー!」
「また!? はーい」
フィラメントをベルトコンベアの機械に突っ込み、蓋を締めてレバーを引く。
そして、今度は「修理不能部品(小)」と書かれた箱を持ち上げ、再度リサイクラーの方へと歩いた。
「早く型番言って!」
中身をリサイクラーに突っ込みながら、そういう。
「あ、はい。Ar-35型軍事用トークロイド、機体名『ツバキ』です」
「ツバキ? ああはいはいあれね。あのめっちゃ改造されてたやつね」
「ああはいそれです!」
「おーけーおーけーすぐ持ってくる……けどちょっと待って。今忙しい」
「あ、はーい」
直後、周りを閃光が包んだかと思うと、衝撃が彼女らを襲った。
体が吹き飛ばされるとともに、耳をつんざくような轟音が鳴り響く。
「なっ、何が――」
地面に伏せた状態で、さくらがそう叫んだ。
急な閃光で真っ暗になった視界が回復すると、工場のそこかしこで火災が発生しているのが見て取れた。
「みんな大丈夫!?」
そう言うと、同じように吹き飛ばされていた直樹が言う。
「な、なんとか……」
直樹に続いて、他のメンバーも答えた。
「とりあえず、みんな大丈夫そうだな……。一体何が置きて――」
さくらがそこまで言ったとき、地面にヒビが入る。
「……え?」
直後。地面が崩れ、6人はその下に落下した。
「うわぁあああ!」
下には、工場が広がっている。
地下にまで工場があるなんて、とんでもなく巨大な施設だ。
さくらは、そんなことを考えながら落ち続けていた。
「司令! どうしましょう、これ!」
「どうしよう、って言われてもなぁ……」
その時、同じように落ちていたアイが言った。
「私が、魔法で地面を柔らかくします! でも、確実に無傷とはいけないんで、衝撃に備えてください!」
「え、う、うん、わかった!」
「足を下に向けろ! そうすれば死ぬことはない! まぁ、骨折するかもしれないが……骨折しても治してやる!」
結城がそう言うと、さくらがアイに向かって言う。
「あいつの治療は受けたくないから、絶対に成功させてよ、アイちゃん!」
「わかりました!」
「おいぶちのめすぞ」
そのまま、6人はコンクリート床に叩きつけられる。
しかし、床はトランポリンのように柔らかく、ぶつかった後にもう一度跳ね飛ばされ、空中通路の上に着地した。
「……魔法ってすごいな」
結城がそうつぶやき、空中通路の手すりを握る。
通路の下には、多数のベルトコンベアや機械が整然と並んでいた。
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