雪降る東京
~東京都・皇居前~
「こちらは、皇居前です。雪が激しく、人は見当たりません」
アナウンサーの女性が、雪が激しく降りしきる外を歩きながらそう告げた。
いつもは走っている人などが多い皇居周辺も、今日は誰もいない。
それもそのはず、東京を中心とした関東圏に史上最大の寒波がやってきているのだ。
日降雪量は、なんと13cm。
このような日は外に出たくないというのが、一般的な考えであろう。
「雪により、都内を脱出することは困難を極めています。
また、水道管凍結が発生しており、各地で水不足が深刻化しています。
今後の天候状況次第では、長期的な食料不足が発生する恐れもあります。
危険ですので、不要な外出はなるべく避けるようにお願いします」
***
~横須賀市・在日米軍横須賀基地~
原子力空母「ロナルド・レーガン」。
米軍の空母としては唯一、国外の港を母港とする巨大な航空母艦だ。
異世界転移後も、前も、在日米軍の象徴的な艦船である。
転移後は海上自衛隊と共に異世界の探査を行ったが、特に成果は得られなかった。
なお、転移後の在日米軍に関してだが、
在日米軍は、米国大使館の支持の元、様々なことをやっている。
まず、日本国内に取り残された自国民の保護。
日本国内には、とんでもない量のアメリカ人がいる。
しかも、そのほとんどは職を持たない観光客なので、
アメリカ大使館や日本政府による支援が無くては、生きることができないのだ。
アメリカ大使館は大使館内や在日米軍基地にアメリカ人用避難キャンプを作っているが、
それでもほとんどのアメリカ人が職と家を持っていない。
日本政府がアメリカ人を含む外国人用に開放したホテルや旅館なども、
異世界転移後の経済崩壊によってほとんどがつぶれてしまったため、
転移直後には宿を持っていた外国人たちも、現在ではほとんどがホームレスだ。
また、アメリカ大使館は資金も厳しい状況である。
他の旧世界国家と比べれば、思いやり予算などのおかげで資金状況はいいものの、
それでも、資金源を作らなくてはあっという間に崩壊してしまう。
そのため、アメリカ大使館は在日米軍基地の土地を農地にすることで、収入源と避難民の職を確保。
現在、日本国内には『米軍野菜』と呼ばれる野菜が多く流通している。
それでも、日本政府による援助を受けなくては大使館の存続さえ難しいため、
異世界転移後は、日本政府に頭が上がらない状態となっていた。
在日米軍の一部は、この状況に不満を持っているようだが、
ほとんどは「仕方がない」と諦めているようだ。
そんな中、この大寒波が到来。
在日米軍横須賀基地も断水し、施設の一部に被害が出ている。
日本政府は東京都内を優先して復旧しているため、
在日米軍基地に水が戻るのは数週間後になるだろう。
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