一方そのころ、日本
自衛隊がルヴトレム株式会社領での作戦を行っていたころ、日本。
横浜魔法研究所で、魔法について科学的な話を聞くことになったさくらたちは、車で魔法科学研究所へ向かっていた。
話を聞く理由は、現場の自衛官が魔法を科学的に理解することで、魔法に対する対応力を強化しようという試みである。
まだテスト段階なので、ちょうど日本におり、それなりに頭もいいさくらたちが選ばれたのだ。
ツバキが来たのは、トークロイドのメモリ内に情報を保存することで、他の自衛官にも伝えやすいようにするためである。
「そういえば司令、やけどはもう大丈夫なんですか?」
「ああ、うん。問題ない。もう治った」
「回復力すごいですね……」
直樹とさくらが後部座席でそんなことを話していると、運転席の翔が言った。
「横浜魔法研究所が見えてきましたよ」
横浜魔法研究所は、横浜市橋霧町に位置する政府機関だ。
その名の通り魔法を科学的見地から研究しており、魔法と科学を融合させた技術、「超常技術」を作り上げたのもここである。
様々な団体と協力しており、民間では加原重工や四菱グループ、一般社団法人「新日本空間研究所」。
政府機関では国立地質学研究所、国立生物学研究所、日本魔法機関、旧帝大7校。
国外組織では極東魔法ギルド、アルケテル王国魔法局、二トレア王国魔法研究所、ルスア旧帝国大学、ミヤーウラ魔法大学校などなど。
それほどの組織なのだから建物も大きく、三つの研究棟がたっており、そのすべてが三階だて以上だった。
おおきな駐車場があり、多数の乗用車やトラックが止まっている。
そこにつながる門の前には、警備員が二名立っていた。
線路が通っており、貨物列車による港からの物資運搬も行われているようだ。
警備員に入館証をもらい、中の駐車場に車を止める。
そして中に入ると、白衣を着た若い男性が迎えてくれた。
「初めまして、今回当施設の案内をいたします、中田と申します。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします。私は海上自衛隊の木村、こちらは太田と内村です。あ、こいつはトークロイドのツバキ」
「「よろしくお願いします」」
「……えー、では、あなた方に魔法の説明をしてくれるのが、この北風博士です」
そう言って、中田は写真を取り出した。
そこには、白衣の女性が映っている。
キャスターの椅子に座っており、バインダーに挟まれた資料のようなものを眺めていた。
「はぁ……なんで写真なんすか?」
翔がそういうと、中田が答える。
「北風博士は外に出るのが嫌いな方なので……」
「ああ……なるほど」
説明を聞きながら、北風博士の研究室へと向かう。
建物内は様々な人が歩いており、そのほとんどが白衣を羽織っていた。
しかし、その中にはスーツを着た人も存在する。
さくらたちと同じく入館証を首からかけており、部外者であることが分かった。
「……」
「……あ、彼らは加原重工の方々ですよ。魔法学について精通することで、新たに超常技術を利用した製品を開発できないか、日々研究しているんです」
直樹がそのスーツ姿の人を眺めていると、中田が言った。
「なるほど……」
「彼らも北風博士に話を聞いた後のようですね。彼女は、この日本で最高峰の科学者であり、魔法学者ですから。……あ、ここです」
中田はそういうと、一枚の扉の前で立ち止まった。
「北風博士はこの部屋で研究をしています」
そう言って中田は扉をノックした。
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