魔術兵隊との戦い
二番機、三番機が盾兵隊と戦っていたころ。
四番機、五番機は残った見張りの魔術兵と戦っていた。
魔術兵の一人は二番機、三番機と戦っているので、一対二になるかと思われたが、兵士が駆けつけてきて、攻撃をする前に陣形を組む。
フェンスゲートの前に魔術兵が一人、その横にグリフィンナイトが一騎。
奥には魔銃歩兵が二人立っている。
魔術兵とグリフォンナイトが前衛、魔銃歩兵が後衛という事だろう。
しかも、魔銃歩兵はフェンス越しに銃を構えているので、攻撃が当たりにくそうだ。
ただ、フェンスゲート自体の耐久力はそれほどないだろう。
また、見張りの魔術兵は他の魔術兵とも比べても重装で、動きが遅い代わりに防御力が高そうだ。
まぁ、どんなに重装でも、鉄製鎧なんて銃で簡単に貫けるのだが……。
しかし、魔法を使うことができるので、銃でも勝てないかもしれないが。
グリフォンナイトは浮かんでいるので、近接攻撃はほぼ当たらないだろう。
銃弾も必中というわけではないので(当たり前だが)、結構な脅威になりそうだ。
乗っている兵士は軽装で、戦斧を持っている。
先ほどのグリフォンナイトと同じく、片手で持てるほどの小型な斧だ。
ただ、殺傷力は高そうである。
次に魔銃歩兵。
通常の魔導銃と違い、マシンガンのようなものを持っている。
上級魔銃歩兵といったところか。
軽装で、防御力は弱そうだ。
しかし、フェンスが障害物になっているので、それは問題にならないかもしれない。
そんな解析を0.01秒で終わらせ、優先度をつけて行く。
遠距離攻撃は非常に厄介なので、魔銃歩兵からやった方がいいのかもしれないが、フェンスがあるうえ、前衛に魔法を使える魔術兵が居るので、先に魔術兵を攻撃した方がいいだろう。
優先度をつけ終わった四、五番機は前衛の魔術兵に向かって三点バーストで発砲する。
乾いた発砲音が、三発連続してなった。
魔術兵は、発砲音と共になにやら呪文を唱える。
すると、彼らの周りに緑色の風がまとわりつく。
その風は銃弾にもまとわりつき、その速度を急速に落とした。
風の守り、といったところだろうか?
銃弾の速度が0になり、落下を始める。
それが落ち切る前に、魔術兵の一人が動いた。
彼は、剣を振りかぶって切りかかってくる。
目標は四番機だ。
それを避けると、魔術兵の持つ剣から、空中に電撃が走る。
六番機を切った魔術兵と同じく、剣に魔法をかけているのだろう。
しかし、電撃が見えるなんてとんでもない電圧だ。
雷と同じほどの電圧があると考えた方がいいだろう。
あんなもの食らったら、人間はもちろん、精密機器であるトークロイドはひとたまりもない。
四番機は、攻撃後の隙をついた。
銃口を、魔術兵の頭に突きつける。
そして、引き金を引いた。
いくら魔法をかけているとはいえ、至近距離からの発砲は防げなかったようである。
銃弾は鎧と頭を貫き、そのまま地面に着弾した。
魔術兵の体が倒れ落ちて行くが、それが完全に倒れる直前。
魔銃歩兵二人が、四番機、五番機に向かって発砲した。
四番機は魔術兵の死体を持ち、弾を防ぐ。
五番機はそれをよけ、敵集団に向かって弾をばらまいた。
グリフォンナイトには避けられるが、魔銃歩兵の一人に命中する。
ただ、弾の収束率が低かったために、命中した場所は腕や足など命に関わらない部分だった。
魔銃歩兵は傷口を抑え、後ろに下がる。
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