盾兵隊
二番機は即座に目標を変更し、三点バーストで後ろの魔術兵に向かって発砲する。
三番機は銃弾をまき散らし、他の兵士をけん制した。
しかし、右側に立っていた盾兵が横跳びし、二番機がはなった三発の弾丸を跳ね返す。
左側の盾兵は、三番機がまき散らした銃弾のうち、自分たちに向かってくる弾を受け止めている。
発砲してから、銃弾が届く前にその着弾地点を予測し、防ぐ。
とんでもない神業だ。
魔法か何かで身体能力を向上しているのだろうか?
ということは、銃は無理だろう。
そう考え、二番機は近接戦闘に切り替える。
右腕のブレードを展開し、三番機による支援銃撃を受けながら敵陣に飛び込んだ。
『切るッ』
二人の盾兵に、横切りで切りかかる。
ただ、ブレードは盾にはじかれてしまった。
しかし、ダメージはしっかり食らったようで、盾に張られた青い膜にひびが入る。
三番機による銃撃も当たり、ひびが少し大きくなった。
直感的に、攻撃を加えればこの膜が割れるということがわかる。
直感といったが、実際は、目の前で起こった事象をコンピューターが論理的に解析し、内部データからそれによくあったデータ――今回の場合は創作における結界やバリアについて――を引き出し、それに従って判断を下しているに過ぎない。
要するに、機械が大量のデータを処理することで、反射的に最適解を出しているのだ。
これは、人間の直感というものも実際には同じような物だろう。
人間だって、これまでの経験や、生物的本能をもとにして現在の状況に関する判断を下しているに過ぎないのだ。
『追撃する!』
二番機がさらに攻撃を加えようとした直前、後衛の魔銃歩兵が魔導銃を撃ってくる。
魔導銃とは、その名の通り魔法の銃だ。
魔法で弾を撃つのではなく、魔法の弾を撃つ。
元々は銃本体の魔方陣に魔力を込めなくてはならないが、
魔力を込めるのには平常心が必要なので、戦場では難しいとされ、当初は使い道がないと思われていた。
しかし、ある魔導士が手回しで魔力を発生させる装置を開発。
それを搭載し、ハンドルを回すだけで弾を込めれるようになった。
一回のリロードで三発の魔力弾を撃つことができ、リロードの際はハンドルを回す「カラカラ」という独特な音を結構な音で鳴らすため、隠密行動には不適切。
ただ、殺傷力は従来の弓矢やクロスボウとは何倍も強いが、実弾、つまり通常の銃よりは弱い。
射程は通常の銃よりもはるかに長く、着弾しない限り、ずっと平行に飛び続ける。
そのため、曲射は不可能だ。
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