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漂流

~「しなの」第一電信室~


「……駄目だ、一向に通信が通じない」


通信機のダイヤルを回しながら、隊員がそうつぶやいた。

出港から数日。電子機器の故障により、日本との連絡が取れない状況が続いていた。

一体あの襲撃が何だったのか、あの襲撃によって国際情勢はどう変わったのか、なにもわからない。

とりあえず、日本に戻っている最中だが、

GPSが動かない関係上、本当に日本へ戻れているかもわからない。

***


「前方に艦影!」


「しなの」艦橋。

第八護衛隊群の前方に一隻の艦影が見えた。

よく見ると、艦尾に海上自衛隊旗がはためいている。


「あれは……『いずも』か?」


それは、海上自衛隊第一護衛隊群、第一護衛隊所属のDDH-183「いずも」であった。

不思議なことに、周辺に護衛の艦は見えない。

人気もなく、甲板では火災が起こっているように見えた。


「一体、何があったんだ?」


いったん船を止め、トークロイドによる探索隊を編成した。

トークロイドである理由は、

いまだ「いずも」の機関が動き続けていることが確認されており、

艦内部にガスが充満している可能性が高いためだ。

なお、探索隊の目的は、生存者の探索と戦闘ログの回収である。

これらが回収できれば、「いずも」で何が起こったのかがわかるだろう。


「しなの」の搭載艇スペースから、

トークロイド隊の乗った内火艇が下ろされ、「いずも」へと向かった。

なお、このトークロイド隊は、ツバキを隊長としたものであり、

ツバキのカメラは「しなの」の端末とつながっているため、

彼女の見た景色を、「しなの」から見ることができるようになっている。


『これは……』


「いずも」に近づくにつれ、その異常さはますます明らかになっていった。

船体はボロボロで、あちこちでひどい火災が発生している。

ツバキに搭載されたガス検知器が反応したため、やはり艦内にはガスが充満しているようだ。

探索隊は、艦に空いた穴から中に入る。


***

格納庫では、多数の機体が燃え盛っていた。

ガソリンに引火したことで発生した大火災は格納庫を二分しており、

ここから艦首に向かうことはできなさそうだ。

黒煙とガスの中、探索隊は進んでいく。

艦はボロボロで、このままでは大変なことになりそうだ。

しばらく進むと、CICにたどり着いた。

機材はボロボロで、あちこちで火災が発生している。


『誰かいますか?』


返事はない。

CICには誰もいないようなので、戦闘ログだけ取り出し、外に出た。


次の主目的は、燃料の入手である。

「しなの」やその他第八護衛隊群の護衛艦たちは、現在、あまり燃料を積んでいない。

元々、襲撃日の午後に給油が行われる予定だったからだ。

一応、どの船も航空機用燃料JP-5を積んでおり、それで無理やり動かすことは可能。

しかし、そんなことをしたら、故障は間違いないだろう。


「いずも」には、まだ多くの軽油2号(艦艇用)が残っているようなので、

これを手に入れるのが、今やるべきことだ。

JP-5の使用は最終手段である。

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