リッドフェー海戦
オペレーション「ネプチューン」の完了から数日。
オペレーション「アキレス」が実行に移されようとしていた。
第八護衛隊群は、リッドフェー諸島から南東80㎞地点に展開している。
「スペード隊、発艦準備!」
「しなの」の飛行甲板上にて、F-35Cで構成されている戦闘機隊、スペード隊の発艦準備が進められていた。
『こちらスペード01。機体整備が完了。現在、第一カタパルト上にて待機中』
「航空管制よりスペード01、了解。最終テストを行え」
『了解。RWR、異常なし。HUDも……OK。システムオールグリーン』
「了解。ジェット・ブラスト・ディフレクター展開」
機体の後ろで、ジェット・ブラスト・ディフェレクターが立ち上がった。
『エンジン始動。出力上昇中……』
『キュィイイン』という、ジェットエンジン独特の音が響き始める。
『巡行出力に到達』
「了解。カタパルト起動。健闘を祈る」
蒸気式カタパルトが作動し、スペード飛行隊一番機を空へと打ち出した。
続いて、二、三、四番機も発艦していく。
そして、リッドフェー諸島へと向かった。
***
~リッドフェー諸島・ペンヨッカ島・ペンヨッカ飛行場上空~
テリャティア帝国は、高度文明圏国家の使うレシプロ機や、
極東文明圏で利用されているワイバーンとも違う航空戦力、グリフォンを持っている。
ヘリのように垂直離着陸が可能で、ワイバーンよりも飼育が容易。
ただ、一頭一頭の力はワイバーンよりも弱いため、物量による消耗戦が基本となっていた。
「……ん? なんだ、この音」
ペンヨッカ飛行場の周りを哨戒していたグリフォン隊の兵士が、そうつぶやいた。
どこからか『ゴォオオ』という、風の音とも違う音がする。
「まさか、敵か? 総員警戒――」
グリフォン隊の隊長がそう言った瞬間、爆発音と共に、彼が吹き飛んだ。
残りのグリフォンも、同じように吹き飛ばされる。
空中には、何も残っていなかった。
***
~リッドフェー諸島・ペンヨッカ飛行場~
「敵襲ー! 敵襲ー!」
空中のグリフォン隊が居なくなったことで、地上は大慌てになる。
地上にいたグリフォンを飛ばそうとするが、飼育舎にミサイルが直撃し、飛行騎士とグリフォンがどちらも吹き飛ばされた。
『FOX2!』
F-35Cはミサイルを発射し、敵基地をめちゃくちゃに破壊していく。
基地は、壊滅状態に陥った。
***
その後、陸上部隊がリッドフェー諸島に上陸。
残った兵士たちは降伏し、日本はリッドフェー諸島周辺海域における優位を確立したのであった。
次は、敵首都『レヴ』の位置する広い平野、『ネサライテ平野』へと続く『ルマンティ海岸』への上陸である。
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