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星景出版刊「我々が転移した銀河と、新発見された惑星たち」より抜粋


我が国が転移した「新世界惑星」は、

「エウクロイデス銀河」の中心から約2000光年離れた「レターサ惑星系」に位置している。

レターサ惑星系唯一の恒星である「レターサ」は、

レターサ系の物理的中心で、全質量の99.8 %を占めており、

その名前は異世界語で「太陽」を表す「レターシャ」からきている。

レターサは太陽と同じ主系列星であり、スペクトル型はG2V、表面温度は約5500K、

質量は太陽とほぼ同じだと推定されている。


そんなレターサのすぐ近くを公転する惑星が、レターサ系第一惑星の「レターサⅠ」だ。

レターサⅠは、はるか遠方の惑星系から飛んできた自由浮遊惑星を起源にするとされており、

その軌道は特殊なものとなっている。

三年に一度、我々のいる新世界惑星の真横を通り過ぎ、

その際には、地表から月ほどの大きさで見えるようになる。

この現象は新世界惑星の文化に強い影響を与えており、

新世界惑星上の多くで、レターサⅠは「神のいる星」とされている。


レターサ星系第二惑星の「レターサⅡ」は、火山活動が活発な不毛の惑星である。

重力も小さく、大気圏内に多くの岩石が浮かんでいる。

この岩石類は、火山活動によって地下から吹き上げた物らしい。


そして、第三惑星の「レターサⅢ」は、我々が住んでいる惑星だ。

日本では一般的に「新世界惑星」と呼ばれ、

異世界国家には「世界」や「大地」と呼ばれている。

レターサ系のハビタブルゾーンを公転する超巨大地球型惑星で、その半径は地球の約8倍。

いわゆる「スーパーアース」であり、大気の主成分は窒素と酸素だ。

重力加速度は9.806 m/s²で、惑星脱出速度は秒速11.1㎞、

平均温度は約13℃で、自転軸が公転面に対して約25.2度傾いているなど、

地球に酷似した環境となっている。


第四惑星の「レターサⅣ」は、レターサ系で最も小さい地球型惑星だ。

硫酸の嵐が常時吹き荒れており、生物は生存できない。


最も興味深いのが、第五惑星の「レターサⅤ」となっている。

大きさはレターサⅢの3分の1ほどで、大気は酸素と窒素で構成されている。

酸化鉄の混じった赤い砂に覆われており、その砂の中に、人工物が存在することが判明している。

これは、惑星観測衛星「うみどり」による観測によって判明したものであり、

レターサVにはかつて知的生命体が居住していたと考えられている。

第五惑星の「レターサV」については、さらなる調査が必要だろう。

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