休暇
この話では、試験的に登場人物たちを名字ではなく下の名前で呼んでいます。
どちらのスタイルがお好みか、感想等でお知らせいただくと幸いです。
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木村=さくら、太田=直樹、内村=翔となっています。
~神奈川県・横浜市~
さくら、直樹、翔、ツバキの四人は、日本帰国後、休暇を取り、横浜市内に買い物へ出かけていた。
三人とも全員が、帰国後に大規模休暇を取ろうと計画していたため、せっかくなら一緒に出掛けよう、となったのだ。
ツバキは実質翔の所有物のような扱いになっているため、一緒についてきている。
「ん、雨が降りそうだな」
「本当ですね。そこらへんで雨宿りでもしましょうか」
「ああ。……太田君、仕事中じゃないんだから、ため口でもいいよ? 君の方が年上だし……」
「癖なんですよ。別に害はないから、いいでしょう?」
「まぁいいけど……あ、雨」
「ほんとに降ってきたッスね」
『今日の天気予報は晴れのち雨。予報通りです』
「そこのカフェで雨宿りしましょう」
***
~横浜市・とあるカフェ~
「それにしても凄い雨ッスね……あ、俺はホットコーヒーで」
窓の外を見ながら、翔はそう言った。
雨は激しくなっており、風も吹き荒れている。
「僕は……ホットティーで。司令は?」
「私はココアを」
『ワタシはロボットなので、当然何もいりません』
「でも、ツバキはあれ搭載してるからね、あのー……あれ。えっと……そう、バイオ分解装置。だから、食べ物や飲み物もエネルギーにできるはずだよ」
『まぁそれはそうですね。ただ、今は電力残量も十分なので』
会話が途切れる。
四人の目線は、自然と店内のテレビへと向かった。
『突如発生した、異世界で初めて観測された季節外れの大型双子台風、
台風19号と台風20号が合体、超巨大台風、台風21号に進化しました。
台風21号は現在、関東地方に上陸しており……とのことです。
次はスポー……で……サッカー……ケテル王国との試合で……』
突然、テレビの音声が途切れ途切れになる。
四人がそれに違和感を感じた直後、テレビは砂嵐に覆われてしまった。
「テレビ、壊れちゃったみたいですね」
「そうだな」
砂嵐のテレビから、視線を離す。
すると、店員が机の前にやってきた。
「お飲み物をお持ちしました」
四人の前に、ホットコーヒーとココア、ホットティーが置かれる。
「ごゆっくりどうぞ」
そんな声と共に、店員は去っていく。
見たところ、彼女はトークロイドのようだ。
「……しかし、トークロイドも普及しましたよね」
「そうだな。私が子供のころは、こんなことになるなんて予想もしてなかったよ」
さくらはココアを一口飲み、ため息をついた。
「ここのココア、結構甘いな。私はもうちょっと……苦いって言ったら変だが、味の薄いほうが好きだ」
「へぇ……」
「群司令って、ブラックコーヒー飲めます? 俺はのめないんスけど」
翔が、砂糖をたっぷり入れたコーヒーを飲みながら、そう尋ねた。
「ブラックコーヒー? のめはするけど……あんまり好きではないよ」
「あ、そうなんスか」
「うん」
店内には、外の雨音だけが響く。
「そういや、さっきのニュース、続きが気になるね」
「さっきのニュース……台風ですか?」
「いや、サッカーのやつ」
「ああ、サッカー。スマホで調べたらどうです?」
「そうだね」
さくらは、ポケットからスマートフォンを取り出す。
そして、それを立ち上げると、首をかしげて言った。
「あれ、圏外になってる」
「圏外? 街中ですよ、ここ」
「そうなんだけどねぇ……太田君のスマホは?」
「えっとー……」
直樹もスマホを取り出し、電源を付ける。
そして、さくらと同じように首を傾げた。
「あれ。僕のも圏外になってます」
「内村君のは?」
「俺のも圏外です」
「う~ん……テレビも砂嵐になってたし、通信障害でも発生してるのかな」
「その可能性が高いですね」
さくらはスマホを置くと、外を見る。
相変わらず雨は降り続けており、時々、突風が吹いた。
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