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ついにこの時がやってきた!

舞い散る色とりどりの花びら、湧き上がる歓声。

この世界の全部の人が集まったんじゃ無いかっていうぐらいの人の波。


群衆は一目だけでもこの物語の主人公達の顔を見ようとメインストリートに集まっていく。


今日は魔王を討伐した『勇者一行が帰還する日』そして『勇者とお姫様が結婚する日』


この国の民衆は祝福のファンファーレを鳴らし、パレードを迎え入れる。

素晴らしく光が似合う勇者を筆頭に、聖女・賢者・戦士。旅には参加していなかったがずっと後方から支援をしていたこの国のお姫様。

勇者とお姫様、聖女、賢者、戦士それぞれが各馬車に乗り込んで、パレードに訪れた人々に手を振って答えている。


メインストリートから少し離れた道では各新聞がこぞって「勇者と姫様の結婚」という見出しの号外を配っている。


紙吹雪のように配っている新聞は、風に乗ってメインストリートからは離れた場所の泉まで飛んでいった。

偶然、冒険者の女というには少し幼い、女の子の顔にまとわりついたのは運命のいたずらか…


「うっぷ…なんやねん!!」


慌てて顔にまとわりついた新聞を外し、それが「勇者と姫様の結婚」の号外だとわかると、心底嫌そうに親指と人差し指で挟んで側にあった泉に沈めた。


「お幸せにやで〜」


そういうと、冒険者の少女は両手で思いっきり伸び、満面の笑顔で都市の入口に向かうのであった。

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