ダンシングストーン
掲載日:2020/05/21
「みほりん。誕生日なにが欲しい?」
「えー?なんかくれるの?」
「だって俺らつきあいはじめて1年経つだろ?」
「えへへ」
そうだなぁ、今二人は一番いいとき。
よく、「リア充爆発しろ!」とか独り身の人が呪いの言葉を吐くけれど、そんな人もいつリア充にならんとも限らないので、あんまり負の発散はせぬがよろしい。
「なにがいい?」
「んーとね、ダンシングストーンのネックレス、かな?」
「よっしゃあ!」
ケンちゃん…。ダンシングストーンってなにか聞かなかったけれど、大丈夫かな?アーティスト名だと思ってたりして。(それはローリング・ストーンズ)
みほりんは一人で想像してクスクス笑った。
みほりんが欲しいのは、ペンダントトップが、真ん中の石が揺れるように工夫して造られたもの。とってもおしゃれ。
数日後。
「はい、これ」
「?」
もらったのは、勾玉のネックレス。
「ダウジングストーンってなにか知らなかったんだけどさ、知り合いに聞いたら、曲がった棒を2本両手に持って山を散策して、棒が示した場所の石を切り出して勾玉を作りゃいいって言われて…」
「ケンちゃん!!!」
これがきっかけで二人の仲は終わってしまった。
確認を怠るとろくなことはない。
そして、恋愛も儚いものだ。うん。




