第26話 登場人物とその他設定
現時点での情報をまとめました。少しネタバレもありますが、物語に差し支えはありません。参考までに、どうぞ。
興味のない方は読まなくとも、大丈夫です。このまま二章にお進み下さい。
また、あくまでweb版の設定なのでそこはご理解下さい。
◇主要登場人物
レイ=ホワイト(男性)
年齢:15歳。一年生。
容姿:黒髪短髪。身長は180センチと高いものの、全体的には細く見える。ただし、脱いだらすごい(筋肉が)。冰剣の魔術師に戻った時は、青みがかった白髪に変貌する。
プロフィール:当代の冰剣の魔術師。出身は大陸の東にある小さな村だが、極東戦役に巻き込まれそのまま戦争孤児に。それから紆余曲折を経て、リディア=エインズワースに引き取られることに。極東戦役において魔術領域暴走を引き起こし、現在はそれを自らの魔術で引き下げ固定している。また、冰剣の魔術師としての本質は『減速』『固定』『還元』の3つである。性格は生真面目だが、常識に欠けている部分もあり、なんとか学院に馴染もうと奮闘している最中。ちなみに、金級のハンター免許を有している(師匠に無理やり取るように言われた)。
アメリア=ローズ(女性)
年齢:15歳。一年生。
容姿:紅蓮の髪に、双眸は灼眼。身長は170センチ弱。プロポーションは平均よりやや上。全体的に引き締まっている印象。
プロフィール:三大貴族筆頭、ローズ家の長女。しかしその実、貴族の血統主義の体質を嫌っており、色々と悩んでいるようだが……? レイとの出会いを機に魔術師としての在り方を考えるようになる。魔術師としてはかなりの才能を持っており、努力も重ねているため現在の一年生では名実ともにトップに君臨している。
エリサ=グリフィス(女性)
年齢:15歳。一年生。
容姿:セミロングのやや翠がかった髪。身長は155センチだが、実際に胸の大きさは作中一番である。本人は意外とそれを気にしている……。
プロフィール:ハーフエルフであり、やや耳が尖っている。そのことを気にしているがレイとの出会いにより意識に変化が生じた。将来は研究者になりたいと思っているため、コード理論に関する見識は深い。その他の学業的な面でも優秀。実践は苦手だが、かなり博識である。
エヴィ=アームストロング(男性)
年齢:15歳。一年生。
容姿:茶髪の髪を刈り込んでいる。身長は190センチ。筋骨隆々としている。レイとは異なり、着痩せはしない。
プロフィール:筋肉を愛し、筋肉に愛された男。レイと寮では同室だが、互いの筋トレへの情熱から親友へと発展する。最近は大胸筋のカットが気になるため、主に上半身のトレーニングを重ねている。好きな種目はデッドリフト。将来はハンターになりたいと思うも、まだ迷っている。
アルバート=アリウム(男性)
年齢:15歳。一年生。
容姿:真っ青な色をした短髪。身長は175センチ。体はそれなりに鍛えているのは、厚みは多少ある。
プロフィール:上流貴族アリウム家の長男。血統主義こそすべてと思い込み、今まで育ってきた。そのため貴族でないもの、貴族であっても下流貴族は蔑む傾向になる。ただレイとの戦い、そして彼が冰剣の魔術師であることを目撃して色々と思うところがあるようで……。
レベッカ=ブラッドリィ(女性)
年齢:17歳。三年生。
容姿:黒髪ロングで、絹のように綺麗な髪質をしている。右目には泣きぼくろがある。身長は165センチ。プロポーションは抜群だが、他の部位よりも胸が少し大きい。
プロフィール:三大貴族、ブラッドリィ家の長女。おっとりとしている性格で、話し方も穏やか。魔術師として破格の才能を有しており、すでに白金級の魔術師である。その性格とは裏腹に実戦能力はかなり高く、昨年の魔術剣士競技大会の本戦の覇者。ちなみに園芸部部長、生徒会長もしているカリスマ性にも溢れている完璧な人間と周囲には評されている。
部長(男性)
年齢:18歳。四年生。
容姿:黒髪を刈り上げている。身長は195センチで、筋骨隆々。その体躯は学内でもトップ。
プロフィール:環境調査部の部長。現在は金級のハンター免許を有している。レイにはハンターの素質があると見抜いており、そのバルクからもレイを認めている。実家は農家で、最近はとうもろこしの育成にはまっているらしいが……。
ディーナ=セラ(女性)
年齢:17歳。三年生。
容姿:茶髪のショートヘアー。身長は160センチ。体は細身で胸がないことを実は気にしている……。
プロフィール:園芸部の副部長。レベッカを崇拝しており、花園(園芸部)の実質的リーダー。男子禁制(別に制度上禁止ではないが)の花園にやって来たレイを毛嫌いしていたが、園芸に対する熱意は本物だと認めている。また、二人で買い物に行ったりなど、実はいい後輩として気に入っている。
リディア=エインズワース(女性)
年齢:29歳。
容姿:金髪碧眼。身長は173センチ。現在は肩にかかるぐらいのセミロングにしている。レイには『見た目は』天使と見間違うほどだと評されている。
プロフィール:アーノルド王国軍、実戦機動部隊元所属。階級は少佐で退役。以前の冰剣の魔術師である。ただし、レイとは異なり対物質コードは発見しただけであり、実際には使用できない。そのため、極東戦役では『減速』『固定』の魔術を主軸とし活躍した。現在は最終戦での負傷により、車椅子での生活を余儀なくされているが、研究者としての生活が性に合っているのはそこまで気にしていない。弟子には厳しいが、実際には甘々でレイをかなり大切に思っている。
カーラ=ヘイル(女性)
年齢:32歳。
容姿:黒髪ロングで、細身の女性。身長は157センチ。
プロフィール:リディアの世話をしているメイド。あまり喋らず、寡黙な印象だがリディと二人の時は意外とよく話す。レイのことは気に入っており、やって来るたびに腕によりをかけてお菓子や料理を振る舞う。また、リディアの世話もまた好きでやっているためメイドになってよかったと思っている。
アビー=ガーネット(女性)
年齢:29歳。
容姿:オレンジの長い髪を、後ろで一つにまとめている。身長は172センチ。目つきは少しだけ鋭いものの、美人という範疇に収まる程度。
プロフィール:アーノルド王国軍、実戦機動部隊元所属。階級は大佐で退役。七大魔術師の一人であり、『灼熱の魔術師』の異名を有している。その名の通り、火属性の魔術を得意としているが、その本質は『加速』。レイとは対照的な魔術師である。現在はアーノルド魔術学院で学院長をしている。
ヘレナ=グレイディ(女性)
年齢:27歳。
容姿:黒髪ショートで、いつも服装はラフなものが多い。身長は164センチ。
プロフィール:3年前にアーノルド魔術学院で教師をし始め、生徒に面倒見がいい教師として評価されていたが……その実は優生機関所属の研究者。今まで生徒を誘拐し、その脳を解剖していた。今回もそれを行うつもりだったが、レイに敗北し現在は尋問を受けている。
エリオット=アークライト(男性)
年齢:32歳。
容姿:茶髪で、男性にしては髪が長い。身長は177センチ。その体は服の上からでも、よく分かるほどに鍛えている。
プロフィール:学院で剣術を教えている教師。実際に、実戦能力は高く元軍人であり、魔術剣士としてはかなり優秀。最近はレイの技量に驚きを覚え、彼が只者ではないと認識している。
◇世界観に関して(主にアーノルド王国に関して)
魔術が完全に生活に組み込まれている世界観。衣食住だけでなく、インフラにも魔術は溢れている。また、魔術発祥の地はアーノルド王国とされており、そのため魔術を学ぶならアーノルド王国という考えが定着している。現在は3つの魔術学院が王国内には存在している。その中でもアーノルド魔術学院が最高峰だと評されている。
世界全体としてみると大陸は、西大陸、中央大陸、東大陸に分かれており、アーノルド王国は西大陸の最北部に存在している。
また、アーノルド王国という名だが、完全な王政は採用していない。
政治形態は立憲君主制。つまりは君主の権限は法によって規制されている。実質、王室の者たちは偶像に過ぎない。確かにこの国をここまで繁栄させてきたのは王室の家系だが、現在の国の統治は首相及び内閣に委ねられている。だが、王室の人気は未だに根強い。彼らの動向は逐一、ニュースでも取り上げられ、国民の関心は非常に高い。
地形としては、特に北側は森や山などが多く、学院もあるのはその近くだ。一方の東と西は居住区域。南は農地などが多い場所だ。北区は学生街としても栄えている。まだ、西区には港もあり、そこは貿易の拠点となっているためかなり栄えている。中央区は王国の中でも最も栄えている区域であり、繁華街もある。また王城があるのも中央区である。街に出る、といえば中央区に行くことを言う。
それに加えて、アーノルド王国が最先端なのは魔術だけではない。形式科学、自然科学、社会科学、人文科学、応用科学もまた世界最高峰。その中でも魔術は自然科学に分類されている。そのため、国内では特に自然科学が発達している傾向にある。設立当初は、魔術の研究とその知識を提供をすることが目的であり、自然科学系の学問しか学ぶことができなかった。しかし、最近ではあらゆる学問が研究されるようになった。全ては知の探求が目的。学びを求める者にとってここはまさに楽園であるのが、この王国である。
またインフラや衣食住には魔術が組み込まれており、すでに魔術は人々にとって欠かせないものになっている。
◇魔術師に関して
魔術師にはランクが存在し、銅級→銀級→金級→白金級→聖級となっている。その聖級の頂点七人を、尊敬と畏怖を込めて世界七大魔術師と評する。七大魔術師は現在、『冰剣』『灼熱』『幻惑』が有名な存在である。この3人は表舞台で主に活躍しているため。ただし、素性が明らかになっているのは『灼熱』『幻惑』のみ。その他の七大魔術師の素性は非公開であり、知っている者はほとんどいない。
また魔術師は魔術適性が高いものは、身体が発達しやすい傾向にある。年齢の割に、女性の割に、身長が高く体が成熟している者が多いのはそのため。これは内部コードの影響とされているが、あくまで傾向的な話であるため絶対ではない。身体があまり発達していない魔術師でも、魔術が堪能な者は存在している。
◇三大貴族に関して
魔術師の中でも一番上に位置している貴族。ローズ家、ブラッドリィ家、オルグレン家が存在している。特にローズ家がその中でも一番の力を持っている。血統主義なのに変わりはないが、実際のところ七大魔術師になった者は少ない。その事実に目を伏せつつ、その権力を使用している。ただし決して腐っているわけでもなく、ただ権威がある存在として認知されている程度。
◇優生機関に関して
優生思想を掲げる謎の組織。魔術の探求のためならば、人間の命など道具に過ぎず、非人道的な実験を繰り返している……という噂が存在する。現在は各国の優秀な魔術師や研究者を勧誘して、その勢力を広げようとしている。もちろん、各国が対処に当たっているがその全貌は謎。現状では国から完全に独立している組織と評されている。
・記憶痕跡
別名、魔術記憶。脳内には魔術を記憶する神経細胞が発見されており、それを記憶痕跡という。理屈としては記憶痕跡の操作によって、魔術を他者に植え付けるという技術も可能。もともと魔術は獲得するものだが(もちろん適性などは存在する)、記憶痕跡の移植が可能になれば先天的な要素(才能)や後天的な要素(努力)など関係なく誰でも魔術を使えるようになる。それこそ、聖級魔術であってさえも。
・ダークトライアドシステム
ダークトライアドとは、ナルシシズム、マキャベリズム、サイコパシーの3つの総称である。その人間の暗黒面を魔術に組み込み、体系化した魔術の一種。それは内部コードの一種と考えられているが、全貌は謎。しかし驚異的な能力を手に入れることができる……という噂がある。
◇魔術領域暴走に関して
魔術師には、前頭葉にコード理論を行う魔術領域というものが存在している。普通の魔術師は魔術領域が暴走することはないのだが、魔術の過度の使用、感情の暴走など、様々な要因が原因となり魔術領域暴走というものを引き起こす。これは文字通り、魔術領域が暴走している状態であり一時的に尋常ではない規模の魔術を行使できるが、最悪の場合は脳が焼き切れる現象も確認されている。しかし今のところ、明確な治療法は確立されていない。
◇魔術に関して
魔術とは、第一質料を再構築する技術のことである。そしてその再構築する過程をコード理論と呼ぶ。また第一質料とは万物の根幹をなす物質である。人体も、机や椅子も、動物であってもその根幹には第一質料が存在する。
この技術はもともとは符号化、言い換えると記銘というものから派生して作られたものである。その記銘というものを魔術に応用し、体系化したものが現代魔術の始まりとされている。
コード化しただけでは余分なものが含まれているので、ディコーディングによりコードから余分なものを取り除き処理の段階に移行する。またディコーディングの段階では対物質コードを潜在化させている。ディコーディングは余分な情報を取り除きつつ、対物質コードを活性化させないという目的もある。
ディコーディングはコードをより深く理解(解読)し、余分なものを削ぎ落とすという調整段階としての意味もある。
The Theory of Code:コード理論
1:Encoding:コード化
2:Decoding:コード解読(調整)
3:Processing:処理
4:Embodiment:具現化
魔術発動プロセス
第一質料→コード化→コード解読→処理→具現化→物質or現象。
魔術は、難易度によって下級、中級、上級、聖級に分類される。またそこから以下のような分類に派生する。
高速魔術、遠隔魔術、連鎖魔術、遅延魔術、物資変化、大規模魔術、大規模連鎖魔術。
また魔術は内部コードと外部コードにも分類できる。身体強化、または五感拡張をする際は内部コード。その他の、外界世界に関して魔術を発生させる場合は外部コードを使用する。
コード変換には必ず質量保存の法則が適応される。つまりは、消費した第一質料に応じて生み出せる物質、現象の規模は変化する。また魔術は物質または現象を生み出す技術だが、その物質は4つの要素に分類できる。固体、液体、気体、プラズマに分類される。
・基本属性に関して(物質魔術、現象魔術に関しても)
魔術の基本属性は、水、氷、火、電気に分類される。そしてこれらは主に二つに分類される。それは物質魔術と現象魔術である。水は液体であり、氷は固体である。そのためこれらは、物質魔術に分類される。火と電気は物質を組み合わせて生じる現象のため、現象魔術に分類される。
難易度としては、現象魔術の方が難易度が高い。それは、現象を生み出すには物質を生み出すことを前提として、現象を組み込まなければならないため。つまりは、物質魔術よりもプロセスが多くなるのである。現象錬成はその過程を一つのメンタルモデルとして貯蔵するため、魔術領域を圧迫するとも言われているが……その真偽はまだ確定された情報ではない。
・基本外属性
魔術には基本属性以外にも別の属性が存在する。現在発見されているのは、無属性魔術、精神干渉系魔術、概念干渉系魔術。無属性魔術はまだしも、その他の二つは扱う者があまりにも少ないためまだ十分なデータは集まっていない。現在は研究者が目下研究中である。
・二重コード理論に関して
リディア=エインズワースが提唱した新たなコードの概念。あらゆる万物のコード(内部情報形式)の中には、相反する二つのコードがあるという考え。その二つがバランスを取り、恒常性を形成していると言われている。具体的には以下になる。
コード(内部情報形式)には物質コードと対物質コードが存在する。物質コードは第一質料を具現化する過程の情報体。対物質コードは具現化したものを第一質料に戻す情報体のことを示す。その二つは相反するように存在しており、通常は対物質コードのみが潜在化してる。しかしそれが活性化した時、魔術だけでなく第一質料が存在している物質または現象は第一質料へと還元される。そのため、理屈としては人体すらも第一質料へ還元できるとされているが、物質や人体は質料領域と呼ぶべき特殊な領域が存在しているため、干渉するのは難しい。
・クオリア
現在研究者の間で話題の物質。それは、コード理論の中でも処理の際に適応されるとされている謎の物質。主に4種類にそれは分類される。
クオリア (コード処理の際に使用される)
形式クオリア(エイドス)
構成クオリア(ヒュレー)
目的クオリア(テロス)
主体クオリア(アルケー)
ただし、まだ新しい研究概念のためその全貌は謎である。現在は名称をつけて、研究を進めている最中。




