表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/40

崩壊以降の世界1

 あの現象。少なくとも、世界の異常と関連付ける事は可能だ。そうなれば、あの波のようなものも説明しようとするならば。おそらく、世界はこのような異常を起こしていながらも、何かを抑えている。だが、抑えるというのは、それが解消される訳では無い。今回の世界で限界が来たのだろうか。つまり〈世界転生システム〉が機能しきれていない可能性がある。その辺の事は、更なる調査で明らかになるだろう。


 動き出すのは我らだけではない筈だ。他の管理者も動き出す事は予測できる。しかし、一番最初に接触してきたのが、メビウスだという事には驚きだと言っておこう。


「私達は既に結束している。残すは貴様だけだ。この事態、楽観視は出来ない。協力するべきだろう?」


 なるほど。既に手を組んでいたか。そうなれば、最も説得に向いている人選だろう。だが、簡単に手を組むつもりも無ければ、必要もない。我らは既に情報を持っており、更なる情報を得る事は容易い。


「汝等、それには、理解しよう。だが、要らぬ。我ら、世界を整えるもの。この件、既に調査は済んでいる。故に、必要ない」


 我らの情報。ただ渡すつもりは無い。メビウスは、何を考えるか解らないが、少なくとも、イニシエンとレアルは悪用するだろう。我らは世界を守るもの。不用意な行動をするつもりは無い。


「ククッ、本当に、そう明言できるのか?」


「……。汝、何を言いたい」


 メビウスは、何を考えているのか解らない。揺さぶりをかけようと我の影響力を放つが、おそらく効果は無いだろう。それに、確かに思う事はある。


「私は、時間が無いと言っているんだ。次の世界でも同じことが起こる可能性が高いが、それは今回の世界のように、猶予があると思うのか? この世界へのダメージについては、貴様が一番理解しているのだろう?」


「……。何を知っている」


 そんなことは解っている。だが、そう仮定しなければ動けない事もある。このままでは話が進まない。早く話せと促すことにしよう。


「少なくとも、この力を利用する方法は、推定している。上手くやれば、時間稼ぎくらいは出来るだろう。貴様は、その可能性さえも、切り捨てるか? 全てが可能性でしか無いとはいえ、最善を選ばないのは、秩序の管理者として、怠慢だろう? ククッ、よく考える事だ」


 これは、メビウスの結界の話か、確かに、あれはおかしなものだった。異常によって構成されたのならば、納得は出来る。それに、かつてイニシエンも異常を利用していた。だが、我らにその術は無い。異常の方向性を逸らす事が出来るのならば、最悪の事態であろうとも、調査を進める時間を得る事は出来るという話か。


「……。解決するまでの、期間に限り、汝らに、協力しよう」


 そろそろ世界が完全に崩壊する。他の管理者に関しては、多くの事を与えないように、注意すれば良いだろう。我等が、解決するまでの期間ならば、納得もしておこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ