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2628回目の世界

 今回は、中心に大きな湖のある。大きな大陸を中心とした世界。今の所は騒乱も起きる予兆が無く、非常に安定していると言えるだろう。だが、やはり異常が収まっているという事は無い。現状は特に問題が無くとも、いつ更なる問題が起きるかは解らない。油断できるものでは無い。


 レアルは中心の湖の中央に、高い塔を建設した。〈観測塔〉と呼ばれるそれは、世界の異常を観測して、データを集めているとのこと。大陸は森に覆われており〈プライディクの森〉と呼ばれている。レアルの連れてきた人間が〈観測塔〉に居るだけで、この大陸には殆ど人間が居ない。


 人間達は、大陸の周囲にあるいくつかの島に住んでいる。イニシエンは、東にある三つの島を繋いで街を造り〈ワールド・レジスタンス〉という組織を構成しているようだ。メビウスは北にある特に小さな島に引きこもっているらしい。その島には〈観測塔〉を、何を思ったのか太陽を支えるものだと思うものが居る。その者達を集めて〈灯教〉という教団を指揮してはいるようだ。


 我らは〈プライディクの森〉から世界の様子を観測しているが、イニシエンの率いる〈ワールド・レジスタンス〉が積極的にその勢力を広めようとしている。いつも通りの行動と言えば、それまでだが、世界がこのような状態になっているのだから、もう少し慎重に行動するべきだ。忠告はするが、効果が無いようだ。それどころか、仲間になれと、意味の解らない事まで言っている。世界を変えるのだとか、もう少し現実を見れないのだろうか。


 それだけではない。その話はレアルの所にも、それどころかメビウスにも来たようだ。とはいえ、今の所レアルは異常の解明に興味を持っており、影響力を広げる事に意識を向けていない。メビウスに至っては、小さな教団がある程度だ。協力できることは無いだろうし、するつもりもないように見える。


 結局、イニシエンには〈プライディクの森〉を自由に通らせてほしいという要求は受ける事になる。そんなもの、好きにしたらいい。レアルには、人員を派遣する代わりに都市の開発を手伝ってもらう事になったようだ。そして、メビウスには単に邪魔はするなと言っていた。


 急くようにも見えるイニシエンの行動。何を考えているのか解らないが、あまり良い予感はしない。行動を起こされた場合、容易に止められるものでは無い。変な気を起こさなければ良いが。

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