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神聖の管理者の記録

 私は、神聖の管理者。メビウス。管理者の本質とは、その名には、何かを管理する事、そのような意味があるだろう。だが、何を管理するのか、何の為に管理するのか。簡単な事だ、人間を生かすために、世界を管理する事。そこまで答えが出ていながら、何が正しいのかは解る事は無い。本当に正しいとは、一体。答えが出る事は無い。


 私が扱うのは、精神面を多く占める。人間には精神力と言うものがあり、心の強度のようなものだ。これが摩耗しているというのは、人間として生きにくい、何らかの弊害を抱えている。そんな人間を赦し、救うのが私たちの役目。目に見えずとも、確かに思考は存在している。


 さて、存在するというのは何か。何かに干渉する為には、存在する必要がある。存在していなければ、それは何らかの干渉も出来ず、何かを成すことは出来ない。存在する為には、何が必要か。それは、認知される事だ。何かに認知される事によって、存在を証明している。


 一般的には、存在するというのは、世界に認知される事を示す。そして、存在の強度、認知される為の指針、これを生命力という。だが、この生命力というものは、〈世界〉に認知されるためのものだ。生命力が無くとも、存在するには。認知する存在が〈世界〉でなくとも良いのでは無いか。そう考えるに至った。


 エンシェントは生命力その物を、イニシエンは肉体を、権限の欠片に肉付けし、一つの個体を創り出した。肉体も、生命力を生じさせるものだ。肉体というのはあるだけで生命力が生じる。少なくとも、生命力を介して存在しているのは違いない。私は、権限に、人々の想いを肉付けした。この世界では、想いさえも世界に干渉する。


 一度個体が確立してしまえば、システムに取り込まれ、私の従者という事になっていたのは、想定外であった。そうまでして、この世界は全てを管理したいのだろう。これ以上試すことは出来ない。不用意に自我を増やすのは負担になってしまう。



 解っている事は、多くの人の想いが、統合された時に、世界へ干渉しうるという事だ。ならば、私のするべきことは、多くの人間を救済する可能性を開こう。多くの人の望む、救いをこの世界に、呼び出す為に。そして、この世界の希望を、形にする為に。

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