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2回目の世界

 知るよしも無いが、この世界は二回目の世界のようだ。何故、そんな事を知っているのか、それは我らがこの世界の仕組みそのものである為。正確には、その仕組みの一部である。


 かつて、世界を管理する仕組みがあった。それは、一つであったが為に、自壊した。その為、その仕組みを分解し、我らは創られた。分解された5つの内、秩序として、我は設定されている。それだけではなく、人間を生かすため、整えるものとして役割もある。邪悪は導くものとして、神聖は許すものとして、混沌は叶えるものとして、中立は妨げるものとして、機能していくだろう。


 だが、どうやら我らは、不滅の存在ではないらしい。正確には、それは不可能だという事だ。どうやら、我ら〈管理者〉の前任である〈絶対者〉は不滅として設定されていた。だが、それでも永遠の時間の中、世界を維持する事は出来ず〈絶対者〉は崩壊し、支えるもののなくなった世界は、共に崩壊したという。だが、それは大きな問題であり、我らも不滅でない事は確実、そして、システムが欠ける事、すなわち再びの世界の崩壊という事だ。


 そもそもの問題が、世界を永遠に維持する事は不可能という事だ。何事も劣化してしまう。〈計画者〉達が施した対策、それが〈世界転生システム〉と呼ばれるもの。劣化した世界を破壊し、不必要なものを全て消去して、綺麗にした後に再構築する。また、このシステムには〈管理者システム〉も関連付けされており、世界の転生をトリガーに、我ら管理者も再誕する。


 〈計画者〉は気づいたのだろう。永遠の世界が必要なのではなく、ただ、永遠だけがあれば良いのだと。何にしても、我らのやる事は世界を管理し、出来るだけその寿命を延ばし、人間の生きやすい世界を構築する事だ。この世界が最後の希望だと言うのであれば、失われる訳にはいかない。


 これは〈零の映写機希構〉自身の意思。希望だけを注がれて作られた機構には希望だけが満ちている。いつか、いつの日か、を掴むためには、滅びてはならない。永遠に続くであろうこの世界は、まぎれもなく希望の世界だ。

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