1878回目の世界
特に大きな問題は起きていない。強いて言えば、レアルが更に従者を創った。それ自体に最早何かを言うつもりは無いが、今までの従者と違い、しっかりとレアルに追従している。それに衝撃を受けたのは我だけではなく、イニシエンはどんなトリックを使ったのかと聞いていた。問われたレアルは酷く不機嫌そうにしていたが。
そういえば、精霊たちの事だ。今まで記したことは無かったが、この際に記録しておこう。メランだが、どうやら、近づき難いオーラを纏っているようだ。本人は意図していないようで、これが所謂コミュ障というものなのだろうか。今では完全に開き直って、むしろ高圧的になっているようだが、コミュニケーション能力は低下するばかりだ。
サイクは、あれはマイペース過ぎる。他者には一切の興味がないようにも見える。そのためコミュニケーションをとろうとする兆候さえもなく、仲間の精霊とも距離感があると言える。グラビは、何故あのような事になってしまったのか。元から多少不真面目ではあったが、親しみやすかったためか、中心となることも多かった。だが、反抗的になってしまい、むしろ体制を崩すようになった。
フロウとアイムは、とても素直だ。それは今でも変わりないといえば、それまでだが、フロウは行動的になっていき、それにアイムが対抗しているようだ。フロウは、あの惨事からかなり変わった。グラビがあまり動かなくなったのもあり、自身がなんとかしなくてはならないと思ったのだろう。それに対抗するアイムも、変わっていっている。
ブレスは、元々気の長い性格をしてはいなかったが、荒れる事が多くなった。ガントは、自己主張するような事は無い性格であったが、意見を言うようになった。エイスは、グラビに付いて行く事が多かったが、今ではフロウと居る事のほうが多いようだ。それを見たアイムが対抗意識を無駄に燃やすことはよく見かける。
そして、グリア。何かと反抗的な行動が多かったが、あれから表立って反抗する事はなくなった。一人で何か行動することは多いが、それでも敵対してしまうようなことは起こっていない。個を持つというのは難しいことだ。我らは、システムでしか無いのだから。




