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1786回目の世界

 多くの変化があったものだが、それをそういうものとして受け入れてしまえば、ここ最近は非常に安定している。あれから特に大きな変動は無く、良くも悪くもないと言えば、それまでだろう。


 さて、重要な事では無いが、あの惨劇以降。精霊とは個を持った存在として認識するようにしている。その為か、態度が軟化している者も居る。それを良いと考えるか、悪いと考えるか、それは事が起こってから判断されるものであり、それ自体を問う事は無意味と言えるだろう。


 態度が軟化した存在と言えば、フォルフルゴートもそうだ。奴の場合、ドラゴン共が自我を持った事に起因する。おそらく、ドラゴンの魂はフォルフルゴートが管理している。この世界で死したドラゴンの魂を回収し、次の世界で新たなドラゴンとして誕生させる。正確には違うが、ある意味中立の従者という立ち位置なのだろう。そうなれば、我らが従者を創り出したのも、予定調和なのだろう。


 メビウスは、相変わらず何かを模索しているようだ。始めの頃は、組織を構成する事は無かったが、今ではそのような事も多い。基本的に、本人は前に立たず、天使の誰かを表に立たせて管理しているようだが、それでも昔は考えられない事であった。我らや、イニシエンに押し付ける事が多かったからな。


 イニシエンは今も変わっていない。組織を構成し、世界征服だったりと、訳の分からない事をやっている。人間を導く指針にはなっているのだろうが、もっと他の方法を考えたらどうかと思う。おそらく一番成長していないのでは……。奴と比べれば、精霊たちの成長率は感動できるレベルだろう。時間という概念を重視しなくとも、多少の変化は起きているのだから。


 レアルは、大きく間が空いたが、三体目の従者を作成したようだ。それによって、何か新たに行動するようになった、等という事は特に無い。レアルは群体であり、手数をそもそも必要としていない。故に、それぞれが好き勝手に動いているという、奇怪な状態になっている。更なる厄介な事柄である事には違いない。


 このような状態であるが、概ね安定している。このまま、この世界の中で、何ごとも無く命が続いていく事を願う。永遠に、この輪廻が途切れない事を願う。

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