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695回目のその後

 例え力を得た人間と言えど、それは人間でしかなく、そして悪魔と言えど、それは管理者の権限の欠片、根源は違えどそれらに負けるつもりは無い。しかし、管理者と言えども無敵ではない。連戦に次ぐ連戦を繰り返せば、摩耗するのは仕方ない。しかし、我は周囲の生命力を集めて癒すことが出来る。そのはずであった。


 おかしい、集められる生命力が少ない。それどころか、我の影響範囲が狭くなっている。つまり、何かに妨害され、影響範囲が狭くなり、それによって集められる生命力が減っているという事だ。しかし、何の為に、これはイニシエンの仕業では無いはずだ。メビウスならば出来るはずだが、それをする必要があるのか、あったとしてもどうやったのか。


 もはや戦線を維持するだけで限界だ。イニシエンは自らこの世界を滅ぼそうとでも言うのか。そんな事はさせてはならない、なんとしてでも。だが、状況は悪くなるばかり。ドラゴンは無差別であり、そもそも感情の無い存在だ。期待するだけ無駄だろう。メビウスは、今回はイニシエンに協力している可能性が高い。レアルだが、イニシエンを止めようとはしないだろう、そもそも居場所を掴めない。


 更に状況は変化する。それは想定外の場所、海から巨大な装置が浮かび上がる、そこにはレアルと、沢山の機械兵の姿。そして一気に乗り込んできた。既に疲弊しているこちらも含め、侵略しているイニシエンの軍をも、完全な状態で攻勢に出ているレアルの部隊によって一気に突破される。


 もはや、レアルの行動を阻めるものは無く、こちらにたどり着いた。始めからこの時を待っていたという、イニシエンがこちらに攻め込み、そしてドラゴンの無差別攻撃が始まった。その時の為に、海の中で準備していたという。更に、この大陸を潜水艦が囲んでいるらしく、その中でメビウスが我が力を抑え込む結界を張っているという。完全に、油断していた。まさか、ここまでして、管理者を倒そうとするなどと。


 我とレアルの戦いは長く、決着はつかない。だが、どちらが勝つかは明白だろう。奴らの目的は、管理者の権限の統合だという。確かに、それは不可能では無いのだろう。元は一つであったもの、それに、際も演算能力に長けたレアルが確信しているのならば、そういう事なのだろう。しかし、我が権限を手に入れた所で、それを扱えるかは別問題だ。


 実際に、レアルは恐らく扱えないとまで言っている。ならば、何故奪おうとするのか。貴様が奪おうとしているものは、この世界の未来なのだと、それでも止まる気は無いようだ。そして、長き戦いの末に、いや、実際は長くは無かったのかもしれない。管理者の戦いとなれば、動く存在が居る。フォルフルゴート、その世界で最後に見た景色は、白い竜の放つ光であった。


 そういえば、意味深な事をレアルは言っていた。世界がどうなろうと、権限がどうとか、どうでも良い。必要なのは情報で、それが無くては何も進めはしない。メビウスは、この計画が成功する事は無いと言っていたようだ。だが、それこそが意味ある事であるとも言っていた。レアルも、完全には理解していないようではあったが、どういう事だ。


 少なくとも、何かを犠牲にすることは忌避すべきだ。出来る限り最小限にしたい。この世界に生きるもの、その全てが愛しく、誰かだけを、等と出来はしない。我は、世界全体を見ているのだ、それを、解ってほしい。

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