表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツチノコ  作者: 無銘
4/14

適性検査

(分かった)


スコールへの恩返しは、スコールの位を上げるという事らしい。正直「位」が何なのかは、よく分からないがとにかく恩はきっちりと返す。


(うむ。では具体的に位を上げるには、何をするかを説明するの)


位とやらを上げるには「魔素」という物が必要らしい。魔素とは魔物、動物、植物、生物に宿る力。魔素を手に入れるには、生物を殺める、特殊な事をすれば手に入るという。特殊な方法で魔素を手に入れようとするのは非効率かつ時間が掛かるため今回は無しとのこと。


(魔素の手に入れ方は分かったけど、何で魔素が位を上げるために必要なんだ?)


(それはの。魔素には生物の進化を促す力があっての。環境への耐性、体の構造の変化、スキルの獲得&向上、そして魔術の向上などがある。まだまだ魔素には分からん事が多いが、まぁその内誰かが解明するじゃろうな)


魔素はには凄い効果があるということは分かった。しかし分からないことがが2つ増えた。


(「スキル」と「魔術」って何だ?)


そうスキルと魔術とは何だ?前2つは何となくは分かるが、後の2つは分からなかった。


(スキルとはの、技術や物理的に無理な能力の総称。魔術とは自分の持つ魔素から溢れてくる魔力を操る技術じゃの)


           ????


物理的に無理なことなら魔術もスキルに入るのではないか?魔素から溢れる魔力?さっぱりわからない。分からないことを質問したら、もっと分からなくなってしまった。……ムムム

理解しようと腕を組んで悩んでいると、スコールは簡潔に言ったため言葉足らずだったと謝り一から教えてくれた。


(スキルの物理的に無理な事との例を挙げると、お前さんが切れた腕を生やしたり、空を自由に飛び回るなどじゃな。特殊なものじゃと一歩先の未来を見る。自分が死んだ際代わりの肉体を作り出すなど様々なものがある)


成る程。確かに自分は腕を生やしたり、跳ぶことは出来ても飛ぶことは出来ないな。特殊なものはいまいちピンと来ないが、ピンと来ないから特殊なのだろう。


(次に魔術じゃが、先も言った様に魔力を操る技術じゃ。操る魔力は、無、火、水、土、雷、光、闇の七属性。他にも特殊な魔力があるが、基本この七種類になる。そして魔力適性は無属性を除く六種類は固体差で使えるものと使えんものがある。1〜2使えれば普通、3〜5使えれば優秀、全属性と特殊な魔力を使える者は天才とされておる。中には無属性魔術すら使えん者が居るが、そういう奴は特殊なスキルを持っていることが多い…………ちなみにワシは光と治癒という特殊魔力を持っているため天才の部類じゃ!!)


(成る程。スコールが凄い事は知ってるからいいとして、魔術適性ってどうやったら分かるんだ?)


自分アピールをスルーされたスコールは少し傷着くがすかさず回答する。


(ステータスコールと心の中で念じると分かる。魔術適性だけでなくスキルもわかるぞ。ちなみにこれは無属性魔術の「ステータス」と言う。まぁお前さんはドワーフハーフっぽいから火か土は使えると思うがの)


魔術適性を判断するのにも魔術をつかうのか。…………あれ?それだと魔力が無い奴はどうやってスキルを見るんだ?そんな疑問を考えながらステータスコールと唱えた。


           「   」

ステータス

力:3

耐久:4

器用:7

敏捷:2

魔力:3



スキル


無し



魔術適性

無LV1

土LV1

水LV1


なんか出てきたな、これが自分のステータスとやららしい。一番上が何やら空白でスキルは無しで魔術適性は土と水らしい。スコールが言ってなかった力などはよく分からない。


(出来たかの?それならワシにステータス情報を教えてくれんか?)


自分のステータスのことをそのままスコールに教えた。


(成る程のう。やはり名は無く、スキルは無しでステータスは少し器用が高いぐらいは見た目通りかの。魔力適性は土と水……と)


まぁ概ね予想通りと、そんな感じでスコールは少しどうするか考えていた。高い攻撃性と熱消毒がある火の適性がないのが少し痛いが、土と水、自分が使える光と治癒を上手く使えばなんとか……今のワシ等でこの森で狩れる魔物はゴブリン、魔獣コケッコウの二体になる……ゴブリンは確かに弱いが、粗悪ながら武器と防具を身に纏い集団で行動をしている。今のワシ達でも何とか上手くやれば数体はやれるが、囲まれて終わりじゃな……ならば


(よし決めたぞ!ワシらが狩る最初の魔物は魔獣コケッコウじゃ!)


そうスコールは名の無き子供に宣言した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ