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あれから2年が経ちました

――――――――――1534年5月―――――――――

みなさん、こんにちは。熊太郎現在3歳です。この2年間で分かったことはおそらく九州の大名の嫡男に転生したということ。ここがどこかの島であるということ。実家がよく朝鮮に貿易船を出していることぐらいだ。つまりほとんど2年前から変わっていないということだ。しかしこれだけあれば大体の予想はつく。候補は、五島列島の松浦党と対馬の宗家だ。松浦党は龍造寺氏が台頭する前に肥前を中心に南蛮との貿易で栄えた大名で秀吉の九州攻めの際に活躍し関ヶ原の戦いでは東軍について平戸藩を開いた。宗家は対馬の大名で石高は少なかったが朝鮮との貿易で栄えた大名で秀吉の九州攻めの後は朝鮮攻めで軍事面・外交面の両方で活躍し、関ヶ原の戦いでは西軍についたが朝鮮との外交の窓口として国交回復に尽力し10万石の家格を得た。正直どちらの大名でも大変だな。松浦党では龍造寺と戦をして勝っても九州のチート兄弟島津家と西国無双の立花宗茂の二正面対決もあり得る。正直戦場で討ち死する未来しか見えない。宗家は・・・よく分からん。江戸時代では大変そうだが戦国時代は全く分からん。そうそう、あと今の年代が何年かある程度分かってきた。今世の父親にさりげなく鉄砲や今の将軍などについて聞いてみたところ

・まだ鉄砲は伝わっていない(1543年より前と思われる)

・将軍は足利義晴

・今の年号は天文

ということが分かった。ということは今は1532年~1542年の間ということか。信長や秀吉・家康と同年代ということか。九州でよかった。いや、島津のチート兄弟の長男は1533年、次男は1535年、生まれだったような・・・。毛利の両川の末弟の方も1533年生まれだったかな。そう考えるとこの10年はかなりの名将が生まれているよな。前田利家もこの年代だったはず。忍びでも雇って殺しておこうかな。



「若様!若様はどこだ⁉︎」

やばい、俺の傅役の佐須盛廉―――通称兵部の爺―――――が俺がいなくなったことに気がつきやがったか。ここで見つかると二時間、今世では一刻は説教される。今日こそ城下町に行ってここがどこなのか調べないと行動指針を決めることができない。

「今日は武芸の手習いの日ですぞ。将来の御当主が武芸の手習いをしないとはどういうおつもりですか」

なんでそこで家名を言わないんだよ。普通そこは「○○家の嫡男が・・・」って続くところだろ。ここまでくるとなんらかの意図すら感じるな。む、兵部の爺がいなくなったぞ。ついに諦めたか。

「見つけましたぞ、若様」

げっ、いつの間にか俺の後ろに回り込んだ兵部の爺が俺を抱きかかえた。

「兵部の爺や。今日は町で遊びなさいと神様が言ったのだ。町に行かせろ」

「何処の神様がそのようなことを申されるのですか」

「は、八幡様じゃ」

城の近くに八幡宮神社がある。変わり者の熊太郎様と呼ばれているのだ、きっと信じるに違いない。現にここに来るまでに下人に何度か見つかったがこういうとあっさり見逃してくれた。

「八幡様はそのようなことは申されません。きっと武芸の手習いをせよと申されると思います」

兵部の爺は信じなかったな。くそ、なんでこうも簡単に兵部に見つかるんだろうか。多分うちより大きい大名の嫡男の信長は家臣団を作るぐらい入り浸っていたみたいなのになぁ。おや、うちの小姓がむちゃくちゃ走りながらこっちにきているぞ。

「兵部様若様、大変です。すぐに城に御戻りください」

なんじゃらほい。



城に戻ると親父と家臣が何人かすでに集まっていた。が、みな顔色が悪く今世の母親にいたっては顔面蒼白である。いったい何があったらこんなに暗い雰囲気になるんだ。

「おお、熊太郎よく来た」

「父上がお呼びとお聞きしましたが、いかがいたしましたか」

「うむ・・・それがのぉ。その方は朝鮮に船を出しているのは知っているな」

そう言えば生まれた時にそんなこと言っていたな。

「はい、知っております」

「その時にの、将軍家の名代として何度か船を出しておったのだがそれが向こうに露見してしまってな。それで向こうが激怒してしまってな。金輪際、歳遣船さいけんせんを送らないと言われてしまったのだ」

歳遣船?なんだそれは。

「さいけんせんとはなんですか」

「簡単に言うと朝鮮がおくってくる貿易船じゃな。それを送られなくなるとかなりの痛手になる。何とか交渉して20隻まで減らしてしまったもののまだ送ってもらえることになった」

「それはよかったですね」

お金はあればある方がいいしな。しかしそれならなんで俺が呼ばれたんだ?

「しかし歳遣船を出す条件がわしの隠居とその方の家督相続なのだ」

「つまり私が父上に代わってこの国を治めるということですか」

「そうなるの。わしは今後一切政治にかかわるなと言われてしまったからその方の手伝いをすることはできんぞ」

つまり俺は3歳で当主としてこの家を仕切れと。

「しっかり頼むぞ。対馬守護として、宗家の当主として精進するのだぞ」

俺、宗家の跡取りだったのね。

本日最後の投稿です。次回は3日後の予定です

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 3歳で流暢に子供が喋っているのは、少し不自然ではありませんか?なら、寿命を少し伸ばして見ても面白かったのでは? [一言] もう何周目になるでしょうか。大変楽しく読ませていただいておりま…
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