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ここはどこ わたしはだれ

本日2話目です。

――――――――――????年?月―――――――――――

「おんぎゃあ。おんぎゃあ」

どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるな。目を開けてみると老婆に抱かれていた。・・・は?いやこの婆ちゃん誰だよ。てかでかいな。ここ異世界か。そんな訳ないか。周りを見渡すと板張りの床に敷いてある布団にて女の人がすごい汗をかいて寝ていた。

「生まれたか⁉︎」

うわっ、急にでかいおっさんが入ってきたぞ。後から4・50歳くらいのおっさんが付いてきた。

「はい、元気な男の子でございます」

「そうか、でかしたぞ明石」

このおっさん子供が産まれたらしい。明石と呼ばれた女の人をいたわっている。その子供はどこにいるのかな。周りを見てもそんな子供はいないが。ん、おっさんが近づいて来るぞ。そのままおっさんは俺を抱き上げた。

「お前の名前は熊太郎だ。嫡男として立派な男になるんだぞ」

あぁ・・・。まぁなんとなくそうじゃないかと思っていたけど俺が赤ちゃんだったのか。



さて、まず自分の名前は分かった。けどここどこだよ。日本語を使っているから取り敢えず日本みたいだけど、とてもじゃないが未来だとは思えんな。こんなところで出産するなんて現代ではとてもじゃないが考えられないな。異世界の可能性は無いとしてあと考えられるのは逆行転生か、憑依ぐらいか。どっちも異世界ぐらい考えられないな。個人的には逆行転生だったらいいな。

「ふはは。この餓鬼、妙に落ち着いてやがる。きっといい大将になるぞ。そう思わんか、兵部」

「左様ですな。鍛え方次第かと」

「それもそうか。うむ、今のうちに傅役を決めておくか」

いや、気が早いだろ。傅役って8歳ぐらいに付けられるものなんじゃないのか。このおっさん、いや今世の父親か。ただの親バカだな。

「よし、傅役は兵部と盛長もりながに任せよう。あとたしか盛円もりのぶ調長しげながの息子を出仕させよう。あとは城だな。どの辺りの城が良いかの」

前言撤回。ただの親バカじゃないな。重度の親バカだな。息子に城をくれてやるってなかなか大きなところ、しかも戦国時代じゃないと無理だよな。となると(逆行転生していた場合)割と大きめの大名家かな。親織田家だったらいいんだけど毛利家や武田家の近くの大名だったら正直無理だな。できるだけ抗って織田が勢力を大きくするのを待つしか無いな。

「殿、その盛長殿の知らせですがそろそろ朝鮮に送った使節団が帰って来るようです。如何なさいますか」

「おぉ、もうそんな時期か。よし皆を集めよ。わしもすぐ行く」

朝鮮?ということはここは九州か。たしか大友と龍造寺と島津の三大勢力が争って島津があと少しで九州統一のところで豊臣秀吉の横槍が入ってきて結局秀吉の勝利だったんだよな。またどこに着くのが正解かわからないようなところ生まれてしまったものだな。いや、島津や龍造寺が台頭する前なら大友無双状態か。

「では明石、これから朝鮮での報告を聞いて来るからそなたはしっかり休んでおくのだぞ」

「はい、殿」

「そうじゃ、何か土産になるようなものがあったら後で持って来させよう」

「ありがとうございます。楽しみにしております。しかしよろしいのですか。足利家のふりをして交易をするなど」

「なに、問題ない。何度もしておるし、ばれたところで今の将軍家には罰する力も持っておらん。そなたが気にするようなことではない」

将軍家のふりだと。将軍家を騙るのは多分重罪のはずだけどな。力がないと言っていたし、この時代が戦国時代なのは間違いないだろう。戦かぁ、人殺しをしないといけないのか。

「では、明石よ。熊太郎のことをしっかり頼むぞ。将来の守護としてふさわしい男の子に育ててくれよ」

守護?そんなに大きな大名だったのか。それとも形だけ?

「殿、皆が揃いました」

「うむ、すぐに行く」

あぁ、もう行ってしまうのか。赤ちゃんになったせいでかなり眠くなってきた。今日の情報収集はこれで終わりだな。



〜今回の成果〜

守護大名の嫡男に転生(?)。多分九州の大名。

あと1話投稿します

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