第6話
読者の皆々様、おっかどきゃんこらっしゅと〜(おはようございます、と言いたいそう
です)。
燃えてます、さくらは燃えてますっ(朝からずいぶんとテンション高いですねぇ)。
管理人さんの恋バナを聞いて以来、私は目覚めたのですっ(おっ、これは期待できそう
ですねぇ)。
1日1日をムダに過ごしてはいけない、そういうことです(うん、いい心がけです)。
コンビニでゼリーかプリンを買うのに10分迷ったり、週刊誌で芸能人のゴシップネタ
ばっかり見ないようにしてます(なんか、的を得てると言いきれない感がいなめな
い・・・・・・)。
何を言いますか、要は実行に移すことの大切さですよ(そうですね、すいません、すい
ません)。
よしっ、じゃあ、今日は朝ごはんを作ることから始めるのらっ(ほぉ、ちなみに、それ
はどういう見返りが)。
作った方がコストダウンだし、朝からきちんと栄養を蓄えておくとエネルギーになりま
すから(なるほど・・・今回の意気込みは一味ちがうみたいだ)。
チャンチャチャ〜ン、完成でございまするっ(おぉ、今朝のメニューはなんでしょう)。
じゃ〜ん、ワカメごはんとお味噌汁ですよ(いいじゃないですか、腕を上げましたね)。
へへぇんだ、私もこのくらいだったら、ちょちょいのちょいですわ(鼻たかだかになっ
てますね〜、さくらさん)。
じゃあ、いっただきま〜す(よろしゅうおあがり・・・あっ、そういえば)。
んっ、どうかしたんですか(さくらさん、確かダイエット中じゃ)。
あぁっ、そうだった〜っ(なんで、途中で気がつかないんですかっ)。
1日1日を懸命に生きることしか頭になくて、そんなことまで気が回らなかった〜(な
がら作業の出来ない人ですね、さくらさんって)。
なんでだよ〜、せっかく作ったのに〜(しょうがない、ここは私が食べておいてあげま
しょう)。
イヤだっ、せっかくの私の傑作品をそう易々と渡してたまるかっ(じゃ、その朝食をど
うするんですか)。
うぅ・・・作者さん、美味しく食べてくれると約束してくれますか(美味しかったら、
ですけど)。
分かりましたよ、くれてやる、もってけ泥棒っ(・・・・・・なぜ、2回目の泥棒よば
わり)。
早く食べないと冷めちゃうでしょ、泥棒さん(泥棒を定着させようとしないでくださ
い・・・いい迷惑です)。
いいから食べてください、まずはワカメごはんからどうぞ(はいはい、いただきます、
モグモグ・・・ウェッ、なんだこれ)。
ちょっとぉ、なんですか、そのまずそうなリアクション(だって、実際まずいから・・・
ってか、これはなんですか)。
ワカメごはんですよ、言ったじゃないですか(私がこれまで口にしてきたワカメごはん
と全然違う・・・一体、何を入れたんですか)。
何って、ごはんにワカメを入れたんですよ(・・・・・・えっ、それだけですか)。
そうですよ、だってワカメごはんでしょ(ワカメごはんがワカメとごはんだけしか入っ
てないわけあるかっ、バカたれっ)。
何言ってんですか、ごはんにワカメが入ってれば完成でしょうが(ホントにそれしか入
ってないと思ったんか、調味料が入るに決まってるでしょ)。
調味料って・・・そんなら、そうだと作る前に言ってくださいよ(言わなくても普通は
気づくんだよ、ピコピコ、ピコピコ)。
あぁっ、ピコピコハンマーはやめてくださいっ(そのどうにもならない頭を活性化させ
てあげてるんですよっ、ピコピコ、ピコピコ)。
まともです、さくらはまともですからっ(それなら、もっとまともっぽくしてください
ね)。
はい、お口直しにこっちのお味噌汁を飲んでください(なんだか飲むのが怖い・・・ズ
ズズ、あれ、美味しい)。
でしょ、美味しいでしょ(やるじゃないですか、さくらさん)。
少し濃いめのお味噌汁、朝に身体を起こすにはピッタリです(そうっすねぇ、それにし
ても市販のと同じぐらい美味しいですよ)。
ねぇ、さすがは永谷園さんですよ(てめぇ、「あさげ」じゃねぇか、このやろ〜、ピコピ
コ、ピコピコ)。
はあぁ、どうしてバレたんですかっ(「永谷園」って言ったじゃねぇか、ピコピコ、ピコ
ピコ)。
うぅう、時間がなかったんですよぉ(コストダウンもエネルギーもへったくれもねぇじ
ゃねぇか、このアンポンタンっ)。
許してください、嘘ついたのは謝りますからぁ(なら、誠意をもって謝ってください)。
へぇへぇ、めんごでやんす(このやろ〜、ピコピコ、ピコピコ)。
にゃ〜っ、いじめるよぉ、作者さんがいじめるよぉ(充分すぎるほど、その原因つくっ
てるでしょうが)。
すいませんです、ごめんなさいです、ペコペコ(あっ、平謝りに出た)。
今後、このような仕打ちはないように努力します・・・ただ、未来がどうなるかはドラ
えもんじゃないんで約束はできません(なんで、ちょっと濁してるんだ・・・まぁ、いい
でしょう)。
お詫びに、久しぶりのファッションチェックいたします(ピーコさん、植松さん、よろ
しく)。
パープルの袖ボリュームセーター、グレイのバルーンスカートにアイボリーのサンダル
を合わせてみましたっ(おぉ、かわいらしいですね)。
ほらっ、ダイエットも成功しましたよ、おへそチラリ(あぁ、ホントだ、やることはや
ったんですね)。
このポンポンちゃんなら、みんなに見せても平気ですよ(頑張りましたね、さくらさん)。
いやぁ、この数日間、サラダとミネラルウォーターを中心にエクササイズや夜走ったり
もしましたから(よくやった、パチパチ・・・ところで、時間はいいんですか)。
あっ、そろそろ出ないと(今日から山梨ですもんね、準備は大丈夫ですか)。
万全ですよ、昨日のうちにやっときましから(さくらさんにしては、中々できてますね)。
言ったでしょ、1日1日をムダに過ごさないって(・・・・・・よく言えますね、その
セリフ)。
とにもかくにも出発です、ガチャッ、カラカラカラ(軽量キャリーケースを転がしなが
ら歩くの図)。
「あっ、宮前さん、おはようございます」
その声は管理人さん、またまたまたまたまたまた今日もちゃんちゃんこでお掃除中です
ね。
「おはようございます、山梨にいってきます」
さくらさん、笑顔で挨拶中。
「いってらっしゃい」
管理人さん、笑顔を継続中(2日はさくらの呪縛から離れられる幸四郎)。
そして、さくらさんは通勤開始。
ガタンゴトン、電車で山梨へ移動中、ガタンゴトン。
「富士くん、そっち美味しい」
「はい、結構イケますよ」
むむ、ちょっと寄り添いぎみなんじゃないんですか(まぁ、おさえて、おさえて)。
富士と絵里奈さんは朝食を食べてないため、ホームで買った駅弁を2人で食べてるので
す。
なんだよ、私だって食べてないんだよっ(おかげで、私がその被害をくったんですが)。
なんか、カップルみたいじゃないですか、あの2人(まぁ、見ようによっては見えます
ね)。
くそぉ、デレデレしちゃってさ、なんなのさ(どうして、さくらさんがイラついてんで
すか)。
えっ、えぇと・・・いいじゃないですか、そんなことは(なら、2人がカップルみたい
なのもいいじゃないですか)。
・・・・・・そりゃあ、そうですけど(基本、避けてるんでしょ、富士のこと)。
まぁ、はい(あのキス以来、富士には仕事以外であんまり話さないようにしてたんでし
ょ)。
はい、そうです(いいでしょ、それなら・・・それとも、なにか気持ちの変化があった
んですか)。
ないですよ、そんなのあるわけないじゃないですか(じゃ、うだうだしないの)。
はい、分かりましたよ(・・・やっぱり、さくらさんって・・・)。
「あそこ、楽しそうだな」
佐渡さん、後ろの席からカットイン(何度か名前が出てますが、佐渡さんって一体)。
ここで、説明しようですっ(おっ、久々の解説モードオン)。
私の後ろの席にいるのが、そう佐渡形成さんです。我らがAチームのサブリーダーを務
める、みんなのアニキでございます。私たちのチームの普段の仕事分担を簡単に説明いた
しやすと、私と富士は雑用中心、絵里奈さんと智成さんは企画を本番までにつなげる展開
が中心、鋸鎖さんと米太良さんと緒辺さんは企画案の考案と補正と修正が中心、紀子姉様
と佐渡さんはクライアントとの打ち合わせやイベントの統括が中心です。上に立つ人間だ
けあって佐渡さんはバリバリの仕事マン、ただ紀子姉様と同じく下の面倒見はいいので信
頼はあるのです。
「はい、そうでうすね」
「できてんのかな、あの2人」
「さぁ、分かりません」
「前に誉の恋愛相談を受けたことあるんだけど、絵里奈のことを言ってたんだなぁ」
富士から恋愛相談・・・あっ、前に紀子姉様と飲んだときにそんなこと言ってた。
佐渡さん、その富士からの恋愛相談、相手は私でございますっ(・・・・・・と、言い
たいが言えないさくら)。
あぁあ、そんな相談するぐらい悩んでるのに、なんで絵里奈さんといい感じになってん
の。訳分かんない、どうしたいんだよ(富士に、そして自分に問いかけるさくらだった)。
山梨に到着すると宿泊先の温泉へ行き、荷物だけ置いて現場に向かいます。
今回はホテルの多目的スペースを使って、世界各地から取り寄せられたワインを展示・
試飲します。
現場は明日の本番に向けて、クライアントの会社の方々がワインの運送に励んでおり、
私たちはそれらを移動しながらPOPなどを多用して華やかに外枠を飾っていきます。
うんしょ、うんしょ、うんしょ(せっせと身体を動かすさくら)。
うんとこどっこいしょ・・・「と」と「こ」を入れ替えたらエラいことになりますね(そ
ういうこと、言わないの)。
しっかし、体力が湧いてこないですぅ(朝食ぬいてますしね、それにこれまでのダイエ
ットの分もありますし)。
しかもね、昼食がサンドイッチだけなんですよぉ(夜の宴会にそなえて、ってことでね)。
もぉ、空腹すぎてね、お腹とお腹がくっつきそうです(お腹とお腹はくっつきませんよ、
もしくは最初からくっついてるっていう表現かもしれませんけど)。
食べたいよぉ、なんか理由つけて抜け出そうかなぁ(そしたら、これまでの頑張りが水
の泡でしょ)。
お腹がペッコリンになっちゃうよぉ、でも食べたらポッコリンになっちゃうよぉ(こう
いうのに葛藤は付き物です、負けないで)。
負けませんっ、管理人さんにもダイエット頑張ってと言ってもらってきたので(へぇ、
そうだったんですか)。
管理人さん、今日は一緒に飲んであげられないけど遠くからさくらを応援しててくださ
い(多分、してませんよ)。
じゃあ、何をしてるんですか、管理人さんは(いろいろあるじゃないですか、掃除やら
点検やらクレーム対応やら)。
そうか、いざというとき、私の部屋に泥棒が入ろうと管理人さんの持ってるマンション
全室用の鍵で開けれますし(あっ、そんなのあるんですか)。
はい、例えば鍵を失くしたりしたとき、その鍵で入れたりしますから(ほぅ、いい保険
ですね・・・でも、悪用もしようと思えばできますが)。
悪用・・・そんなの出来るんですか(簡単にいえば、それで今ごろさくらさんの部屋に
侵入することだって出来ますよ)。
はっ、それはそうですね(さくらさんの部屋から、あんなもの、こんなものを盗ること
も可能です)。
ダメです、そんなこと管理人さんはしませんっ(はっ、これは失礼・・・でも、もし帰
って洗濯物がなくなってたらどうしますか)。
そうですね・・・とりあえず、管理人さんを疑います(・・・・・・期待どおりの答え、
ありがとうございます)。
ちっ、違いますよ、決して管理人さんを疑ってるんじゃないですよ(・・・・・・それ、
なんの弁解にもなってないですよ)。
☆
ところかわりまして、こちら丹乍幸四郎です(おぉ、噂をすれば)。
今日は仕事が休みなので、少しばかし遠出をします(そういえば、いつものちゃんちゃ
んこ姿ではないですね)。
はい、私もこういうちゃんとした服も持ってるんですよ(ブラウン系のトラディショナ
ルスーツとスラックス、似合ってますよ)。
燦々と注ぐ太陽、夏風に揺れる新緑、眩しいぐらいの景観ですね(ねっ、また秋口にな
ると紅葉でいいんですよね)。
そうですね、この山道に来ると季節を感じることができます(しかし、電車に揺られ、
バスに揺られ、結構な田舎まで来ましたね)。
すいません、わざわざ作者さんにご足労かけまして(いえいえ、全然かまわないです
が・・・こんな小高い場所にある病院までとは、どういった用件で)。
私が身体を壊したわけではないんです、お見舞いに来ただけなので(どなたか、病気か
怪我なんでしょうか)。
どなたと言いますか、先日に宮前さんにお話をしたのですが(・・・・・・えっ、もし
かして、管理人さんの恋人さん)。
その通りです、あそこにいるのが小百合です(・・・・・・本当だったんすね、あの話)。
なにも嘘なんかつきませんよ、あんな(いえ、嘘とは思ってませんけど・・・さすがに
目の前にしてみるとっていう)。
大丈夫ですよ、私に気を遣う必要もありませんし(でも・・・これは)。
もう6年もこの状態が続いてるんですから、大きな心の変化はないんです(でも、こう
して定期的にお見舞いには来てるんでしょ)。
そうですね、おそらく目を覚ますことはないとは分かってるんですが、「もしも」という
可能性も悪あがきのように考えてしまうんです。1ヶ月に1回ほど、ここを訪れ、彼女の
顔を確認し、その時期の花を花瓶を添えていくんです(今日も持ってますね、ちなみに)。
これはハイビスカスです、こうやって彼女に季節がちゃんと移ろっていることを伝えて
るんです(なるほど、そういう意味で)。
この6年間、何も変わっていないんです、私も彼女も(年齢が重なっただけ、というこ
とですか)。
はい、もし彼女が目覚めたなら、きっと「ちっとも変わってない」と言われるんだろう
なと思ってます(それは良い意味なんですよ、きっと)。
良い意味でも、悪い意味でもだと思います(それは・・・また、どうして)。
彼女が戻ってくるのなら、2人でまたあの29歳の頃の続きを埋めていけるのでしょう。
ただ、彼女が戻ってこないのなら、私は29歳の頃の自分で立ち止まったままなんです。
変わらないといけないと思ったことは何度とあります。しかし、その度に「小百合が目
覚めたとき、あのときの自分でいたい」という気持ちが生じるんです(・・・・・・複雑
ですね、それは)。
いいんです、私が自分でそれを選んだのですから(もしかして・・・このまま、管理人
さんは待ち続けるんですか)。
・・・・・・さぁ、どうでしょうね、この先のことは考えてませんから。
☆
チャポン、ピチャピチャ、ひゅ〜い、極楽、極楽(温泉につかるさくら・・・やっぱ、
オヤジだ)。
むっ、うら若き乙女に何を言いますか(言葉が違ってますよ、「うら若い」というのは「若
くて可憐な女性」という意味ですよ)。
ぴったりじゃないですか、私のためにある言葉です(へぇ・・・じゃ、もう一つ、さく
らさんに合う言葉を教えてあげますよ)。
なんですか、「純真」とか「素朴」とかですか(じゃ〜ん、「法螺吹き」です)。
んっ、なんて読むんですか、難しくて分かりません(誰かに聞いてみてくださいな)。
絵里奈さん、絵里奈さん、この漢字の読み方を教えてください・・・ふむ、ふむ(危険
信号、点滅中、ピコン、ピコン)。
このやろ〜、「ほらふき」じゃねぇかっ(怒っても痛くもかゆくもないので、ムダな抵抗
はよしてください)。
おんどりゃ〜、ここまで来んかいっ(イヤですよ、また変な疑惑かけられたくないから
音声だけつないでるのに)。
ぬぅんっ、見えないとこにいるからってやりたい放題かっ(そんな気じゃないですよ、
あしからず)。
「リーダー、プロポーションいい、うらやましいなぁ」
「なに言ってんの、あんたたちも充分いいじゃん」
紀子姉様も絵里奈さんもスタイルはパーペキでございます(さくらさんも褒められたじ
ゃないですか)。
私のは一時的ですから、何日か経てば元通りでやんすよ(維持しようとは思わないんで
すね・・・・・・)。
ただね、3人の中では私が1番大きいんですよ(大きい・・・一体、何がでしょう)。
いやですわ、作者さんったら、女の子で大きいって言ったらそういうことでしょ(そう
いうこと・・・横幅ですか)。
おんどれっ、やっぱここまで来いやっ(ヤバイっ、逆鱗にふれてしまった)。
横幅のわけないやろが、そんなもん自分から自慢するかっ(あぁ・・・まっ、分かって
ましたけどね)。
余計にタチ悪いわ、お前は舘ひろしの弟かっ(・・・・・・お怒りのところすいません
が、面白くないですよ)。
ふんぬ〜っ、絶対にぶっ飛ばしてやる、待ってろっ(・・・・・・もしや、本気かも)。
「宮前さん、ちょっと話を聞いてもらってもいいかな」
「はい、なんですか」
紀子姉様は先にあがり、2人きりの温泉で絵里奈さんからそう切り出されました
(・・・・・・作者は本当にぶっ飛ばされたため、退席中)。
「富士くんのことなんだけど」
「・・・・・・はい」
富士のこと・・・何を言い出すつもりなの、絵里奈さん。最近の2人の接近からして・・・
まさかの展開もありうるかも。
「宮前さん、富士くんのこと、どう思う」
「どうって・・・どういう意味ですか」
「宮前さんってさ、同期だから富士くんと一緒にいることが多いでしょ。だから、私より
もきっと富士くんのことを知ってるんじゃないかなって思って」
何なんですか、その質問。どうしろっていうんですか、私に。
分かんないよ、そんなの。作者さん、作者さ〜ん(作者、退席中)。
「どうって言われても・・・なんか、こっちの言うことにいちいち反論してくるし、こっ
ちよりも上手に立とうとするし、ムカつくだけですよ」
「フフ、いいコンビだもんね、宮前さんと富士くんって」
「そんな・・・全然そんなんじゃないですよ」
「みんな言ってるよ、あいつらは対極だ、磁石ならNとSだって。でも、対極なんだけど、
NとSだから近づければ合わさるし、そこで力になれるの」
「いやぁ、そんな良いもんじゃないですよ」
「なんで、私はうらやましいよ、2人の関係。正直言って、代わってもらいたいぐらいだ
もん」
代わってほしいって、あぁた。
まずいよぉ、この雰囲気、まずいよぉ。どうにかしたいよぉ、作者さん、作者さ〜ん(作
者、退席中)。
「一つ、爆弾落としてもいいかな」
「・・・・・・何でしょう」
ダメです・・・言わないでください、絵里奈さん。
「私、富士くんのことが好きなの」
はぁっ、言ってしまったっ、ガックシ。
「マジですかっ、あんなんの何がいいんですかっ(必要以上のリアクション)」
「なんかね、一緒にいると安らげるの」
「えぇっ、安らげませんって、絶対」
「アハハ、宮前さんにとってはそうかもしれないけどね」
なんだか、心の中が空しいです(ふぅ、やれやれです・・・作者、復帰)。
作者さんっ、今まで何をふらついてたんですかっ(誰のせいだと思ってるんですか、流
血ですよ、流血)。
血なんか流してる場合じゃないんですから、このバカチンがっ(ひどい、あまりにもひ
どい言いぐさだ・・・あれ、なんだかマジなモードだ)。
作者さんがいない間にストーリーは大きく動いてるんです・・・かくかく、しかじか(え
ぇっ、絵里奈さん、やっぱりそうだったのか)。
気づいてたんですか、言ってくださいよぉ(いえ、こればっかりは個人のことなので)。
このまんまじゃ、2人がくっついちゃうかもしれませんよぉ(・・・・・・さくらさん、
不都合がありますか、その展開)。
えっ、いやっ・・・もう、よく分かんなくなってきましたぁ(葛藤してるんですね、今)。
温泉の後、広間に集まったAチームのみんなで宴会の開始ですっ。クライアントさんか
らいただいたワインと買って来たビールで乾杯すると、そこは毎年恒例の大量の飲酒によ
る新人潰しの場へと変わっていきます。
「宮前さくら、今日は飲まさせていただきますっ」
こうなったらヤケっぱちだ、自ら潰れてくれるわいっ、ゴクゴク(あぁ・・・さくらさ
ん、今年は学習したから大丈夫って言ってたのに)。
知りませんよ、こうでもしないとやってられませんから、グビグビ(場は盛り上がって
ますけど・・・程々にした方がいいんじゃあ)。
もう停まりませんからね、特急・さくら号がお通りだいっ、ガブガブ(ただでさえ、ダ
イエット続きで空きっ腹なのに・・・こんなの、潰れるの時間の問題ですよ)。
バカやろ〜、富士のバカやろ〜っ・・・バタンキュー(あっ、さくらさん、KOですっ)。
「あららっ、誰かさくらを介抱してあげて」
そうでしゅよ〜だ、さくらさんを介抱してあげてくだ・・・コックリ(さくらさん、堕
ちました)。
良い気分だ〜、空を飛んでるみたいにフワフワした気分(地に足がついてないからです
よ、運んでもらってるから)。
温かいよ〜、雪の日にかまくらで暖炉にあたってるみたいだよ(おぶってもらってるか
らですよ、背中の体温でそう感じるんです)。
心地いいよぉ、この背中・・・ドサッ、あれっ(畳の上に降ろされたんですよ、女子部
屋の)。
なんでしゅか、こんな畳に寝かせるなんてひどいでしゅ(今、布団を敷いてくれてるん
ですよ、待ってなさいな)。
スックリ、ん〜っ、なんか運ばれてましゅよっ(はい、お姫様だっこで畳から布団に移
動しています)。
お姫様だっこ・・・大人になって、初めてされましゅた(そんだけ、ぐでんぐでんにな
ってるとも言えますけど)。
フンワリ、あっ、温かいでしゅ、ありがと〜でしゅ(布団かけてくれたんですよ、富士
が)。
そうでしゅか、富士が・・・えっ、富士がっ(そうですけど・・・目、開いてますよ)。
「あっ、ごめん、起こしちゃったか」
「・・・・・・(半開きの目で富士のことを見てるさくら)」
ホントだ、富士だ・・・佐渡さんだと思ってた、なんで富士なの(自分から言ったんで
すよ、「俺が行ってきます」って)。
「頭痛くないか、水いるなら持って来るけど」
「・・・・・・(言葉はなしにかぶりを振るさくら)」
「どうかしたのか、いやに張り切って飲んでたけど」
別に、あんたには関係ないじゃん・・・入ってこないでよ、私の中に。
「ここにいるから、俺も一時的に開放されてるけどさ、そのうち俺も潰される運命なんだ
よなぁ」
知らないよ、あんたのことなんか・・・気にかけてなんかないよ、ちっとも。
「・・・・・・(特に何を喋ることもなく、さくらの寝てる横にいる富士)」
なんなのよ、さっさと広間に戻ればいいじゃん。
「・・・・・・(何分か、そのままそこにいる富士)」
なんでダンマリなのよ、いるんならさ、せめて何か喋ってよ。
「なぁ、宮前」
「・・・なぁに・・・」
冷たい風、気持ちいいな・・外戸が開いてるんだ(さっき、富士が風通しをよくするた
めに開けてましたよ)。
「キスしてもいいか」
キスって・・・人が潰れてるときに何言ってんの、このぼんくら。
「・・・いいよ・・・」
私、なんでOKしてんの・・・虚ろだし、よく分かんないよ。
「・・・・・・(夏風の吹く中、キスをするさくらと富士)」
あぁ、富士なんかとキスしてる、私・・・しかも、2回目だよ。1回目はあんなビック
リしたのに、今はすごくすんなり受け入れられる・・・酔ってるからかな。
富士、おぼろげにしか見えないけど、なんか良い顔してるなぁ・・・私といるとき、そ
んな顔しないじゃん。そんな緩い顔とかされたらさ、揺らいじゃうじゃんか・・・コック
リ(さくら、再び堕ちる)。
ワ〜ッ、翌日、ワ〜ッ(ワイン展示試飲会、スタートです)。
「すいません、グラスをこっちに持って来てください」
は〜い、テッテケテ〜(二日酔いのまま、動くさくら)。
「すいません、この銘柄をこっちに持って来てください」
は〜い、スッテケテ〜(頭が寝てるまま、動くさくら)。
「さくら、昨日は真っ先に潰れてたけど大丈夫」
「はい、ちゃんと起きてますから問題ないですよ」
うっそピ〜、あんまり起きてませ〜ん(まだ、軽い夢うつつ状態)。
紀子姉様は適度に飲めばいいから、シャキンとしてるんですよぉ。そんな簡単に復活で
きません、私はそんな楽ちんな構造に仕上がっておりません。アルコールの魔力は強いん
ですよ、そうたやすくは解放されないのです。
ここに来てるような人たちなら分かってくれるでしょう、きっと私がここで眠っても(い
や、さすがにそれは無理ですって)。
あぁあ、このまま目を閉じたら100%眠れます・・・いっそのこと、眠ろうかな(ダ
メですよ、仕事中なんですから)。
分かってますよ、ウソですよ、目の前の仕事はもちろんこなしますよ(ただ、ものすご
く眠そうですけど・・・もう1人もそうですが)。
もう1人・・・あっ、いた、明らかに眠そうな人間が(富士、あの後に潰されたようで
すね)。
みたいですね、朝は特にきつそうでしたから(一応、聞きますけど・・・さくらさん、
昨日の富士とのことは覚えてますよね)。
えっ、何のことですか・・・と言いたいんですけど、きっちり記憶があります(一夜明
けて、どんな感じですか)。
不思議です、なんだか・・・安定してない心情の中だったんで、ホントにしたんだっけ
っていうような(なるほど、そんなもんですか)。
「富士くん、こっちに持って来て」
「あっ、はい、分かりました」
相変わらず、絵里奈さんとは仲良さげだなぁ(はい、そうですね)。
富士は別に昨日となんら変わった様子がないんだよなぁ(二日酔い以外ではないですね、
確かに)。
気持ちが外側に出ないから、こっちが逆に「ホントにキスしたのかな」って気になりま
す(基本、冷静な人間ですしね、富士は)。
「さくら、昼ごはん行って来なさい」
「あっ、はい」
わ〜い、ごはんだ、ごはんだ〜(ずいぶんと浮かれてますね)。
だって、昨日の夜は飲み潰れて食べてないし、今日の朝も二日酔いで食欲なかったから、
ちゃんとした食事なんて久々なんだもん(あぁ、そうですよね)。
クライアントが用意してくれたのは幕の内弁当、ありがたいです(品数は豊富ですから
ね)。
さぁて、スタッフ用の部屋に移動して・・・あっ、絵里奈さんだ(30分休憩で15分
ずつ1人入れていくので、15分ずつ誰かとかぶるというわけですよ)。
「宮前さん、お疲れ」
「お疲れです、休憩いただきます」
「二日酔い、どんな感じ」
「ちょっと残ってますけど、だいぶ戻ってきました」
「そう、よかった・・・あれはウチの恒例行事だからね〜、手荒いやり方だけど。2人に
は申し訳ないけど、2人が入ってくる前は私がやられてたから。こればっかりは目をつむ
って、先輩たちに協力しないとなんないんだよね」
「そうですよね、上には逆らえませんからねぇ、私も下が入ってきたらキッチリやります
から(この人、率先してやりそうだな・・・・・・)」
そうだ・・・絵里奈さん、昨日「富士くんのことが好き」って言ってた(はい、そうみ
たいですね)。
もちろん、絵里奈さんは私と富士がキスしたなんて知らないわけで(はい、はい)。
これって・・・結構、危ない匂いがしたりしませんか(まぁ、いいもんじゃないですよ
ね)。
どうすればいいんでしょう、こういうとき(どうすれば、と言われましても・・・私に
は分かりかねます)。
「じゃあ、私、そろそろ行くね」
「あっ、頑張ってください」
絵里奈さん、行っちゃった・・・モグモグ(ちゃっかり、食べるは食べるんですね)。
当たり前でしょ、身体は資本です(確かに、こいつはすいません)。
うめぇなぁ、久々に食べるスイラ〜は(ライスでしょ、業界の人じゃないのに逆さにす
るんじゃないの)。
かゆいよぉ、ツ〜ケ〜がぁ(ケツでしょ、逆さにしなくても言葉が汚いですよ)。
ポリポリ、ツ〜ケ〜、ポリポリ(いい加減、その業界用語やめてくださいな)。
だって、業界人なんだからしょうがないじゃん(分かりやすい嘘はいいんですよ、もう)。
フッフッフ、それが嘘じゃないんだな(えっ、何か過去に経験がおありですか)。
過去もなにも、AKB48に在籍してますから(そんなバレバレの嘘には引っかかりま
せんし)。
なんでですか、作者さんはAKB48を全員知ってるというんですか(いえ・・・1人
も分かりませんけど)。
じゃあ、私がいるかなんて分からないでしょうに(大体、分かりますが・・・ネットで
調べれば一発ですよ)。
えっ、そうなんですか(現代社会をなめたらいけませんよ、2〜3分で調べます)。
・・・・・・なら、すいませんでした(やっぱ、嘘ですか・・・まぁ、もう予想つきま
すけど)。
「おい、お疲れ」
「あっ・・・お疲れ」
富士だ・・・次の休憩、富士なのか(クライアント側の休憩の方がいるとしても、ほぼ
2人きりといっていい状況ですね)。
なんだよ、何を話せばいいっていうのさ(そのへんは・・・雰囲気でお願いします)。
雰囲気って漠然としたアドバイスだな〜、もっとヒントをくださいよ(ヒントっても・・・
無難な話にすればいいんじゃ)。
無難ですね、分かりました(はい、頑張って)。
「チップとデールって、どっちが好き(・・・・・・おい、おい、おい)」
「はっ」
作者さんっ、富士が「何言ってんの」って顔してるんですけど(それのどこが無難なん
ですか・・・第一、チップとデールの見分け方ですら微妙なのに)。
なんでっ、かわいいじゃないですか(今、チップとデールがかわいいかどうかは関係な
いんですよ)。
「お前、もう復活してるの」
「ちょっと残ってるけど、だいぶ落ち着いてきてる」
その分、昨日のことをいろいろ考えちゃったりもするんだよ。頭では富士のことを拒否
しようとしてるのに、どうして普通にキスしてたんだろうって(理性とは違う何かが働い
たのでは)。
どういうことですか、それって(おそらくですが、さくらさんの本能的な部分がそうし
たんじゃ)。
それ、私が富士とキスしたかったってことですか(一概にそうとは言えませんが、あり
うるのでは)。
「昨日のこと・・・怒ってるか」
「どういうこと、怒ってるって」
「この前・・・観覧車でしたとき、結構怒ってたから」
「・・・・・・別に、怒ってないよ」
よく分からなくなってるんだよ、自分の中でも・・・あんたのこと、どう思ってるのか。
私は富士のことをどう思ってるのさ、誰か教えてくださいよ(さくらさん・・・悩んで
るんですね)。
ワイン展示試飲会の方は特にミスもなく、無事に終わらせることができました(お疲れ
様です、さくらさん)。
酒飯店や飲食店との契約も順調らしく、クライアント的にも良好の結果となりました。
現場の片付けを終わらせ、帰りの電車に乗る頃にはすっかり辺りは真っ暗に。そして、
我々Aチームのメンバーも完全に車内で熟睡におちるのでした。
☆
ところかわりまして、こちらは宮前さくらさんの自宅のあるマンションの101号室で
す。
只今の時刻は23時、この時間といえば読書をしながら眠気がやってくるのを待つとい
ったところですね。
こんばんは、丹乍幸四郎でございます(どうも、こんばんは)。
今日も仕事は休みでしたので、神楽坂の方へ行ってまいりました(神楽坂・・・何か用
でもあったんですか)。
いえ、これといった用はなかったんですが、散歩でもと思いまして(あぁ、風流があり
ますからねぇ、あそこは)。
天気もよかったですし、散歩にはもってこいの日和でした(なるほど、いいですね)。
宮前さんが仕事に励んでるときに申し訳ないかなとも思いましたが(いいんですよ、そ
んな気を遣わなくて・・・管理人さんの休みなんですから、有意義に過ごしてください)。
はい、そうですね(プライベートでも出てくるとは、さくらさん、管理人さんに浸透し
ちゃってますね)。
ハハハ、妹とも違う、不思議な感覚なんですが、どうも宮前さんのことは気になってし
まうんですよ(まぁ、今の管理人さんとさくらさんの感じ自体、よくよく考えたら不思議
ですしね)。
ですよね、冷静になってみれば、住人が管理人の部屋に毎日のように来てお酒を飲むな
んて聞いたことありません(でも、2人の中で成立してるんだからいいんですよ)。
ピンポーン、ピンポーン(101号室に響くインターホンの音)。
おや、どうしたんでしょうか、こんな夜遅くに(配管がイカれたとか、電気が消えて戻
らないとかですかね)。
なんにしても行ってみましょう、トコトコ、ガチャッ(あっ、さくらさん)。
「宮前さん、こんな時間にどうしたんですか」
「もう、寝てましたか」
「いえ、まだ起きてますけど」
「少しだけ、上げてもらってもいいですか」
「はい、いいですけど・・・お酒もそんなにないですよ」
「いいんです、お酒はなくても・・・ただ、ちょっと話を聞いてもらいたいんです」
「話ですか・・・とりあえず、上がってください」
「はい、おじゃまします」
トコトコ、トボトボ(さくらさん、こんな遅くにどうしたのでしょうか)。
「これ、一缶だけ残ってるビールです」
「あっ、管理人さんが飲んでいいですよ」
「いえ、私は先ほど飲みましたから」
「・・・・・・じゃあ、すいません」
「今日は遅くに帰ってくるから来ないと聞いてたので・・・来ると分かっていたら、お酒
もつまみも用意してたんですが」
「いや、大丈夫です、ホントに・・気を遣わせたら悪いんで(これまで、散々気を遣わせ
てきたのに・・・・・・)」
私が「どうぞ飲んでください」と薦めると、宮前さんは缶ビールを少しだけ飲みました。
話が始まってからだと手を伸ばす機会がないかもと思って、先に薦めておきました。
「それで、話というのは何でしょうか」
「はい・・・先に言っちゃうと、自分の気持ちが全然分からないんです。富士に観覧車で
キスされたとき、正直「何してんの、こいつ」って思ったんです。なのに・・・なのに、
昨日キスされたら、そう思わなかったんです」
昨日・・・山梨に行ってるとき、そのようなことがあったのですか(・・・・・・はい、
実は新展開が起こってまして)。
「ムカつくんです、私にいちいち突っかかってきて。カンに障るんです、私のことを下に
見るようにして。でも、絵里奈さんと仲良くしてるところ見てるとイヤなんです。2人で
楽しそうに喋ったり、少し触れ合ったりしてるのを見てるとイヤなんです」
絵里奈さん・・・あぁ、宮前さんの同僚の方ですね、お話で聞いたことがあります。
「合わないはずなんです、私と富士じゃ。いつも言い合いしてるし、周りも認める犬猿の
仲だし。でも、昨日「キスしていいか」って言われたら、「いいよ」って答えてたんです。
頭では「イヤだ」って言おうとしたのに、口から出た言葉は違ってたんです。「酔っ払って
たからだ」って言い聞かせようとしてるけど、どこか「そうじゃない」っていう自分もい
て。1回目のときはすぐ富士のこと突き飛ばしたのに、昨日は受け入れてる自分がいるん
です。もう、自分がどうしたいのかが分からないんです。私はどうすればいいんですか、
教えてください」
宮前さんは泣きそうな顔で、訴えかけるように言葉を発していました(本気で悩んでる
みたいなんです、さくらさん)。
今回はいつもと違い、キチンと返答してあげないといけません(はい、よろしくお願い
します)。
「結論から言いますと、おそらく宮前さんは彼のことが好きなのでしょう」
「私が・・・富士のことを」
「はい、目の前にある現実から目をそらしてるだけなんです、宮前さんは」
「でも、ムカつくんですよ、イラつくんですよ」
「でも、彼が気になって仕方ないんでしょう、他の女性と仲良くしてるのがイヤでたまら
ないんでしょう」
「・・・・・・はい」
「それで充分です、好きなんですよ、彼のことが」
「ハンカチ貸してあげてもお礼も言わないで返すんですよ・・・それでも、好きなんです
か」
「はい、宮前さんは彼のことが好きなんです」
「お菓子差し入れても一口も食べないで全部残すんですよ・・・それでも、好きなんです
か」
「はい、宮前さんは彼のことが好きなんです」
「私がガチャピンよりムックが好きって言ったら心底バカにするんですよ・・・それでも、
好きなんですか」
「はい、宮前さんは彼のことが好きなんです」
「・・・・・・管理人さぁ〜んっ」
宮前さんは私に寄り添って、私の肩口で泣き続けました。おそらく、今まで自分の中で
張り詰めていた様々な感情が解き放たれて、それで腺が揺るんだのでしょう。
やっと気づけたようです、自分の中にあった本当の気持ちに(よかった、よかった)。
これで一つ成長できますね、宮前さんは(それが良い方向に向かってくれればなにより
です)。
うらやましい限りです、この6年間、何一つとして歩を進められていない私にとっては
(いえ、管理人さんの場合、仕方ありませんから)。
宮前さんのような人を見てると、自分も先に向かってみたくなったりもするんです(は
い、輝かしく見えるんですよね)。
ただ、私にはそれが出来ません、小百合を一人きりにさせてしまうようなことは(・・・・・・
難しいですね、やっぱり)。
いいんです、自分で決めた道のりですから(管理人さん・・・やっぱ、切ないです)。




