エイプリルフール!?
いよいよ4月!
桜の季節突入ですね♪
今年はお花見どうしようかしら?
私の前で世界がひび割れ、崩れていく・・・
私の頬を濡らすのは真紅の雨・・・
そして、私を見下ろすのは三つの真紅の目を持つ巨大な黄金色の竜・・・
「お前を助ける神々ももういない!あとはお前だけだ!潔く敗北を認め、大人しく我が与える死を受け入れるがいい!!」
そう、奴の言うとおり私は一人だった・・・
一緒に戦ってきた仲間たちの亡骸が私の周囲に横たわっている・・・
この手にあるのは折れた愛刀唯一つ・・・
それでも私は勝てないと理解している戦いへと突き進んでいくのであった・・・
振り下ろされる巨大な竜の腕・・・
咄嗟に左腕でガードする・・・
竜の爪が私の防御を貫通し、私の腕を傷つける・・・
「お嬢様、起きてくださいませ!お嬢様!」
何故か、緊張感とは無縁のシアの声が響き渡り、私の意識は覚醒した・・・
「お嬢様、大丈夫でございますか!かなりうなされておりましたが・・・」
でしょうね・・・あんな悪夢を見たあとじゃ・・・
「痛い・・・」
私は寝巻きの左袖を捲ると、そこには何かに引っ掻かれたような傷跡が・・・
「うそ・・・夢じゃなかったの!?」
呆然とする私がいましたとさ・・・
ネロです。
異常事態発生中!?
シアから治療を受け、黒い庭に移動です。
何時もの面々の前で夢の話を語って聞かせる私です。
「それにしても夢の中で受けた傷が現実に影響を与えるなんて・・・」
「巨大な黄金色の竜ですか・・・」
「新たな敵の出現でしょうか・・・」
「マスターの敵なら倒します!」
「もちろんです!」
「世界の平和のためならば!」
「「「「にゃにゃにゃん!」」」」
みんなで議論していると、ドヤ顔の猫が1匹・・・
「アスワド、ひょっとして黄金色の竜を知っているのですか?」
当然!と言わんばかりの凄いドヤ顔で話し始めるアスワド。
「YES!もちろん知ってますにゃ!姫様が夢で見た特徴が混沌竜カオスルギオン姉様とそっくりですにゃ!姉様に間違いないのにゃ!時期的にもそろそろ目覚める時期なのにゃ!」
「「「ナンデスッテ!?」」」
余りの衝撃に片言になる私たち・・・
今度の敵は混沌竜ですか・・・
しかも、他人の夢に干渉出来る程のとんでもないバケモノ・・・
「それで、混沌竜は何処にいるのかしら?」
対応策のために情報が必要です!
アスワドから得られるだけの情報を集めましょ!
「姉様は次元と次元の間に封印されているのにゃ。その封印も効力が弱まったのか、そろそろ解けるのにゃ!大体この辺の座標だと思いますにゃ!もしも、姉様が暴れたらこんな世界なんてバラバラですにゃ!」
次元の間に行くわけにいかないし、この世界に出現したところを迎撃するしかないわね・・・
あの夢と同じ結末にだけは・・・
ギュッと拳を握り締める私。
その手にそっと手を添えていく仲間たち。
「大丈夫です!」
「私たちがついております!」
「勝ちましょう!」
「姫様、一人で背負い込みすぎです!」
「「「「にゃにゃにゃ!」」」
頼もしい仲間たちです!
「NNN出撃!この世界、守り抜きます!!」
「「「「了解!!!」」」」
全員フル装備で混沌竜予想出現ポイントへ急行です!
そんな私たちの前に現れるコウモリの羽を生やした猫1匹・・・
「アスワドちゃん~、猫ってこんな感じかしら~?猫に変身なんて初めてで~・・・あら?もしかして早かったかしら~?」
ちょっと・・・アスワド・・・誰あれ・・・
みんなの視線が集中する中、サッと視線をそらすアスワド・・・
慌てて謎の猫の方へと移動していきます。
「ちょっと、姉様!出番前に出てきちゃダメですにゃ!折角のドッキリが台無しにゃ!」
ちょっと待ちなさいそこの駄猫!ドッキリって何よ!
説明してもらえるんでしょうね!
パキポキッと準備運動を始めながらアスワドを取り囲む私たちの姿がありました。
「ちょ・・ちょっと待つのにゃ!誤解にゃ!お茶目ないたずらですにゃ!全部話すから許して欲しいのにゃ!」
必死に無実アピールをしてくるアスワド。
しかし、みんなの反応は・・・
「姫様の手を煩わせるなんて!有罪!」
「有罪!」
「もちろん有罪!」
「とうぜん有罪!」
「「「「にゃにゃにゃぁ!!」」」
判決は決まりました!
「そんにゃばかにゃ・・・何かの間違いにゃ!弁護士を呼んで欲しいにゃ!無実を証明するにゃ!徹底抗戦ですにゃ!正義は我にありですにゃ!!」
アスワドが余りにも必死過ぎて逆にドン引きな私たち。
そんな私たちの対応は・・・
「「「はいはい・・」」」
おざなりになっても仕方ないですよね?
「あの~・・・え~っと~・・・アスワドちゃんへのツッコミは終わりましか~?そろそろ私の自己紹介してもいいのかしら~?」
おっと、こちらの問題がまだでした・・・
「それではお願いします。」
では、お願いしちゃいましょう。
「はい~、それでは自己紹介します~。私はガルシスくん、今はアスワドくんになったのかしら?の姉のカオスルギオンっていいます~。それで~アスワドくんが毎日毎日毎日毎日、猫生活は楽しいぞ~って自慢して~ずるいずるいって思って~、私も猫になってみたの~、猫ってこんな姿だと思ったのだけどあってるかしら~?そうそう、私にも可愛い名前をお願いね~♪」
それでそんな姿ですか・・・
黒猫のような姿に爬虫類の尻尾、背中にはコウモリの羽・・・
もう、何から突っこんでいいのやら・・・
取り合えず敵意は無いって事でいいのかしら?
名前・・・名前ねぇ・・・
すっごいキラキラした瞳でこちらを見つめてくるカオスルギオンさん・・・
期待が半端無いわね・・・
う~ん・・・混沌・・・混沌・・・
「ファウダーなんてどうかしら?」
目をおっきく見開くカオスルギオンさん、そして・・・
「ファウダー・・・いいかもです~♪今日からファウダーと呼んでください~!」
どうやらOKらしいです・・・
「猫として生活するとのことですが、以前の力とかは・・・」
肝心の疑問点を聞いておきましょ。
「それなら大丈夫です~!猫生活に竜の力は必要ありませんし、竜の体ごと全部時空の間に封印してきました~♪ご心配なら封印してもいいですよ~?」
本人?のOKも出たので念のために封印魔法を少々。
「では、失礼して封印をさせていただきますね。それと、微妙に猫と違うので姿のほうも修正させていただきます。」
やっぱり猫の姿に爬虫類の尻尾とコウモリの羽は似合いませんから・・・
「あらあら~ありがとう~♪そう~これが本当の猫の姿なのね~♪」
どうやら気に入ってくれたようです。
「これからの生活なんですけど、猫の国でよろしいですか?何かあったら猫の国にあるNNNに問い合わせていただければ対処しますよ。」
私の言葉に尻尾をパタパタさせるファウダーさん。
「まあまあまあ~!猫の国ですか~!是非、そこでお願いします~!」
こうしてファウダーさんのこの世界への移住が決定しました。
そうそう、みんなを驚かせたアスワドにはおやつ没収1週間が言い渡しました。
「そんにゃ・・・数少ない楽しみが無くなったにゃ・・・」
本人はかなり絶望した顔でしたが落としどころとしてはこんなところでしょ。
その夜。
《世界の声》世界滅亡が回避されました。新たな歴史が形成されました。
え!?
どうやら選択肢を間違えたら世界が消滅していたみたいです・・・
次の日、アスワドのおやつのグレードがワンランク上がったことは内緒である。
アスワド、ナイスフォロー!
猫は世界を救うのです♪
基本、不定期更新です。
ご意見・ご感想・誤字報告等お待ちしております。
「どうにゃ?猫生活は極楽ですにゃろ?」
得意顔のアスワド。
「こたつはぬくぬくでいいわね~、これが猫生活ですか~極楽ね~」
すっかりこたつの魔力の虜になったファウダーさん。
この2匹が世界を破滅させそうだった魔竜だったなんて誰も信じないわよね・・・
そこにやって来るチビ猫たち。
「「「ファーねーちゃんあ・そ・ぼー!」」」
「あらあら~人気者は辛いわ~♪」
たった数日で猫の国のチビ猫たちの人気者になったたファウダーさん。
すっごい順応力・・・
これがコミュニケーション能力って奴なのね。
「アスワド、あなたはいいの?」
微動だにしないアスワドに聞いてみると・・・
「チビたちの相手は疲れるからもう少ししてから行きますにゃ・・・」
気だるげに返事が返って来ました。
こんなだけどチビ猫たちには割りと人気者である。
今日も猫の国は平和であったとさ♪




