悪魔のど根性
頑張りました………
翌朝
ピピピピ……ピピピピ……ピピピピ……
ガチャッ
ピピピピ……ピピピピ……ピピピピ
ガチャッ!
ピピピピピピピピピピピピピピピピ
「目覚ましの分際でいい根性してるじゃねぇか」
昨日に引き続き朝から胸くそ悪い
「ハァ〜学校かぁ〜ダァリィ〜………ん?そうでもないな今日からまた部活に出れる……」
目も覚めたので下に下りる
リビングに入ると母親がキッチンで朝食の準備を済ませ食器を洗っていた
「おはよ………あれ?明日香は?」
「おはよう、明日香なら朝食食べて学校に行ったわよ」
「まだ7時15分たぞ早すぎないか?」
「あら?そう言われれば、あんた達またケンカでもしたの?」
「……別になんもしてねぇよ」
さすが母だ鋭い
「まぁ、いいわ早いとこ食べちゃって食器が片付かないでしょ、母さんも仕事に行かなきゃいけないんだから」
「はいはい、いただきます」
椅子に座り飯を掻き込む、やっぱ朝はゴハンに味噌汁だろ
「ふぁ〜〜おふぁよぉ〜」
「うーす…………」
「あら、おはよほらシャキッとなさい、ご飯食べて」
「ファ〜い」
あれ?
飯を味噌汁で流し込んでいるところで動きが止まった
「えぇぇ〜パンじゃないのぉ〜?朝はパンがいいのにぃ〜」
と、お袋に文句を言っている俺の隣に座っているヤツに目をやる
「我慢なさい」
「ぶぅーー」
と、何やら不満そうに朝飯を食い始めた
(………あれ?こんなの家に居たっけか?
いや、居ねぇ、しかも朝はパンだと!?
この西洋かぶれが日本人なら米を食え!!)
「ごちそうさまぁ」
パタパタと駆けて行きそうなところで
「マテやコラァ!!」
ガシリとヤツの頭を鷲掴みする
「いた、いたい!」
「ん!テメェは昨日の!?
こんなとこで何してやがる!?」
すると少女は慌てて
「あ、あれ記憶操作の魔法がきいてない!?」
は?記憶操作?魔法?
何やら訳のわからん単語が出てきた
「てか、マジで何なんだテメェは!?
何者だ!!」
すると母は何やらすっとんきょんなことをほざき始めた
「何者って?礼美ちゃんはアンタの妹でしょ、朝からふざけたことしてないでサッサと学校に行きなさいよ」
な、なにィ〜!?
「いやいや!!、ちょっとまて!!」
玄関でヒールを履いて今にも家を後にしそうな母を追いかけ呼び止める
「コレが妹だと?」
頭を鷲掴みにし持ち上げてコレを指差す
「痛い、痛い!!」
「おい!!母よく見ろなぜ日本人のアンタからこんな髪金の目の色が青いヤツが出てくるってんだ!!」
グイっとヤツの顔を母に近づける
「何故って、遺伝子のナンタラでこうなっちゃったんだから仕方ないでしょう」
そう言って母はドアに手を掛け
「じゃ、お仕事に行ってきます」と言い残し去っていった
「い、遺伝子のナンタラって………」
何故に母親のアンタが病名を知らない
一気に力が抜けて掴んでいたヤツの頭を離した
「イッタ〜ィ!!!首の骨が抜けるとこだったじゃない!!
下等な人間がレイミ様に手を出すなんて百年早いのよ!!」
手を離した瞬間元気になったのかワーワーと偉そうに手を組んでゴチャゴチャとちんまい身体でほざき始めた
「………おい」
「だいたい、ヒッ!!」
何やら長くなりそうなのでイラッときた
「俺の質問に答えてねぇだろ、何でココにいる?」
両方のホッペをムギュッと片手で寄せる
「ふぁって、ファファヒフォひぷ………」
「ああぁ?何言ってか解んねぇぞ!!」
と、いった具合に灸を添える
さっき、下等な人間とか調子こいたこと言ってたからな
手を離してやる
「だ、だってだって人の話しを聞く妹が欲しいって叫んでたじゃない!」
今にも泣きそうな顔になり目に涙を溜めている
「は?」
意味が解らん
「願い事叶えたんだから魂をわた……………た、魂を半分ください」
また調子に乗りそうなのでシッカリ脅しを効かせた
「……………今すぐ帰れ」
「か、帰らないもん!!」
今日から家族に妹が追加されたらしい。
「ねぇ、マジ帰って」
「か、帰らないもん……………」
その事を認識してるのは俺と、コレだけらしい