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26.5 番外編・非公式な試験問題閲覧

お気に入り登録、1000人突破ありがとうございます!!



実は今回の話は、主人公が全く出ません。



皆さん初登場の方々です。


将来的に重要人物になり、時系列的にここで足した方がよいと判断したため載せます。



後々の展開にとって、重要な場面になる予定です。

 明るい日差しが差し込む王宮のとある一室にて、4人の青年がゆったりとした椅子に座り、机に書類を広げていた。

 この書類は、王都にある全学院の入学試験の答案用紙だ。もちろん、機密文書扱いで一般人が見れるものではない。



「今年も、無事技術院の入学式が終わったな。さて、この中に高物件(良い人材)は居るかな?」

 この中で一番、身なりが良い青年が書類をパラパラとめくっていた。

ふんわりとした金髪に、陽だまりのような笑顔を浮かべているが、目の奥の光り方が尋常ではない。

見た目だけの人間ではないことが(うかが)い知れる。


「これなんか、いいんじゃないですか~。ボクがパラっと見た感じでは、奇抜な感じで面白いですよ~。」

 ウェーブした髪を肩まで伸ばした青年が、一枚の紙を皆に見せた。


「ん?……ってこれは、俺のかわいい妹のじゃないか!勝手に見るな!お前が見ると、紙どころか妹まで腐る!ジェイ、お前は見るな!」

「ええー。この答案用紙持ってきたのボクなのにぃ~。ライのけち~。こっそり持ってくるのたいへんだったんだよ。」

 ライは、ウェーブの髪のジェイの言葉に耳を貸さず、妹の答案を取り上げた。


「ライ、君の妹は使えそうと言うことでいいじゃないか。ところで二人とも、高物件の選別は進んでいるかな?進んでいるよね。」

ふんわりとした金髪の青年が確認する。口調は柔らかいが、やはり目は笑っていなかった。


「もっちろん進んでマスよ。」

「かなり進んでます。このジェイと違って。」

二人とも、慌てて書類に目を通していった。


****************


 最後の一人、銀髪の青年は書類を三つの山に分けていた。

 その中の一つを見て、ジェイが面白そうに笑った。

「フランちゃん、この山はかわいい女の子が多いね~。カノジョにしたい子の候補かな~。公私混同はいけないよ。」

 その声に、銀髪の青年が不機嫌そうに青筋を立てながら答える。


「その『フランちゃん』はやめろ。それから、これは『視界にも入れたくない人材』の山だ。」


「ふ~ん。かわいい子多いのにね。遊ぶ分にはいいんじゃない?使い捨てにできるし。フランの女性嫌いもそれなりに直るんじゃない。」


「余計なお世話だ。それにお前もほどほどにしろよ。――この中に、うっとうしい家がある。」


「まあ、めんどくさいのはいやだね。」

 ジェイにしては、あっさりとひいた。



**************

――2時間後


「さあ、皆!選別は済んだね。高物件はどれくらいいたかな。」

 金髪の青年の一声で、良い人材の答案だけが中央に集められていく。


「あれ?めずらし~。フランちゃんが女の子を選んでる。」

「フランさん、眼鏡壊れたみたいですね。直しましょうか?」

「フランにしては本当に珍しいね。良い子なのかい?」


上から、ジェイ、ライ、金髪の青年である。


「彼女、嫌がらせ問題全問正解しているんだ。」

 嫌がらせ問題とは、技術院で出た数学の問題である。解けないことを前提とし、そこで時間をつぶさせるために作られた問題だ。できる問題、できない問題の取捨選択を迫られる。



「へぇ、後の問題に支障をきたしたわけでもなさそうだね。まあ、どんな理由でも女性に興味を持つことはいいことだね。跡取りも必要だしね。」

「ジオ、お前に言われたくない。」


 フランは、金髪の青年ことジオに言い返した。




蛇足かもしれませんが、ちょっと文章力が不安なのでまとめます。


金髪→ジオ

ウェーブの髪で軽い→ジェイ

シスコン→ライ

銀髪→フラン


一応、ニックネームです。

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