15.5閑話 孤児院での一日
前話で、一日の過ごし方をやったので、今度は、孤児院での過ごし方(というより日程)をつくりました。
6時:起床。6時になったらすぐに布団を片付ける。(年長者には、ベッドが支給されているが、就学前の子どもは大部屋に布団を敷いて寝ている。)
6時30分:朝食準備。当番のグループは速やかに準備を始める。それ以外のところは、まだ寝ている人を起こす、体調の確認をする。体調不良者がいたら、夜勤の職員に知らせる。
7時:朝食。一斉にいただきます。お残しは許しません。
7時半:片付け。皆で片付けた後、当番のグループが一気に洗う。一気に洗っても、皿が樹脂製なので割れない。当番以外のところから順次歯磨きをする。
8時:学院に通う子は出かける。夜勤の職員さんは帰宅する。普通の職員さんたちが出勤。
8時から~12時:就学前の子どもたちは基本的に暇。絵本を読んだり、遊んだりしている。
12時:初等院にいっていた子たちが帰ってくる。昼食の準備を始める。
12時30分:いただきます。
13時~15時:初等院の子たちは、宿題や復習をする。終わったら遊ぶ。小さな子どもは昼ね。
15時:中等院から上の子たちが帰ってくる。
16時~17時:農作業、掃除等の分担作業、明日の食材の準備もこの時間に行う。
17時:夕食準備
17時30分:夕食の時間。
18時:片付け。ここも当番制。当番以外は、自分の食器を片付けたら、歯磨き。
18時半:年少者から入浴。(早く寝るため。) 浴槽は男湯と女湯があり、大浴場なので一気に入れる。
19時:就寝準備。冬は、敷き布団の下に、水を含むと発熱する『レイリ』という植物の果実部分(というより、ほとんど花床部分)をスライスしたものを敷き詰める。
20時:ちびっ子就寝。夜勤の職員がやってくる。
20時30分~21時30分:年長者は勉強時間。火をつけると白く光る『シラハ』という植物の樹皮を燃やして明かりを取る。
22時:就寝、消灯。
孤児院では、細かく時間が決められていたので、現在のマリスにとってシュタイン家はとてものんびりしたように感じます。
作中にでてきた 『レイリ』という植物ですが、『十二国〇』の薪の代わりになる実からインスピレーションを受けてつくりました。(こんなのあったらいいなということで。)でも、子ども沢山いるところで燃やすのは危険なので、安全な設定を考えました。
冬に発芽するために、雨が降ると、花床が発熱します。その熱で新芽が保護されながら成長します。道端でも簡単に育ちます。という設定です。