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綾斗の朝は、いつもギリギリを攻めている。


綾斗の通う高校は、8時30分に予鈴、その10分後に本鈴が鳴り授業が始まる。


予鈴が鳴ればSHRが始まるので、遅刻のデッドラインは8時30分だ。


最寄り駅から学校までは徒歩8分のところ、綾斗は8時22分に駅へ着く電車に乗る。


電車を降りて改札を抜けるまでの時間や、校門をくぐってから教室までたどり着くまでの時間を考慮すると、遅刻確定の計算になるけれど、急ぎ足で向かえば意外となんとかなるものだ。


今この時まで、綾斗は遅刻をしたことがなかった。


とはいえ、たとえ遅刻したとしても、このルーティンを変えることはないだろう。


電車の中で同じ制服を見つけると、何か悪口を言われたり、笑われたりしているのではないかと不安になるのだ。


学校内での緊張感を登下校中も強いられるのはきつい。


誰も乗っていない朝早くの電車で登校しても、部活の朝練で早朝から学校に行く生徒が同乗していることもあるし、SHRまでに続々と登校してくるクラスメイトから執拗に絡まれることもある。


結局、遅刻ギリギリの登校が最適解となった。



さて、話は少し逸れるけれど、今年のシルバーウィークは祝日が土日と被らず、暦上は5連休だった。


少し長めの休日によって生活リズムが崩れる人間は少なくないのではないだろうか。


休み期間中に夜更かしが常習化すれば、休み明けに早起きすることが厳しくなるのは、どんな完璧超人であっても変わらない。


なぜそんなことを考えているのかといえば、シルバーウィーク明けの今日、遅刻が確定した電車に乗る綾斗の目の前に、件の完璧超人が座っているからである。




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