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第3話「夕暮れの旋律」

夕暮れのオレンジ色の光が部屋を包む。猫は窓辺の段ボールの上で丸くなり、外の鳥の動きをじっと見つめていた。

少女はオカリナを手に取り、柔らかい低音を吹く。猫はちらりと目を向けるだけで無反応。

次にソプラノオカリナを手に取ろうとすると、猫はすぐに尻尾を少し揺らし、警戒の目で見つめた。

「あ、そうか、今日はやめとくね」

気を取り直してバイオリンを手に取る。弓を滑らせるたび、猫は目をぱっちり開け、動きと音を興味深そうに観察する。

猫は前足をそっと曲げ、耳をピンと立てて旋律を追い、ただじっと音の余韻に耳を澄ませる。

少女が夢中で弾くと、猫は目を細め、柔らかくにゃんと鳴いた。

演奏を終えると、少女は猫の頭をそっと撫でた。「今日も聴いてくれてありがとう」

猫は小さく返事をし、再び窓辺で丸くなる。

オカリナとバイオリン、そして猫。朝から夕暮れまでの一日を通して、音楽と猫の心がそっとつながった、静かで幸せなひとときだった。

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