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第2話「午後の調べ」

午後の柔らかな光が部屋に差し込み、猫はソファの背もたれで丸くなって外の景色を眺めていた。

少女はオカリナを手に取り、軽く吹いてみる。柔らかい低音に、猫はちらっとこちらを見て、また外へ視線を戻す。「普通の音なら大丈夫だね」少女は微笑んだ。

しかし、ソプラノオカリナを強く吹くと、猫は手を出して「やめて」と合図。少女は笑って吹くのをやめた。「ごめんね、びっくりしたね」

気を取り直してバイオリンを取り出す。弓を滑らせるたび、猫は目をぱっちり開け、動きに耳をすませて見つめる。嫌がる様子はまったくなく、むしろ興味津々だ。

少女がゆったりと旋律を奏でると、猫は尻尾をゆらゆらと揺らし、音のリズムを確かめるような仕草を見せた。

「聴いてくれてるんだね」少女は微笑む。猫はにゃんと小さく返事をし、ソファの上で再び丸くなる。

午後の光と音楽が、猫と少女の静かで穏やかな時間を満たしていった。

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