忘色
残響する雨音が
身にしみる梅雨の中
忘れていないよ
勿忘草色の世界の中でセピア色の記憶の世界を
走れ正解なんかないけれど
覚えている事が素晴らしいんだ
こんな日常すら君がいたならば
そんな思いが蜜柑色の笑顔の奥底に闇を映して
そうあの夏にはもう戻れない
どんな後悔だってもう無意味
セピア色の糸を辿って辿って
消えかける君の笑顔を確かめて
不安定な薄ら氷
革靴で歩くと割れそうで
君と見た天鵞絨の山々
もう忘れたい気持ちもやまやま
もう忘れたいんだよ
もう忘れたいからさ
もう忘れてください
忘れたいんだよ
勿忘草色の世界の中でセピア色の記憶の世界を
きっと不正解なんてないけれど
凄く忘れていたいんだよ
こんな日常すら君がいたならば
そんな事をまた考える夜を