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みんなの観覧車

作者: 水野星夢

 今日は日曜日。小さな小さなこの街にある「きらっとパーク」という遊園地は、休みの日になるととっても人気。その中でも1番の賑わいを見せているのが、きらっとパークの名物である、「きらっと大観覧」という観覧車。1周10分で終わるきらっと大観覧の一番高いところでは、なんと、きらっとパークの全体が見渡せちゃう! そんな観覧車には、今日はどんな人が乗るのかな?

「ママ〜! あの観覧車(かぁらぁさぁ)乗りたーい(のりしゃぁい)! ママ、お願い(おねしゃい)乗せて(のしぇて)!」

「う〜ん、どうしようかしら……。」

午前10時ごろ、そう言ってやってきたのは、4歳くらいの男の子と30代くらいのお母さん、それから、同じく30代くらいのお父さんの3人。どうやら、観覧車に乗ろうかどうか、悩んでいるみたい。

「う〜ん、あまり遊園地に来ることもないし、記念で乗っておこうよ。(ふう)くんも将来いい思い出になるだろうし。」

「確かに、そうかも知れないわね。じゃあ、楓くん、お母さんやお父さんと一緒に乗ろうか!」

「うん!」

お父さんの提案のおかげで、楓くんたちは観覧車に乗ることになったみたい。

おじさん(おじしゃん)、これ乗りたいの(のりしゃいの)!」

楓くんが、受付のところにやってきた。

「いいよ〜。では、ここに五百円を置いてくれるかな。」

「はーい! ママ、五百円ちょーだい!」

「はーい。じゃあ、これをおじさんに渡せるかな?」

ふふふっ。なんて愛らしい光景。キラッとパークにくる人は小さい子供連れが多いのだから、こんな愛らしい風景もよく見かける。

「はい、おじさん(おじしゃん)! 五百円!」

「ありがとう。……じゃあ、あのオレンジ色の観覧車に乗ってください。」

「やったー! オレンジ、僕の好き(しゅき)な色!」

楓くんは、オレンジ色が好きみたい。子供の好きな色の観覧車に乗ることは、子供にとって一番の思い出になる。

「親御さんたちも一緒に乗ってくださいね。」

「楓くん、暴れたら危ない。お父さんと一緒に乗るよ。」

「お気をつけて〜。」

「は〜い。おじさん(おじしゃん)、ありがとう!」

「どういたしまして。」

楓くんは観覧車に乗って、何を見るのだろう。きっとすごいものを見て、ワクワクして下りてくるだろう。

 もしも何気無い毎日を過ごしていてつまらないと思っている人がいるのなら、キラッとパークにきてキラッと大観覧に乗り、童心に戻って楽しい思い出をたくさん作ってほしい。キラッとパークで待ってるよ。

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― 新着の感想 ―
楓くんとってもかわいい子ですね。 言葉がまだ拙いところも可愛らしくて良いですね! 素敵な作品をありがとうございました!
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