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第5話 不穏

未来の私は、鏡を悪用しようとしているテロ組織に狙われている。


「未来の(ひかる)は、あなたが来てもおそらく何もできないと思って、

隠れたりせず、そのまま研究補助をやっているわよ。」


私と屈子はそう聞きながら、自動車で研究所へ向かった。


研究所へはもちろん私たちは入ることはできない。

なので、門の近くで少し隠れながら待っていた。


いろんな人たちが門から出てくるが、いっこうに未来の私は出てこない。


「研究熱心なのよ。こちらが心配するぐらいに。」


未来の屈子が言った。


だいぶ時間が経って、今日はひょっとしたら泊りなのかと思っていた矢先に、

門から未来の私が現れた。


っとその時にものすごいスピードで来る車の姿があった。

瞬く間に未来の私をさらっていってしまった。


「どうしよう。」と3人で思っていたときに、

私は屈子の胸元に目をやった。


「その星形のペンダント、そういえば未来の私もかけていたね。偶然なの?」


「いや。知らない。なんで同じのをかけているんだろう。」

屈子が困っていると、未来の屈子が言った。


「あれは私が渡したペンダント。発信機付きだから首のかけといて言っても嫌がってしなかったんだけど、

今日はかけてくれていたみたい。」


「早速行きましょう。このスマホから場所がわかるわ。」


自動車に乗り、スマホを操作すると自動車のフロントガラスの隅に、

地図と何か赤い点が表示された。

この映し出す技術は現在でもあるが、実際に見るのは初めてだった。


相手の自動車はスピードが速いのか、なかなか追いつけなかった。


「大丈夫。あの発信機は遠くにいても場所がわかるわ。今はゆっくりと寝ていなさい。」


私と屈子は、未来の屈子の言われたとおり、目を閉じて顔を横にした。寝てはいないけど。



「起きなさい。」


その言葉で、ハッとして起きた。


寝ないと思っていたのに、寝てしまっていたようだった。


「ここみたいよ。」


巨大施設かと思っていたら、そこまでは大きくない建物だった。

それでも、大きな総合病院ぐらいはあった。



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