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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第98話 邂逅・4

 今回は、いつもより長めの話になります。


 「さてと。次は、こっちね」


 と、アマテラスがとある方向を見ながらそう言ったので、


 (『こっち』……って、あ)


 と、水音は心の中でそう呟きながら、大きく目を見開いた。


 彼女の視線の先にいたのは、異世界「エルード」の人間であるイヴリーヌ、キャロライン、レオナルド、アデレードの4人で、アマテラスの視線を受けて、イヴリーヌはガタガタと体を震わせ、キャロラインは表情では平静を装っているが、よく見るとタラリと汗を流していた。そして、レオナルドとアデレードはというと、アマテラスの視線を受けた所為か、その場から動けずにいた。


 そんな4人の様子を見て、


 (う、うわぁ。なんか皆さん、凄く緊張しているなぁ……)


 と、水音は再び心の中でそう呟きながらゴクリと唾を飲んでいると、


 「はじめまして、エルードの()()()住人さん。さっきも言ったけど、私は天照大神。あなた達から見て、異世界である『地球』の神の1柱。『アマテラス』って呼んでね」


 と、アマテラスは笑顔でそう自己紹介した。


 その自己紹介を聞いて、


 (……ん? 『現在の』って何だ?)


 と、水音が何か()()()()()()()を感じていると、キャロラインが1歩前に出て、


 「はじめまして、『地球』の神様。私はストロザイア帝国皇妃、キャロライン・ハンナ・ストロザイアと申します」


 と、アマテラスに向かって丁寧なお辞儀をしながらそう自己紹介した。


 その自己紹介に対して、アマテラスが「あら、これはご丁寧に」と返事した後、


 「確かあなたの旦那さん、春風君の事凄く欲しがってたんだっけ?」


 と、キャロラインに向かってそう尋ねたので、キャロラインはそれに「はい、その通りです」と返事すると、


 「私の夫、ヴィンセント・リアム・ストロザイア皇帝陛下は、彼、雪村春風をストロザイア帝国に迎え入れたいと考えております。そして、それは私も同様です」


 と、深々と頭を下げながらそう言ったので、


 (ああ、言葉からキャロライン様とヴィンセント陛下の本気が伝わってくるなぁ)


 と、水音は遠い目をしながら心の中でそう呟き、最後に、


 (春風、本当にご愁傷様)


 と、合掌した。


 そんな水音を他所に、キャロラインは頭を下げたまま、


 「その……アマテラス様……で、よろしいでしょうか?」


 と、恐る恐るそう尋ねてきたので、それを聞いたアマテラスが「ええ、構わないわ」と返事すると、


 「彼、雪村春風は、あなたがこの世界に送り込んだのですか?」


 と、キャロラインは更にそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 (う、キャロライン様! ついに、その質問をしますか!?)


 と、水音は最後にゴクリと唾を飲んだ後、「どうなんだ!?」と言わんばかりにアマテラスに視線を向けた。


 その際、ふと周囲をチラッと見ると、「え?」となってる鉄雄、恵樹、詩織を除いたクラスメイト達も、皆、アマテラス視線を向けていたので、


 (ああ、みんなも気になってるんだなぁ)


 と、水音は内心ではホッと安心していた。


 まぁ、それはさておき、キャロラインの質問を受けて、アマテラスは無言で春風の傍に立ち、彼の両肩を軽く掴むと、


 「そうよ。この子、春風君は、私と同じ『地球』の神の1柱、『オーディン』の契約者にして、私達『地球の神々』がこの世界に送り込んだ人間……まぁ、言ってみれば『神の使徒』って感じかな」


 と、キャロラインに向かってそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「え、えぇ!?」


 「な、なぁ、『オーディン』って確か……」


 「北欧神話の……最高神」


 と、恵樹、鉄雄、詩織はショックを受け、


 (あ、ああ……やっぱり、やっぱり春風は!)


 と、水音もショックでタラリと汗を流した。


 その後、キャロラインは落ち着いた様子で「そう……でしたか」と呟くと、


 「無礼を承知でお尋ねしますが、何故、そのような事をしたのですか?」


 と、アマテラスに向かってそう尋ねた。


 その質問に対して、アマテラスは答える。


 「決まってるでしょ。彼にこの世界と地球の2つの世界と、この世界の()()()()()、『太陽と花の女神ヘリアテス』と、もう1柱『月光と牙の神ループス』を救ってもらう為よ」


 その答えを聞いて、水音達が「えぇ!?」と驚いていると、


 「ちょ、ちょっと待ってください! 今のはどういう意味ですか!?」


 と、それまで黙って体を震わせていたイヴリーヌがそう声をあげた。


 それにアマテラスが「ん?」と反応すると、


 「も、申し訳ありません! 名乗るのが遅くなってしまいましたが、わたくしは、ルーセンティア王国第2王女、イヴリーヌ・ヘレナ・ルーセンティアと申します!」


 と、イヴリーヌはハッとなって、すぐにアマテラスに向かって謝罪しながらそう自己紹介した。


 その自己紹介を聞いて、アマテラスは目を細くすると、


 「ああ、知ってるよ。()()()()()()()の人間さん」


 と、イヴリーヌに向かって、明らかに「怒ってます」といった感じの口調でそう言ったので、それを聞いた水音は、


 (……え? る、『ルール違反者』って?)


 と、首を傾げた。


 アマテラスのその言葉を聞いて、


 「あ、あの……それは……どういう意味でしょうか? 一体、わたくし達ルーセンティアの人間は、何をしてしまったのですか?」


 と、イヴリーヌがアマテラスに向かってそう尋ね、それにアマテラスが「それは……」と答えようとしたその時、


 「あ、あの!」


 と、水音もそう声をあげたので、


 「あら、何かしら『鬼宿し』の末裔君?」


 と、アマテラスは水音に向かってそう言った。


 その言葉を聞いて、


 (え、えぇ!? 僕らの事知ってるの!?)


 と、心の中で驚きの声をあげたが、すぐに首をブンブンと横に振るって、


 「あの、僕達にも教えてください。この世界と、僕達の故郷『地球』に何が起きているのか。彼……春風は何に巻き込まれてしまったのかを」


 と、真っ直ぐアマテラスを見ながらそう言った。


 その言葉を聞いて、アマテラスは「うーん」と考え込んだ後、


 「……教えても良いけど、結構キツいよ?」


 と、水音に向かってそう言い、その後イヴリーヌを見て、


 「特に、あなたにとって、もの凄く残酷な話になるかもしれないよ? それでも聞きたいの?」


 と、尋ねた。


 その質問に水音とイヴリーヌだけでなく、進達も「うぅ……」と呻いたが、すぐに意を決したかのような表情で、


 『お願いします!』


 と、皆、真っ直ぐアマテラスを見ながらそう答えた。勿論、


 「「「私達にも、教えてください」」」


 と、キャロライン、レオナルド、アデレードも、アマテラスに向かってそう言った。


 そんな水音達を見て、アマテラスは「ふぅ」とひと息入れると、


 「わかった。全部を話すね」


 と言って、水音達に文字通り「全て」を話した。


 

 

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