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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第81話 そして、「彼」は現れた


 「思い出した、春風と……」


 「「「「「雪村(君)と戦ってた人だ!」」」」」


 と、ヴァレリーを見てハッと思い出したかのようにそう言い放った、水音、進、耕、祭、絆、祈の6人。


 そんな彼らの様子を見て、周囲の人達は目をパチクリとさせていると、


 「あーそういえばヴァレちゃん、雪村春風とギルド総本部で戦ってたっけ?」


 と、キャロラインは穏やかな笑みを浮かべてポンと手を叩きながら、ヴァレリーに向かってそう尋ねた。


 すると、ヴァレリーはハッとなって、


 「え、ちょ、ちょっと待て! 何でアンタがそれ知ってんだよ!?」


 と、とても皇族相手にしてはいけない乱暴な口調でそう尋ね返すと、


 「だぁって、()()()()()()持ってるから」


 と、キャロラインは穏やかな笑みを崩さずにそう答えた。


 その答えを聞いて、「は?」と首を傾げるヴァレリーを他所に、キャロラインは「えーっと……」と言いながら懐に手を入れてゴソゴソし出し、そこからとある小さなものを取り出した。


 (あ、あれは……)


 と、大きく目を見開いた水音が見たのは、見覚えのあるシンプルな装飾が施された小さな水晶玉で、


 「ゲッ! ソ、()()は……!」


 と驚くヴァレリーを前に、


 「はい、再生!」


 と、キャロラインはそう言ってその水晶玉に自身の魔力を流した。


 次の瞬間、水晶玉が眩い光を放ち、それが収まると、水晶玉の上に立体映像のようなものが現れた。


 それを見て、


 「うわぁ! な、何だよコレ!?」


 と、鉄雄が驚きに満ちた声をあげると、


 「僕らの世界で言う『ビデオカメラ』の機能を持った魔導具だよ。今キャロライン様がやったように、あーして魔力を流す事で、動画を撮ったり後で見る事が出来るんだ」


 と、耕が鉄雄に向かって丁寧に説明した。


 するとそこで、


 「へぇ、そうなんだ。で、今、映ってる()()は何なの?」


 と、今度は恵樹がそう尋ねてきたので、


 「……そこにいるヴァレリーさんって人と、春風が戦った時の映像だよ」


 と、今度は水音が、目の前で再生されたその映像を見つめたままそう答えた。


 その答えを聞いて、「え、何それ!?」と驚く恵樹を他所に、キャロラインは水晶玉に魔力を込めながら、その時の映像を流し続けた。


 それから暫くして、


 ーーそ、それまで! 勝者、ハル!


 と、そのセリフを最後に、キャロラインは映像を止めた。


 その瞬間、


 「す、スッゲェエエエエエ! 雪村スッゲェエエエエエエエッ!」


 「うわぁ、雪村君ってあんなに強かったんだぁ」


 「……びっくり仰天」


 と、映像を見終わった鉄雄、恵樹、詩織の3人は、そこに映し出されたあまりの出来事に、目をキラキラとさせていた。


 そして、


 「「「……」」」


 それは、歩夢と美羽、更にはイヴリーヌも同様で、彼女達は何も言わなかったが、鉄雄達と同じく目をキラキラとさせていた。


 そんな鉄雄達を、水音や進達は生暖かい目で見つめていると、


 「な……な……何でこんな映像(もん)をアンタが持ってんだよぉ!?」


 と、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしたヴァレリーが、キャロラインに向かって胸ぐらを掴む勢いで問い詰めてきたので、


 「こっちで働いてるジュリアちゃんが撮ってたみたいでね、撮り終わった後に帝都のギルド支部のライリーちゃんに送ったのよぉ」


 と、キャロラインは「うふふ……」と笑いながらそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「ジュリアアアアアアア! なんという事をぉおおおおお!」


 と、ヴァレリーは頭を抱えながらそう叫び、


 「ああ、そういえばこんな事もありましたねぇ」


 と、フレデリックは懐かしいものを見たかのような表情でそう言い、最後に「ほほほ」と笑った。


 その後、キャロラインは映像を消すと、


 「それでフレディちゃん、彼は今どうしてるのかしら?」


 と、フレデリックに向かってそう尋ねた。


 その質問に、フレデリックは「む?」と反応した後、


 「ああ、彼でしたら、今はこちらにいるヴァレリーさんのレギオン『紅蓮の猛牛』と、もう1つの大手レギオン『黄金の両手』のメンバーとして、日々活動中ですよ。確か、予定ですと今日はその『黄金の両手』の方で仕事中の筈ですが……」


 と、キャロラインに向かってそう説明していた、まさにその時、トントンと扉をノックする音と共に、


 「市長、連れてきました」


 という声がしたので、


 「どうぞ」


 と、オードリーは扉の向こう側に向かってそう言った。


 そして、


 「失礼します」


 というセリフの後に扉が開かれると、そこには3人の人物がいた。


 1人はオードリーの「秘書」と名乗ってたスーツ姿の女性。


 もう1人はフレデリックと同じようにロングコートをマントのように羽織った20代くらいの若い金髪の男性。


 そして最後に、飾り気のないシンプルな服装をした、黒髪の美少女。


 その少女を見て、水音は思わず、


 「あ……」


 と、小さく声をもらすと、


 「こんにちはタイラーさん。そして、()()()()


 と、オードリーは穏やか笑みを浮かべながら、スーツ姿の女性を除いた2人の人物に向かってそう挨拶した。


 


 


 

 

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