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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会
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第80話 新たな出会い

 すみません、遅れてしまいました。


 (ま、まさか、キャロライン様とこの市長さん(?)がコンビを組んでたなんて……)


 思わぬ形で知ってしまったキャロラインとフロントラル市長オードリーの関係に、水音はタラリと汗を流した。


 その後もキャロラインとオードリーのやり取り(?)が続いていたが、


 「あ、あのー、オードリー市長様……」


 と、イヴリーヌが恐る恐る手を上げながらそう口を開いたので、


 「あ、これは失礼しましたイヴリーヌ様」


 「あらあらぁ、ごめんねイヴりんちゃん」


 と、2人は会話をストップして、イヴリーヌに向かって謝罪した。そして、キャロラインがオードリーから離れると、オードリーは「コホン」と咳き込んで、


 「では改めてまして、ようこそ『中立都市フロントラル』へ。本日はどのような御用で、ルーセンティア王国の王族様だけでなく、ストロザイア帝国の皇族様方がこちらに来たのでしょうか?」


 と、真面目な表情でそう尋ねてきた。


 その質問を聞いて、水音ら勇者達の表情が緊張の所為かカチンと固まると、


 「もう。ドリーちゃんったらわかってる癖にぃ……」


 と、キャロラインが頬を膨らませながら言ったが、オードリーにギロリと睨まれたので、すぐにわざとらしく口笛を吹きながらそっぽを向いた。


 その様子を見てこのままではいけないと思ったのか、


 「オードリー市長様……」


 と、イヴリーヌが1歩前に出て、


 「単刀直入に申し上げます。今回、わたくし達がこのフロントラルに来たのは、『雪村春風』という人物に会う為です。()()()()からこのフロントラルにいるのを見たという話を聞いてやって来ました。彼について知っている事があれば、どうか教えてほしいのです」


 と、自分達がフロントラルに来た目的を話した。


 その話を聞いて、


 「……やはり、()の事でしたか」


 と、オードリーはそう言うと、最後に「はぁ……」と溜め息を吐いた。


 それを見て、


 「え、も、もしかして……」


 と、キャロラインは顔を真っ青にしたが、


 「ああ、ご心配ありません。彼でしたら、今でもこのフロントラルでハンターとして活動していますよ」


 と、オードリーは笑顔でそう言ったので、キャロラインだけでなく水音達までもがホッと胸を撫で下ろした。


 すると、部屋の扉の向こうからトントンとノックする音が聞こえて、その後すぐに、


 「市長、フレデリック総本部長様とヴァレリー様をお連れしました」


 と、扉の向こうから水音達を案内した秘書のものとは違う女性の声がしたので、


 「わかりました、どうぞ」


 と、オードリーが扉の向こうにいる人物に向かってそう言うと、


 「失礼します」


 という声と共に扉が開かれた。


 現れたのは先程案内してくれた秘書の女性とは違うスーツ姿の女性の他にもう2人、ロングコートをマントのように羽織ったスーツ姿の礼儀正しそうな初老の男性と、飾り気のないシンプルな鎧に身を包んだ、長い黒髪を持つ20代後半くらいの女性だ。


 その女性を見て、


 (……あれ? この人って確か……)


 と、水音が何かに気付いたかのように女性について思い出そうとすると、


 「あらあらぁ、()()()()()()()()()()()()()じゃない! 久しぶりねぇ!」


 と、キャロラインがその2人を見てパァッと表情を明るくしたので、水音は思わずギョッとキャロラインを見た。


 そんなキャロラインの言葉に、


 「ほっほっほ! あなたは相変わらずみたいですねキャロライン皇妃様」


 と、初老の男性は笑いながらそう言い、


 「おいコラ皇妃! 『ヴァレちゃん』はやめろって言ってるでしょうが!」


 と、黒髪の女性はプンスカと怒りながら言った。


 その2人の反応を見て「ふふふ」とキャロラインがそう笑うと、


 「あ、あの、すみませんキャロライン様……」


 と、祭が恐る恐るキャロラインに声をかけたので、


 「ん? あらあら、ごめんねぇ……」


 と、キャロラインはそう謝罪したが、


 「むむ、キャロライン皇妃様、こちらの方々は……?」


 と、フレデリックがキャロラインに向かってそう尋ねてきたので、


 「ああ、紹介するわね。こちらは、異世界から召喚された『勇者』様方よ」


 と、キャロラインは満面の笑みでそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「ああ、なるほど。『彼』の同郷の者でしたか」


 と、「フレディちゃん」と呼ばれた初老の男性がそう言って納得すると、


 「お久しぶりです、イヴリーヌ姫様」


 と、イヴリーヌに向かってそう挨拶し、それからすぐに水音達に向かって、


 「どうもはじめまして、『異世界の勇者』様方。私はこのフロントラルで、()()()()()()()()()()()()を勤めています、フレデリック・ブライアントと申します。以後お見知り置きを」


 と、自己紹介をした。


 その自己紹介を聞いて、


 (そ、総本部長……って、こ、この人が!)


 と、水音がゴクリと唾を飲むと、


 「そして、こちらにいる彼女は、レギオン『紅蓮の猛牛』のリーダー、ヴァレリーさんです」


 と、初老の男性フレデリックは、隣にいる鎧姿の女性を紹介し、それに続くように、


 「どうも、勇者さん達。ヴァレリー・マルティネスだ。以後、よろしくな」


 と、女性、ヴァレリーも水音達に向かってそう自己紹介した。


 すると、次の瞬間、


 「「「「「「……あ!」」」」」」


 と、水音、進、耕、祭、絆、祈の6人がいきなりそう声をあげたので、周りが「何事!?」と水音達を見ると、


 「思い出した、春風と……」


 「「「「「雪村(君)と戦ってた人だ!」」」」」


 と、6人はそう声をあげた。


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ませんでした。


 本当にすみません。

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