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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第79話 「市長」との邂逅


 「皆様、ようこそ『中立都市フロントラル』へ」


 突然現れたスーツ姿の女性に、その場にいる誰もがポカンとなった後、


 「あ、あの……あなたは?」


 と、水音が恐る恐る女性に向かってそう尋ねると、


 「ああ、これは失礼しました。わたくしは、このフロントラル市長、オードリー・クロフォードの秘書をしている者で、本日は皆様を市長のもとへと案内する役目を担っております」


 と、「秘書」と名乗った女性は深々と丁寧なお辞儀をしながらそう答えた。


 その答えに水音ら勇者達が困惑する中、


 「あらあら、それはご苦労様ですね。それじゃあ、早速案内お願いするわ」


 と、キャロラインが穏やかな笑みを浮かべながらそう言ったので、


 「かしこまりました。それでは皆様、わたくしについて来てください」


 と、秘書の女性はそう言ってその場から進み出し、それに続くように、


 「じゃあみんな、行くわよ」


 と、キャロラインもその場から歩き出し、水音達も彼女の後を追った。


 向かった先は先程キャロラインが説明した「市役所」の中で、水音達は中の様子やそこで働く職員達の働く姿を見ながら、秘書の女性の後をついていった。


 そして、暫く廊下を歩いていると、大きな扉の前で止まり、


 「皆様、こちらになります」


 と、秘書の女性が水音達に向かってそう言うと、すぐに扉に向き直って、


 「市長、お客様をお連れしました」


 と、扉をトントンと叩きながら、その向こうにいるであろう「市長」に向かってそう言った。


 (こ、この扉の先に、この都市の市長が……)


 と、水音が心の中でそう呟いていると、


 「わかりました。どうぞ」


 と、扉の向こうから女性のものと思われる声がしたので、その声を聞いた秘書の女性は、


 「失礼します」


 と言って、その扉を開けた。


 扉の先にあったのは、如何にも「偉い人の仕事部屋」と言えるくらいの広くて立派な部屋で、その部屋の奥にある立派な机の向こうに、1人の女性の姿があった。


 明らかに秘書の女性よりも年上と思われる立派なスーツを来たその女性は、水音達を見てニコリと笑うと、


 「ようこそ、『中立都市フロントラル』へ。私は、このフロントラルの『市長』を務めております、オードリー・クロフォードと申します」


 と、深々と頭を下げながらそう自己紹介した。


 それを聞いて、


 (こ、この人が、ここの市長さん……)


 と、水音は緊張のあまりゴクリと唾を飲んだ。それは、このオードリーという女性が、()()ではないと感じたからだ。水音だけでない、進らクラスメイト達も、オードリーを見てタラリと汗を流した。


 そんな状況の中、キャロラインは静かに前に出てオードリーの前に立つと、


 「もう、()()()()()()ったら、そんな堅苦しい挨拶なんていらないわよ! 久しぶりに会ったんだからぁ!」


 と、オードリーを()()()()()()のような呼び方でそう呼ぶと、明らかに()()()()でそう話し出した。


 それを聞いて、


 (ちょ、キャロライン様ぁ! 何をしてるんですかぁ!?)


 と、水音ら勇者達はギョッと大きく目を見開いていると、オードリーはゆっくりと顔を上げて、「はぁ……」と溜め息を吐くと、


 「あなたという人は相変わらずですね、キャロライン皇妃様」


 と、呆れ顔でキャロラインに向かってそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「ちょっとぉ、堅苦しいのはやめてって言ってるでしょ! 昔みたいに、『キャリー』って呼んでよ! 私とドリーちゃんの仲じゃない!」


 「『昔みたいに』って、1度もあなたをそう呼んだ覚えはありません。というか、いつも言ってますが、私の方が年上なんですけど」


 「関係ないよ! ドリーちゃんはドリーちゃんだもん!」


 「……あなた、今幾つなんですか? 一応『皇妃』で、『母親』ですよね?」


 と、明らかに()()()()()といった感じの2人のやり取りを見て、


 ーーえ、何この状況、どゆ事!?


 と、水音ら勇者達がオロオロしていると、レオナルドが静かに水音の傍に近づいて、


 「僕ら皇族も『ハンター』として登録しているという話は知ってるよね?」


 と、小声でそう尋ねてきたので、それを聞いた水音は「は、はい」と返事すると、


 「母上とあちらにいるオードリー市長は、若い頃にハンターとして()()()()()()()活動していたんだ」


 と、レオナルドはチラリと言い合いを続けているキャロラインとオードリーを見ながらそう説明した。


 その説明を聞いて、水音、進、耕、祭、絆、祈の6人は、


 「「「「「「ま、マジですか」」」」」」


 と、皆、口をあんぐりとさせた。

 


 



 


 

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